スーパーでまとめ売りされていることが多いジャガイモは、買ったものの中途半端に余ってしまうこともしばしば…。煮込み料理にしたり、蒸して潰してサラダにしたり、使い勝手の良い食材ではあるが、あれこれ手を加えるのはちょっと面倒。
そこで今回は、切るだけ焼くだけで簡単に作れて、しかも見栄えも◎なおつまみレシピをご紹介。切り方や並べ方をちょっと工夫するだけで見栄えがぐんと良くなるので、ぜひ参考にしてみてほしい。
1.かわらしいルックスに思わずため息! 「アンチョビサワーのエッグポテトスキン」
コロンとした見た目がなんともかわいらしいエッグポテトスキン。「ポテトスキン」とは、中身を繰り抜いたジャガイモに具材を入れてトッピングを施した、アメリカでは定番のおつまみ。今回ご紹介するのは名前のとおり、トッピングに卵を使った簡単アレンジ。
ホクホクのジャガイモにとろ~り卵、そこにブラックペッパーとアンチョビ入りのサワークリームを添えれば酸味と辛みがプラスされてバランスの良い一品に。スパークリングワインや白ワインとの相性は抜群。
オーブンに入れる際にジャガイモが不安定な場合は、アルミホイルを細長く丸めて土台にすると、ジャガイモが固定されて卵が流れるのを防ぐことができる。
<レシピ>
▼材料(2人分)
・ジャガイモ(大)…2個
・卵…4個
・アンチョビ…3枚
・サワークリーム…50g
・ブラックペッパー…適量
▼作り方(調理時間:30分)
① ジャガイモをよく洗い、ラップに包んで600W4分加熱する。
② 半分に切り、中を少しくり抜き、卵を割りいれる。
③ 200度のオーブンで20分ほど焼き、ブラックペッパーを振る。
④ みじん切りにしたアンチョビ、サワークリームを混ぜ合わせ、③に添える。
2.ミートソースもレンジで簡単! ローズマリーでおめかしした「ポテトスタック」
スライスしたジャガイモを重ねて焼くだけの「ポテトスタック」も、ローズマリーを飾るだけでこんなにも華やかに。熱々の中心にさすことで、ふわっと広がる香りを楽しむことができる。
ミートソースも電子レンジで作ったとは思えないほど本格派な味わい。ピリ辛がお好みの人は、タバスコを追加しても◎。マフィン型に入れると形を崩さずに焼くことができる。
しっかりした味付けのひと口サイズおつまみ。赤ワインに合わせて優雅に楽しみたい。
<レシピ>
▼材料(2人分)
・ジャガイモ(小)…3個
・[A] 合挽き肉…100g
・[A] ケチャップ…大さじ3
・[A] ウスターソース…大さじ1
・[A] 水…大さじ1
・[A] コンソメ…小さじ1/2
・[A] 塩こしょう…少々
・シュレッドチーズ…20g
・ローズマリー…6本
▼作り方(調理時間:40分)
① Aを耐熱ボウルに入れ混ぜ合わせ、ラップをし、600Wで3分加熱する。
② 皮をむいたジャガイモを薄切りにし、マフィン型に①と交互に重ね、シュレッドチーズをかける。
③ 190度のオーブンで30分焼き、ローズマリーを挿す。
3.重ねて並べて焼くだけで完成! 不器用さんにもうれしい「ハッセルバック風グラタン」
ジャガイモに細かい切れ目を入れて焼くだけの「ハッセルバック」がおいしいと話題だが、せっかくおもてなしをするなら、もっと華やかなアレンジがしたい!
そんな人におすすめなのが、スライスしたジャガイモとアボカド、ベーコンをグラタン皿に交互に並べて焼くだけの「ハッセルバック風グラタン」。硬めのアボカドをチョイスして焼くと、ホクホク感が増してジャガイモとの相性もぴったり! そこにベーコンのうまみととろ~りチーズの塩気が合わされば、ビールやハイボールのお供に最適のおつまみに。
重ねるだけで華やかに仕上がるので、大人数のホームパーティーにもぴったり。
<レシピ>
▼材料(2人分)
・ジャガイモ…3個
・アボカド…1個
・ベーコン…2枚
・スライスチーズ…2枚
・オリーブオイル…適量
・塩…少々
・パセリ…適量
▼作り方(調理時間:40分)
① ジャガイモはよく洗い薄切り、アボカドは皮をむき薄切り、ベーコン、スライスチーズはひと口大に切る。
② グラタン皿に、①を交互に並べ、オリーブオイル、塩をかける。
③ 220度で30分焼き、刻んだパセリをかける。
マンネリになりがちのジャガイモ料理も、切り方と見せ方次第でおもてなし料理に大変身。作業時間も5~10分程度、あとはオーブンに入れて出来上がりを待つのみなので、ゆっくり料理する時間がない日にも役立つこと間違いなし。ジャガイモが家にある人は、ぜひ試してみて!
<レシピ作者プロフィール>
鈴木麻友子
フードコーディネーター。インナービューティーダイエットアドバイザー。1987年生まれ。
桑沢デザイン研究所卒業後、インテリアショップでディスプレイなどを担当。
祐成クッキングアートセミナーで学び、フードコーディネート、スタイリングをしながら日々活動中。“おいしく食べて、心も体も内側からキレイに”をテーマに、体にいいものや、旬の食材を取り入れたレシピをメインに研究している。
Blog:http://ameblo.jp/5050kamui
Instagram:http://instagram.com/mayu_uco
(編集、メニュー監修:河瀬璃菜/フードクリエイティブファクトリー http://foodcreativefactory.com/)