やっとのことでこぎつけた、初めてのお食事デート。ここで失敗してしまったら次へのステップはない、男性にとっての正念場だ。
初デートではしっかり相手を見極めようと、女性の厳しい目が光る。女性に対する紳士度や気遣い、積極性や優しさなど、とにかく細部まで「男の力量」が試される場。失敗が許されないだけに、藁にもすがりたくなる男性も多いだろう。
そんな方のために、「お食事デートの虎の巻」をご用意! 恋多き女性秘書15名に、初めての食事デートで「最低限ここは押さえておいてほしい」というポイントや、残念な初デート体験を聞かせてもらった。
第一印象が悪いと、挽回するのは至難のワザ。どこを押さえておけば好印象に映るのか、次のデートに繋げられるのか。経験豊富な秘書たちの声を元に、初デートをスマートに成功させるためのポイントをつかもう。
1.事前に女性に食の好みを聞いて「柔軟な対応力」をアピールすべし
自分勝手に店選びをするのはとっても危険! “女性”が喜びそうなおいしいお店のリサーチよりも、”彼女”自身のリサーチを優先すべきだ。
「お店を決める前に、嫌いな食べ物は聞いてほしい(製造業/20代)」
「私は鶏肉が食べられないのを伝えてあるにもかかわらず鶏肉料理専門店に連れて行かれた(流通業/50代)」
初デートなら、好き嫌いの確認は必須事項。このほか、どんな料理が好みなのか、どんな雰囲気の店が好きなのか、少し聞いておくだけでも店選びのヒントになる。
「“何がいい?“と聞いてくれるか、“○○にしようと思うけれどどう?“と確認をしてほしい。以前、何がいいかを聞いてきたくせに”それはだめ”と言われた経験がある。であれば、“これにしようと思うけれどどう?“と聞いてくれればお互いに不快な思いはしないはず。こちらも、わがままは言わないので、そこは理解してほしい(写真・映像等企画制作販売秘書/50代)」。
彼女の好みを踏まえたお店の提案ができればベター。押し付けにならず、「彼女を喜ばせたい」という男性の気持ちが伝わる店選びを心がけたい。
2.女性にとってアクセスのいい店を選び、「自分から会いに行く気合い」を見せるべし
「職場や自宅から、お店へのアクセスのしやすさも考えてもらえると嬉しい。以前、彼の住まいの最寄り駅のお店を予約されていて、私の家からは乗換を2回もしなければ行けないアクセス最悪な場所を指定されたことがありました。事前に何の確認もしてくれないことに、思いやりの欠ける人だと思いました(商社秘書/30代)」
自分から誘ったのだから、相手が来やすい場所を選ぶのがマナー。どんなにおいしいお店を選んでも、アクセスが悪い時点で女性のモチベーションは急激に下がってしまう。
「相手ではなく、自分にとってアクセスの良いお店を選ぶ人は、色んな意味で想像力がないのだろうと思ってしまいます(小売業秘書/40代)」。
会うための手間を惜しむのは言語道断! 女性にとってアクセスが良いお店を選ぶだけで、「自分のために会いに来てくれる!」と感じ、女性は素直にうれしくなるものだ。
3.お店は必ず予約。さらに特別な席を確保して「ムード」をつくるべし
お食事デートで、店の予約は必要不可欠な手順のひとつ。だから、店の予約をしていないだけで「先読み力の低い男」「仕事のデキない男」と思われてしまう。
「初めての食事デートであれば最低限予約はしてほしいですね。会ってから”どこ行く?”といわれても……笑(製造業秘書/30代)」
店の予約はゼッタイ! お店を決めていても、予約をしていなければ店に入ることすらできない場合もある。さらに、会ってから「どこ行く?」なんて言われたら、その時点で女性は意気消沈。また、同じ店でも、個室、カウンター、窓際など、席の位置ひとつで印象はガラリと変わるもの。可能であれば予約時に席の指定もして、会話を楽しむための雰囲気を確保しておこう。
4.最低限のレディーファーストを実践して、女性に「心地良い優越感」を与えるべし
海外では当たり前の「レディーファースト」。日本男児にとっては少し照れくさい行為を想像するかもしれない。しかし、日本女性が求めるレディーファーストは、意外にも「ちょっとしたこと」なのだ。
「上座に案内してくれるかどうか(金融サービス業秘書/20代)」
「入り口のドアを開けてくれたり、奥の席に通してくれたりするとポイント高いと感じます。ただ、慣れていない中で恐る恐るされるくらいならやめてほしいですね、巻き込み事故になりそうで恥ずかしいです(組織コンサルティング秘書/40代)」
女性なら誰しも、レディーファーストの対応には嬉しさを感じるもの。ソファー席を譲ってもらえるだけでも大切にされていることを実感できるので、この程度のレディーファーストはマスターしておきたい。
5.決定権は女性にゆだねつつ、積極的な提案で「さりげないリード」を心がけるべし
自分で店を選ぶことができず、女性に「丸投げ」はあまりに失礼な行為。
「“僕あんまりお店知らないから、どこか君の知っているところに連れて行って”と最初からリーダーシップを放棄された時は悲しかった(商社秘書/30代)」。
「約束する際に、場所、食べ物、店など提案なしにすべてを聞かれるとき。決断力や思考力がない人だと思ってしまいます(広告代理業秘書/30代)」
積極性も決断力もなく、女性を喜ばせるための努力もしない。もしかしたら女性に合わせるための気遣いなのかもしれないが、「ただラクをしているだけ」と思われてしまって結果的に印象は大幅ダウン。
「お店決めくらいはスマートに決めてほしい! 高級でなくていいんです。肉でも魚でも、ファーストフードでもいいんです。“おいしいから!“ってお勧めしてくれたら一度は試してみようと思います、どんな店でも。もし自分も初めてでおいしい店かがわからないときでも、口に合わなければ”デザートは別で食べよう”などと提案してくれれば、いくらでも挽回できます。優柔不断が一番困る(マーケティング秘書/30代)」
デートではリードされたい、と思うのが女心。女性の好みに合わせるだけの男は、優しいのではなくただの優柔不断。女性の意見を聞きながらさりげなくリードして店選びを。
6.翌日のことを考えた時間に女性を帰し、最後に「誠実さ」を印象づけるべし
どんなに素敵なお店で、素敵な会話で、素敵な雰囲気作りができていたとしても、別れ際の印象が悪ければ次のデートはない。
「夜の食事で私の帰り時間をまったく気にしてくれない人がいて、思いやりに欠ける人だなと思った(広告代理業秘書/30代)」
事前に次の日の予定を聞いておいて、無理のない時間に帰すのが大人の男。「時間を忘れるくらい楽しかった!」という言葉は嬉しいが、本当に忘れられたらただの迷惑でしかない。
最後に誠実さをしっかりとアピールできれば、女性からの信頼度は一気に上がる。
どうすれば女性が満足するか、喜ぶかを考えれば「最低限守るべきポイント」は自然とクリアできるもの。思いやりと気遣いを忘れず、さりげなくリードできれば初めてのお食事デートの成功は間違いないだろう。
ただし、下手に持ち上げたり、わざとらしさを感じたりと、下心が見え見えの振る舞いはNG。無理なく自然に女性を喜ばせる行動ができるよう、日頃から女性に対して思いやりと気遣いを持った対応を心がけたい。
まずは、秘書のみなさんの体験談から掴んだポイントを頭にたたき込んで、事前準備から始めよう!
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