近頃、パーソナルメディアの発達により、飲食店の情報が瞬時にして共有される。
少しでも影響力のある人が、情報を拡散すると、たちまち予約が取りにくいという状況を生み出すことが多い。
特に地元はもとより東京からも多数の来客がある京都では、小さな割烹でそのような状態になってしまうということが散見される。もちろん、開店間もない割烹は、まだまだ常連客が少ない。裏を返せば昔からのお客さんがほとんどいないということでもある。それゆえ、主は常連さんを早く摑みたいが、そうは言っても誰でもいいわけではなく、自分の店を理解してくださる人が望ましいと願っている。
今回紹介する店は、昨年10月京都の街でのれんを掲げた割烹。開店から一年を迎えるが、すでに予約が取りにくいことになっている注目の店だ。道路から店内の細い通路を奥に進み、入るとカウンターが開けているという構造となり、期待感が高まるような仕掛けになっているこちらの店でいち早く常連として扱ってもらえた人物の話。
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