忙しい毎日に、贅沢な気分と癒やしを与えてくれるケーキは、休日のおやつタイムはもちろん、お祝いごとに活躍してくれる。「自分でもお店のようなホールケーキを作ってみたい!」「でも難しそうだからなかなか挑戦する気にはなれない……」そんな人に朗報!本格的なホールケーキは、特別なテクニックがなくても炊飯器ひとつで作ることができるのだ!
ケーキ型やクッキングシート、オーブンなど特別な道具も一切必要なし。炊飯器だけで作ったとは思えない本格的なルックスに仕上がるので、普段ケーキ作りをしない人にもぜひ試してみてほしい。
1.酸味と甘みのバランスが抜群!「オレオブルーベリーのせチーズケーキ」
ブルーベリーとオレオのシックな色味が印象的なチーズケーキ。
ヨーグルトを混ぜ込んで爽やかに仕上げたチーズケーキにオレオの甘み、ブルーベリーの酸味が加わって絶妙なバランスに。オレオは食べる直前にトッピングするとザクザクした食感が残って心地良いアクセントに。誕生日などで華やかに仕上げたい場合は、ラズベリーやイチゴなどを追加しても◎。
<レシピ>
▼材料 (作りやすい分量)
・クリームチーズ … 200g
・きび砂糖 (もしくは砂糖) … 50g
・薄力粉 … 大さじ3
・卵 … 2個
・ブルーベリー80g
・ヨーグルト (無糖) … 150g
・オレオ … 6枚
▼作り方 (調理時間:15分※炊飯する時間は除く)
① ボウルにクリームチーズを入れ、なめらかになるまで泡立て器で混ぜたらきび砂糖を加えて混ぜ、卵を溶いて少しずつ加えて混ぜる。
② ①のボウルにヨーグルト、薄力粉を加えて混ぜる。
③ 炊飯器の内釜にサラダ油 (分量外)を薄く塗り、②を流し入れて白米モードのスイッチを押す。(串で刺して生焼けの記事がくっつかなければ完成。くっつく場合は追加で炊飯して中まで火を通す。)
④ 冷めたら皿にひっくり返し、オレオを粗く砕いてのせてブルーベリーものせる。
2.リンゴの甘さがジュワ~…「タルトタタン風アップルケーキ」
難しそうなイメージのタルトタタンも、炊飯器を使えば簡単。混ぜて重ねるだけで、タルトタタン風のアップルケーキが作れる。炊飯器で加熱したリンゴは、口の中でとろけてしまいそうなほどにトロトロ。リンゴの果汁をたっぷり吸ったジューシーなスポンジ生地のおいしさも存分に楽しんでほしい。
<レシピ>
▼材料(作りやすい分量)
・リンゴ … 2個
・砂糖 … 大さじ2
・レモン汁 … 大さじ1
・シナモンパウダー … 小さじ1/6
・バター … 20g
・メープルシロップ … 大さじ2
・卵 … 1個
・砂糖 … 大さじ2
・牛乳 … 60ml
・薄力粉 … 80g
・ベーキングパウダー … 小さじ1
▼作り方(調理時間:15分 ※炊飯する時間は除く)
① リンゴは皮をむいて8等分のくし切りにする。バターは1cm角に切る。
② 炊飯器の内釜にリンゴ、砂糖、レモン汁を入れて混ぜたら白米モードのスイッチを押し、シナモンパウダーを加えて混ぜたら取り出す。
③ ②の炊飯器の内釜にメープルシロップを入れ、リンゴを中心から放射状に並べてバターを散らす。
④ ボウルに卵を溶きほぐし、砂糖を加えて白っぽくなるまで泡立て器で混ぜたら牛乳を加え、薄力粉、ベーキングパウダーをふるい入れたらゴムベラで混ぜる。③の炊飯器の内釜に流し入れて白米モードのスイッチを押す。
(串で刺して生焼けの記事がくっつかなければ完成。くっつく場合は追加で炊飯して中まで火を通す。)
⑤ 粗熱が取れたら皿にひっくり返して取り出す。
3.まるで生チョコのようななめらかさ! しっとり濃厚な「ガトーショコラ」
炊飯器でつくるガトーショコラは、まるで生チョコムースのような濃厚さと滑らかさ。ホイップクリームとの相性は抜群で、ここにベリーの酸味が加わることで重たくなりすぎない仕上がりに。濃いめにいれたコーヒーを飲みながら楽しむのがおすすめだ。
<レシピ>
▼材料(作りやすい分量)
・ミルクチョコレート … 200g
・生クリーム (動物性脂肪分35%以上のもの) … 200ml
・卵 … 3個
・薄力粉 … 大さじ2
・生クリーム … 200ml
・砂糖 … 大さじ2
・冷凍ベリーミックス … 100g
・ミントの葉 … 適量
▼作り方(調理時間:20分 ※炊飯する時間は除く)
① 耐熱ボウルにミルクチョコレートを砕いて入れ、湯煎にかけて溶かしたら、生クリーム、卵黄、薄力粉を加えてよく混ぜる。
② ボウルに卵白を入れて泡立て、砂糖を3回に分けて加えてピンとツノが立つまでハンドミキサー (なければ泡立て器)で泡立てたら、①に3回に分けて加えて混ぜる。
③ 炊飯器の内釜にサラダ油 (分量外)を薄く塗り、②を流し入れて白米モードのスイッチを押す。(串で刺して生焼けの記事がくっつかなければ完成。くっつく場合は追加で炊飯して中まで火を通す。)
④ 冷めたら皿にひっくり返して取り出す。
⑤ ボウルに生クリーム、砂糖を入れて氷水にあてながらハンドミキサー (なければ泡立て器)で8分立てにする。
⑥ ④に⑤をのせ、冷凍ベリーミックス、ミントの葉を飾る。
”いかにも炊飯器”なケーキとは一線を画すワンランク上の炊飯器ケーキ。どのレシピも調理時間20分以内で作れるので、急な来客やおもてなしにもぴったり。「実はこれ炊飯器で作ったんだ!」と伝えれば、ゲストとの会話もはずむはず。おもてなしや週末おやつにぜひ作ってみてほしい。
<レシピ作者プロフィール>
五十嵐ゆかり (管理栄養士・料理研究家)
株式会社フードクリエイティブファクトリー代表。1987年生まれ、千葉県出身。
企画、レシピ・商品開発、執筆、メディア出演、講演、イベント出演、料理教室など、多方面で活動中。著書に「食材の栄養素を最大限に引き出す便利帖」や「発酵いらずのちぎりパン」、「塩レモンでつくる基本のおかず」など。
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