寿司屋なのにウニの肉巻き軍艦が倒れるウマさ!究極の肉と厳選された魚介の両方を味わえる『寿司さいしょ』

2016年09月26日
カテゴリ
レストラン・ショップ
  • レストラン
  • 寿司
  • 東京
  • 銀座
寿司屋なのにウニの肉巻き軍艦が倒れるウマさ!究極の肉と厳選された魚介の両方を味わえる『寿司さいしょ』
Summary
1.寿司や刺身といった魚介のメニューと牛・馬の肉料理の両方を堪能できる店
2.地元秋田の味にこだわり、寒麹(かんこうじ)を取り入れたデザートを提供
3.『格之進』とのコラボイベントからスタートしたスペシャリテ「うにく」

あなたの特別な日に食べたいメニューは何だろうか。「寿司」や「肉料理」などを思い浮かべる人が多いと思うが、もしその両方を一度に味わえる店があったなら、訪れてみたいのではないだろうか?
『寿司さいしょ』はそんな願いを叶えてくれる場所。ひとつのコースの中で、ウニや刺身など寿司屋ならではの料理だけでなく、極上の肉を使ったメニューも堪能することができるのだ。

おひとりさまの女性や外国人が気軽に入れる寿司屋

『寿司さいしょ』の歴史は14年前、大井町で始まった。当初コースはなく「かっぱ巻き」をはじめ、子供から大人までリーズナブルに寿司を楽しめる街のお寿司屋さんという雰囲気だったそう。昨年銀座に移転してからは客層に合わせてメニューを一新し、今では寿司だけでなく肉も取り入れ、さらに洋風テイストのユニークな創作料理も展開している。

銀座の寿司屋というと会計がいくらになるのかドキドキしてしまう人もいるかもしれないが、この店は女性一人でも気軽に来店できることを目指しており、サービス料のないコースがメインなので安心して食べつくすことができる。

そして料理の内容も女性好みのメニューをいくつも考案。そのひとつが「馬か~るぱっちょ」という名前の生肉のカルパッチョ。熊本産の馬肉を使用しており、九州弁で‟おいしい“という意味の「うまか」という言葉とかけたネーミング。

オリーブオイルの上に振りかけてある黒い粉は塩。店主・税所伸彦氏の地元である秋田産の「黒い塩」で、竹炭を使用して作られている。普段食べなれている白い食塩と比べてコクがあり、料理に深みが増す。温泉卵のような風味が特徴で、刺身や寿司の付け塩や振り塩にむいている。この黒い塩をまとった馬肉にウニをのせ、お好みで巻いて食べるというなんとも贅沢な逸品。

もうひとつ女性に好評なメニューが「熟成肉の牛すじ煮込み」。メニュー名だけ見ると、醤油ベースの和風煮込みを想像する人が多いだろうが、実はこの店の牛すじ煮込みはトマト味。

豆も入っており、辛味の効いたスパイシーな味わいでまるでチリビーンズのよう。その中からとろとろに煮込まれたやわらかい牛すじ肉が登場!

この料理を食べていると、ついここが寿司屋だということを忘れてしまいそう。日本の料理を伝えるため、一時はアメリカで店を出そうとしていたこともある店主の税所氏は、こういった洋風なアレンジ料理も得意。英語もペラペラなので海外からの客とも食を通じて交流をはかっている。

「手で作ったものを手で食べるというハンドトゥハンドは、作り手と客に信頼関係がなければできないことで、寿司は日本料理の代表としてこの国の誇り。日本にいる外国人の方にも、日本の食文化のひとつである寿司の素晴らしさを知ってもらえたら嬉しい」と税所氏は語る。

寿司だけじゃない! 秋田の寒麹を使用した自家製ミルクジェラートも絶品

秋田出身の店主は、地元食材を取り入れたメニューも考案。食後のデザートにも秋田食材を使用している。一体何を使っているのかというと、「寒麹(かんこうじ)」という秋田の伝統的な麹だ。塩麹と違って米や砂糖が入っている分、甘味が強いのが特徴。寒い時期に仕込むため寒麹といい、秋田では万能調味料として親しまれている。『寿司さいしょ』のミルクジェラートには甘酒のような甘みと香りのある寒麹が入っており、その上に糖蜜を加えているのだが、この和テイストのデザートが絶品! 冬には秋田のリンゴを使用したジャムを麹入りジェラートに合わせるとのこと。

海苔のかわりに極上肉を使用したウニの軍艦に感涙!

どのコースを注文しても必ず入っている人気メニューが、通称「うにく」と呼ばれるウニの肉巻き軍艦。実はこのスペシャリテは6年前から交流のある『格之進』のオーナーである千葉祐士氏とのコラボイベントで生まれたものなのだそう。「海苔じゃなくて肉で巻いたらおいしいんじゃない?」と千葉氏が発した言葉がきっかけで登場し、今では一番の名物メニューとなっているのだ。ちなみに「うにく」に使用する熟成肉は『格之進』から仕入れている。

バーナーで焼いている最中、辺りには熟成肉の香りが漂い食欲をそそる。初めて訪れる客は、このパフォーマンスの間に歓喜の声をあげることもあるそうだ。『寿司さいしょ』では基本はコースのみの提供だが、21時以降になるとアラカルトでのオーダーが可能となる。仕事を終えたあと、うにくを目当てに一杯飲みに行くのもアリだ。

SNSやネットの情報サイトによって「うにまつり」が有名なイベントになったが、実は開催は不定期で次に行われるのがいつになるかはわからない。良質のウニが大量に入ることになった時にはじめて開催を決めるというスタイルなのだそう。店の最新情報は常にFacebookページに更新していくので、どうしても参加したいという人は、Facebookページをこまめにチェックしておくことをおすすめする。常連客でなくとも、受付は先着順とのことなので、開催日決定後は早めに予約しよう!


<写真・文>グルメライター/フードアナリスト/調理師 野山苺摘

<メニュー>
馬か〜るぱっちょ 1,600円
熟成肉の牛すじ煮込み 700円
うにく(一貫)<門崎熟成肉雲丹軍艦巻> 1,200円
厳選魚介×門崎熟成肉コース 10,000円
※価格すべて税込

寿司 さいしょ

住所
〒104-0061 東京都中央区銀座 7-6-6 メトロビル 3F
電話番号
03-6858-0173
営業時間
18:00~24:00
定休日
定休日 日曜日 臨時休業、祝日・土曜休業の場合あり
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/j2jgtgk50000/
公式サイト
http://saisho.net/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。