飲みの席で「残念な男」になっていませんか?
出会いのチャンスはどこに転がっているかわからないもの。そしてその貴重なチャンスは、合コンだったり、共通の知り合いを交えての飲み会だったりと、とかく「飲みの席」が多いはず。そんな、初対面の女性とお酒を飲み交わすシーンでは、できるだけ良い印象を与えたい、と思うのが男性の総意。もちろん、そこからの発展も期待せずにはいられない。
そこで今回は、男性と接する機会が多く、マナーにも手厳しい現役秘書15名に「飲み会では男性のどんなところをチェックしているか」「どんな行動にがっかりするか」をこっそり聞いてみた。
女性は誰しも、心の中に男性に対する「チェックリスト」を持っているもの。どんな言動がNGなのか、(逆に好印象を与えられるのか、)そのポイントさえおさえておけば、不用意に女性に不快感を与えることは避けられる。恋多き秘書たちが出逢った「残念な男」の言動を参考に、そのチェックリストの対策をしていこう。
第5位 視野の狭さがバレバレ…「自分本位な会話ばかりする」
飲み会では、お酒の飲み方にしても、会話の仕方にしても、さまざまなタイプの男女が集まるもの。それだけに、男性には周囲への柔軟な気遣いが求められる。
「飲み物の減り具合や相手の酔い具合を常に気にしてくれること。それができていれば会社でのお酒の席でも上司や先輩に気遣いができることが伺えるから(20代/金融サービス業秘書)」
「会話の回し方で、ちゃんと全体が見える人かどうかは判断しています。自分本位な話ばかりする方もいらっしゃるので(40代/組織コンサルティング秘書)」。
常に全体に目を配り、気持ちよく楽しい場をつくるための気遣いができる男性は、「きっと仕事もデキるんだろうな」「周りから好かれていそうだな」と好印象を持たれるようだ。
また、表面的な気遣いだけでなく、ふとした時に見せる”隙”にも、女性の厳しい目は光る。
「さりげなくまわりの人に気を遣えるかどうか。普段はすごく愛想が良い人なのに、お料理が運ばれて来た時、皆に回さず自分が先に食べた姿をみて、“この人は優しく見えるけど本当は自分本位なんだな”と思いました(30代/スポーツブランド秘書)」。
油断すると本性が露わになるお酒の席。つい気を抜いて自分本位な行動をしてしまったことはないか、思い返してみてほしい。
第4位 亭主関白はもう古い! 「女性の行動に対して気配りができない」
飲み会メンバー全体への気遣いはもちろんだが、女性への気配りも重要なチェックポイント。「女性をちゃんと大事にしてくれる人か」の判断材料にもなっているようだ。
「お料理を女性に取り分けてもらって当たり前!という態度をとられると、ナシだと思ってしまいます。普段の生活でも気が利かないんだろうなと思います(30代/商社秘書)」
「男性はお酒を飲むだけでも満足かも知れませんが、女性の食事のペースやデザートの要求をちゃんと理解し気配り出来るかどうかは重要です(40代/小売業秘書)」
“男がエライ“的な筋金入りの日本男児は、今の時代では通用しない。料理を取り分けてもらったら、目を見て「ありがとう」。それがあるかないかでは天と地の差がある。
「ただ単に料理を取り分けるだけでなく、”○○さんあんまり食べてないよね?”と気づいて声をかけてくれたり、量を調整してくれたりと、状況判断ができる方かをチェックしています(40代/組織コンサルティング秘書)」。
女性に対して、食事やお酒の進み具合を気にかけた姿勢を上手に見せることができれば120点だ!
第3位 常識力を疑います。「店員にやたら馴れ馴れしい」
人柄が見てとれる店員への態度。横柄だったり、妙に馴れ馴れしかったり。そんなシーンを見ただけで、イラッとする女性も多い。
「店員さんへの態度。横柄な態度も行きつけじゃないお店で馴れ馴れしい態度もちょっと…(30代/製造業秘書)」
女性は想像力が必要以上に豊か。その態度の相手が、店員から部下に置き換わり、付き合う女性に置き換わり……「自分よりも弱者だと思っている人には、みんなそんな感じなのかな」と不安に思ってしまう。また、店員への不誠実な態度に、大人としての常識も疑われて幻滅される可能性も。店員と客はあくまで対等といった意識で、丁寧に接するように心がけよう。
第2位 自己管理能力がゼロ。「お酒の勢いに身を任せすぎる」
「いろんな人がいらっしゃる飲み会や会食で、生々しい下ネタをおっしゃる方は言語道断です。本人は、“みんな盛り上がっている“と思い込んでいるパターンですね(40代/組織コンサルティング秘書)」
「お酒を飲むにつれて偉そうになる人は無理(30代/広告代理店業秘書)」
酒グセの悪い人がひとりでもいると、その場が気まずくなったり、テンションが下がってしまったりするもの。男性としての品格を保てるよう、ある程度のセーブが必要だ。
また、酒の席では自己管理能力も問われるもの。
「節度を保って飲んでいるかを見ている。自身のお酒を飲める量を超えて飲んでしまい、酔いつぶれて暴言を吐いたり、終電を逃したり、物を無くしてしまう人は自己管理能力がないと思うから(20代/金融サービス業秘書)」
とにかく、飲みすぎは言語道断ということだ。周りに迷惑をかけるような飲み方は、学生で卒業を。
第1位 食事も会話も楽しめない…「食べ方が汚い」
秘書の意見の中でもっとも多かったのが「食べ方」についてだ。マナーうんぬんよりも、「不快感」がキーワードになっているよう。
「以前、豚のような食べ方をする人がいて、その場に一緒にいることも耐え難いと思いました(30代/スポーツブランド秘書)」
「食べ方がきれいか。お箸の持ち方、咀嚼音。それが悪ければ一緒に食事していて気持ちよくはないから。もし付き合っていくなら食事は毎日欠かさずとる行動です。しかも時間かけて。それを毎度気にすることになるので大事です(30代/マーケティング秘書)」
たしかに、デートでも食事の機会は多い。その度に嫌な思いをするくらいなら、もう一緒に食事はしたくないと思われても仕方がないだろう。
「お料理への手の付け方を見ます。野菜類を一切食べないなど、アレルギーがあるわけでもないのに食材の極端な好き嫌いがある人は、神経質かつ幼稚に見えますし、あまり私生活で関わりたくないなと思ってしまいます。逆に、どんなものでもおいしそうに食事する人は、それだけで好印象です(30代/商社秘書)」
食べ方ひとつで「育ち」がわかるもの。「育ち」は日常生活でのさまざまな所作に影響している。だからこそ、その一角である「食べ方」が不快だと、すべてを否定されかねないのだ。自分では不快感を与えているかどうかわからない場合、一度、女友達のストレートな意見を求めてみるのもアリかもしれない。
女性が男性に向けるアンテナは本当に感度が高い。一挙手一投足に神経を研ぎ澄ませ、男性の本質を見極めている。だからこそ、男性は「常に見られている」ことを意識しなければならない。
秘書のみなさんからはさまざまな意見が出てきたが、実は場の雰囲気を壊さない気遣いや品のある態度を心がければクリアできるものばかり。みんなに楽しんでもらえる場づくりを心がけて、女性に好印象を持ってもらえれば、次のデートのお誘いにも良い返事をもらえるはず!
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