2015年9月にロサンゼルス発の“Farm to table”(農園からテーブルへ)をコンセプトにした『FARMSHOP』が日本に初上陸し二子玉川にオープン。食にこだわる女性やファミリー層に人気を博し、連日にぎわう人気店となった。そして、2016年10月28日(金)より、カリフォルニアスタイルのベーカリー『FARMSHOP BAKERY』が二子玉川『FARMSHOP』内にオープンした。
同ベーカリーは、レストラン『FARMSHOP』と同様に契約農家から直接仕入れる有機野菜を中心にフィリングに用いて、小麦はアメリカ産の有機小麦、卵は日立ファームのフリーレンジ卵を使用する。安心安全で高品質な素材のみを使ってベイクしたべストリーが魅力。
レシピはミシュラン1つ星ビストロ『ブション』のペストリーシェフが監修
『FARMSHOP BAKERY』では、全米で今、最も予約が取れないと言われている『フレンチランドリー』の姉妹店で、ミシュラン1つ星に輝いた『ブション』出身のペストリーシェフ、ジェフリー・デ・レオン氏(右)がメニューを監修。オーナーシェフのジェフ・セルシエロ氏(左)は『エルブジ』等名だたるレストランでの修業経験を持ち、2010年より米『FARMSHOP』にジョインしている。
「玉ねぎとブドウのフォカッチャ」や「ゆずと栗のセーグル」など、素材の組み合わせや見た目の華やかさも注目したい。「パンの形は、作った人のスタイル、アイデンティティが出るものなので、目新しく、注目を集めるような見た目にもこだわります。形のユニークさにも注目してもらいたい」とのことだ。
パンはサンタモニカにある1号店で販売しているものの他、日本ならではの素材「ゆかり(R)」を使ったパンもある。
「ソーセージ&キャロット」は、トッピングに赤紫蘇のふりかけ・ゆかり(R)が飾られる。「日本ならではの食材を使うことで、新たなアプローチとしてお客様の興味をひければと思っています。本国の方では、『抹茶のクロワッサン』などを出しても面白そう」とお話くださった。
地元の新鮮で安全な食材を使用したパンやデリが魅力!
カリフォルニアスタイルとは、安心安全な食材をプロの職人による確かな技術によって素材本来の味を引き出し、お客様の元へ届けるというということ。「基本はフレンチの技法を使って、素材を活かすカリフォルニアスタイルへと昇華している」とセルシエロ氏。
パンやペストリーに加え、マフィンやクッキーなども焼き上げ、50種類ものメニューが店頭を彩る。四季ごとに旬のフルーツや野菜も変わるので、その都度、季節もののパンが並ぶのも魅力である。「当店のパンは素材そのものを活かしており、他の料理とも相性が良いハード系のパンはレストランでも提供しています」と広報の横谷佳世子さん。
「ローズマリーとレモンゼストのカンパーニュ」は、レモンゼストとオイル漬けローズマリーを表面にたっぷり塗り、外側はクリスピーで、中はふかふかに焼き上げる。ビーフステーキの肉汁に付けたり、シチューに浸して食べると、より小麦の風味の豊かさ、レモンの爽やかな風味を感じられるだろう。
パンに合うデリの販売も同時に開始し、「ひよこ豆のフムス」や「大山鶏胸肉のロースト」、秋らしい食材・バターナッツスカッシュ(カボチャ)や柿を使うなど、色合いの華やかなデリが並び、季節にあわせて入れ替わる。セーグルやバゲットなどシンプルなハードパンを一本購入して、好みのデリと組み合わせるのも同店ならではの楽しみ方である。
「カリフォルニアの料理人は、マーケットには出向かず、農家と直接やり取りして、その月々で実りの良いものを仕入れるのが一般的です。日本は野菜も果物もこだわって育てている生産者が多いですから、食事を通じて、季節を感じ、地の良いものに関心を持ってほしい」というのが、シェフらの願うところ。
日本人の感覚にはないような斬新で華やかな見た目と素材の融合を、ぜひ自身の舌で確かめてみてほしい。
(取材・文/カメイアコ)
【メニュー】
玉ねぎとブドウのフォカッチャ 280円
オリーブ&パイン、ナッツ 700円、350円(1/2)
ローズマリーとレモンゼストのカンパーニュ 1,840円、460円(1/4)
ソーセージ&キャロット 280円
ひよこ豆のフムス 450円
大山鶏胸肉のロースト 580円
※価格全て税抜
FARMSHOP BAKERY
- 電話番号
- 03-5491-7737
- 営業時間
- 8:30~23:00
- 定休日
- 不定休
- 公式サイト
- http://farmshop.jp/#/
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。