男性にとって最も言われたくない言葉のひとつ「小さい男」。
お金にやたらウルサイ、過去の武勇伝にしがみついている、人に厳しく自分に甘い…など「器の小ささ」にもいろいろあるが、実際、女性はどんな男性に対して小ささを強く感じるのか?
そこで今回は、男性と関わる機会の多い女性秘書15名に「お食事デート中、男性に対して器の小ささを感じた瞬間」を教えてもらった。これから紹介する体験談に出てくる男性たちは、記憶に残るくらいの器の小ささということなので、自分の行動を思い返しつつ、反面教師として役立ててほしい。
1.どこまでケチるの?「お金への執着が強すぎる男」
もっとも多かったのがこちらの意見。お金に執着が強い、ケチな男性に対して女性は「小さい」と感じてしまうようだ。
「高いメニューのオーダーを阻止されたとき。(20代/金融サービス業秘書)」
「ワンドリンクで何時間もお店にいる。(20代/製造業秘書)」
値段を気にしながらの食事は、おいしさも半減してしまう。
「デートなのに領収証をきっていた。(30代/商社秘書)」
「先に提示してあったクーポンが会計に反映されてなかったのか、店員に文句を言いに行った挙句、この店はだめだと不機嫌になっていたこと。そもそもデートの席でも割引に執着している時点でケチだと感じた。(20代/金融サービス業秘書)」
クーポンに執着する、少しでも安く済まそうとする様子は、堂々とした”男らしさ”とは程遠い印象を与えることに。さらには、「私にはお金を出す価値がないってこと?」と女性のプライドも傷つける恐れもある。
気になる女性の前だけでも、月初のクレジットカードの引き落としのことは忘れて、気前よく振る舞おう。
2.楽しませる気、ありますか?「自分本位なお店選びをする男」
「自分がワイン好きだからとワインのおいしい色々なビストロでご馳走になったが、雰囲気が大衆的で私は落ち着かず。割り勘でも良いから、ちょっと気取ったレストランでゆったりと食事したかった。(40代/小売業秘書)」
自分の好みを押し付けたお店選びは、女性に「自分本位な人」というイメージを与えてしまう。
落ち着いた空間で”会話”を楽しみたいのか、賑やかな空間で”お酒”を楽しみたいのか。女性がそのデートに何を求めているのかを見極めることが大事だ。
「”すごく良いお店だよ!”と言って期待を持たせてきたわりには、味も雰囲気も普通以下だったことがあり、思わずその人のレベルを感じてしまいました。(30代/スポーツブランド秘書)」
グルメな女性が相手の場合、自分のものさしだけでの判断はキケンかもしれない。女性の好みを考慮することはもちろんだが、お店の評判やウリなど、念入りに情報収集をしてお店を選ぼう。
3.気を使いすぎてウジウジ…「優柔不断で決められない男」
「“何食べたい?”と聞いてもらえるのは嬉しいのですが、聞いた手前気を遣ってくださり、結局お店を決められない状況になるくらいなら、決めておいてほしいです。(30代/組織コンサルティング秘書)」
女性への過剰な気遣いが裏目に出てしまうパターンだ。
「お店をすぐに決められない。混んでるから…おいしそうじゃないから…まだ他にいいところがあるかも…と散々連れ回された結果、一番最初に覗いた店に決められたことがあった。最初のタイミングで入っていればもう食事できていただろうに…こっちの空腹と、ヒールでの歩き回りのつらさと何も分かってない。男って皆さんこうなんですか???己の考えを押し通す。もっと海外に行ってレディファースト教育を受けてほしい。(30代/マーケティング秘書)」
優柔不断な行動は女性の手も煩わせてしまう。男性にとっては「女性への気遣い」がゆえのことかもしれないが、頼りない、ウジウジしている、時間がもったいない…などマイナスな印象を植え付ける結果に。
あらかじめいくつか候補を用意しておいて、「この中だったら何がいい?」と決定権だけを女性に委ねる方法が、もっとも(女性に文句の言われる)リスクの少ない方法と言えそうだ。
4.一緒にいるこっちが恥ずかしい…「店員にやたら厳しい男」
お店のスタッフに対する態度も、女性は興味深く観察しているもの。
「店員さんにタメ口で偉そうに物を頼む人がいて、その場で”お前は何様だよ!”と激怒したことがあります。(30代/スポーツブランド秘書)」
良識ある秘書が怒ってしまうほどにひどい態度をとっていたのだろう。必要以上に偉そうな態度をとられると、いっしょにいる女性が辱めを受けることになるので無理はない。
「お店のスタッフの態度を細かく観察して批判していた。自分も細かくチェックされているかもと恐ろしくなった。(30代/商社秘書)」
「店員さんがお料理を持ってきた際に少しこぼれて彼の洋服についてしまったのですが、しばらくグチグチ言っていた。店員さんも謝罪していたし、ほんの少しの汚れだったので、もういいでしょ…と思った。(30代/商社秘書)」
「必要以上に人に厳しい」=「心のキャパが狭い」=「小さい男」。威厳を保つどころか、心の中で見下されてしまう結果に。
男性がスタッフと会話しているときは、女性は手持ち無沙汰。だからこそ冷静な目で観察されているということを忘れてはいけない。
5.またその話?「会話の8割が自慢話とグチな男」
お酒が回って場が和んできたときの会話こそ、油断してはいけない。
「同じ自慢話を何度も聞かされて、”この人にはソレしかないのかな””現実を見られない人なのかな”とものすごく小さい男に見えた。男性を立てるために毎回リアクションはとっているが、だんだん面倒になってきて苦痛だった。(20代/情報サービス秘書)」
目は口ほどに物を言う。心当たりのある人は、女性が口角だけではなく目も笑っているか気にしながら話したほうが良いかもしれない…。
「仕事のグチがやたら多い。人のことを下げて言って、”それに比べて俺は…”と自分を棚に上げて話しているが、たぶんそんなに大した人じゃないんだろうなと思いながら聞いている。(30代/商社秘書)」
会話も含めての「お食事デート」。女性が共感できないようなグチやうさんくさい自慢話ばかりを話されては、女性は退屈するばかり。
基本的に、女性はおしゃべり好き。会話の流れで積極的に質問を挟むなどして、女性の意見を伺う姿勢を見せよう。女性が「楽しかった!」と感じるのは、だいたい自分がたくさん話してすっきりしたときだ。
6.その背伸び、バレてますよ…「余計な見栄をはりたがる男」
余計な見栄をはることも、女性は良しとしない。
「高い靴をはいてきて、お座敷で脱いだ時に、お店に靴を預けるのを一瞬ためらっていたこと。靴が盗まれるのではと心配していた。(40代/アパレル秘書)」
いくら良いモノで着飾っていても、自分が醸し出す雰囲気やレベルに合っていなければダサいだけ。背伸びがバレるくらいなら、自分のレベルにしっかりとフィットしたものを身につけて堂々とふるまったほうが断然魅力的だ。
食事中楽しそうにふるまいながらも、男性の行動を冷静に観察しているのが女性の怖いところ。秘書の体験談からも、その観察力は見て取れる。
お店選びから会話内容、店員への対応までさまざまな声が聞かれたが、共通して言えるのは、「自分本位」になっていないか。自分の感情やプライドに左右されず、他人から自分がどう見えているか、いっしょにいる女性の気持ちを考えた行動がとれているか。
自分を客観視するクセをつければ、「小さい男」に認定されることもなくなるだろう。
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