サラリーマンや働く女性で活気づく大手町・丸の内エリアに、ウニや漢方和牛など豪華食材を使用したイタリア料理を食べられる店がある。『Winebar&Trattoria OrchestraVino(ワインバー アンド トラットリア オルケストラヴィーノ)』は、“さまざまなワインと料理が奏でるハーモニー”という意味合いからイタリア語のオーケストラを店名に取り入れたイタリアンレストラン。ランチではまるごと柵ウニがついた驚きのパスタや、風の丘ファームの無農薬野菜を使用したサラダランチに力を入れている。
ウニ好き必食の大人気ランチ! 柵に乗ったウニを自身の手で絡めて食べる濃厚パスタ
『オルケストラヴィーノ』のランチでナンバーワンの人気を誇るのが「柵ウニ付き!生ウニの濃厚トマトクリームパスタ」。濃厚なウニのトマトクリームパスタの隣に、柵ウニが添えられているという豪華なパスタランチだ。
このメニューのお楽しみは、自身で柵の上のウニをパスタに乗せて食べられること。贅沢に一気に全部のウニを混ぜ合わせて食べても良いし、少しずつパスタに絡めるのもアリ。ちなみにトマトクリームパスタを作る際に使用しているウニの量は、写真の柵ウニの2倍以上はあるそう。ウニのトマトクリームパスタのほうにもすでにウニがふんだんに使われているのに、柵のウニを追加できるなんて、ウニ好きにはたまらない!
このマイルドでクリーミーなウニパスタのファンはかなり多く、150円をプラスして大盛を注文する人も大勢いる。実はこのランチパスタは本来なら1,770円(税込)だが、1日先着5名限定で1,230円(税込)というハイコスパで食すことができる。たいていは開店後3~5分で完売してしまうほどの人気ぶりで、開店前から列ができることもあるのだとか。どうしてもお得にこのパスタを体験したいという方は、オープン前から並ぶことをおすすめする。先着5名分が完売したあとも、通常価格であればオーダーは可能だ。
イタリアに古来から伝わる幸運を呼ぶ食材を使用した7つのストゥッツィキーノ
ランチのウニパスタも人気だが、ディナーコースにもここでしか食べられない名物が。それが幸運を呼ぶ食材を使用した7つのストゥッツィキーノ。
ストゥッツィキーノとは、イタリア料理のひと口前菜やおつまみのようなもので、『オルケストラヴィーノ』のディナーコースは7つのストゥッツィキーノから好きな3種を選ぶことからスタートする。7つすべてのメニューに運やツキを運ぶ食材が入っており、それぞれの料理に運を表すタイトルがついている。
左から、“健康運”「ほうれん草に包まれたポルペッティーニペペロナータソース」、“金運”「うずらの卵のポッシェ、酸味を効かせたメディテラネアソース」、“事業成功のシンボル”「サーモンのラズベリー風味のカルピオーネ、馬鈴薯のムース添え」、“富と豊かさ”「ゴルゴンゾーラのブルスケッタ、オレンジと生姜のマーマレード」、“恋のおまじない”「パルミジャーノのテゴレ、スパイスの香り」、“学業運”「Marino社のポレンタと北海道産塩鱈のバッカラマンテカート」、“家庭運”「長野県産シナノスイートとセロリラブのポタージュ」と続く。
この幸運を呼ぶストゥッツィキーノは、2014年のリニューアルオープン当時からずっと続いているメニューだが、7種の料理の内容はシーズンごとに新しいものに変わっていく。どの種類が一番人気があるのか尋ねてみると、「多くの人が恋愛運の料理を選んでいます。その次によくオーダーが入るのは金運の料理です。卵は生命の源で、黄身の黄色が金運に良いと言われています」とシェフの礒田伸一氏が教えてくれた。好きな食材が入っているものを選ぶのも良いが、気になる運勢の食材を積極的に食べたり、数人で異なる料理をチョイスして全種類制覇したりするのもおいしそう。
全粒粉を使ったこだわりのパンは、ダッチオーブンで15~20分ほどゆっくりと時間をかけて焼き上げられ、ふたを開けると全粒粉の香りがふわ~っと漂う。ふっくら焼きたてのパンは手が止まらなくなるおいしさで、ペロリと平らげてしまった。
うまみの濃い漢方和牛! 炭焼きの肉をオリーブオイルと塩でシンプルに!
14種類のハーブをブレンドした漢方飼料で育った、珍しい漢方和牛を食すことができるのもこの店の魅力。サシの入った牛肉より赤身肉のほうが好みだった礒田シェフは、料理の目玉となる食材を探しているときに漢方和牛と出逢ったのだそう。漢方和牛は赤身はもちろん、内臓の部位がとても健康に育っておいしいと言われており、礒田氏シェフはレバーのくさみのない濃厚でしっかりとした味わいに魅了されたという。
ディナーのメイン料理の1つとして提供されている「炭焼き漢方和牛のタリアータ、風の丘ファームの焼野菜とハーブ赤ワインソースを添えて」は、漢方和牛のメニューの中でもっともおすすめ。炭で焼いた漢方和牛には下味がついているので、最初は何もつけずにそのまま食べて欲しい。牛の肉汁とシェフが厳選した力強い香りのオリーブオイルが上手に合わさり、さらに塩をつけて食べると甘みとうまみが引き出されていく。弾力がひと口噛みしめるごとに伝わって、パワーがみなぎり自分自身の内臓も健康になっていくように感じる。
オレンジとローリエ、ローズマリー等のハーブが入った赤ワインのソースも添えられているが、肉本来の味わいだけで最後まで堪能するのもおすすめだそう。「食材はいろいろな生産者に直接会って仕入れています。生産者の方が丹精込めて作った想いを大切にしたいので、あまり手を加えずに素材そのものの味を活かした料理を心掛けています」と礒田シェフは語る。シェフが宮城県まで直接足を運んで見つけた漢方和牛は、他のイタリアンレストランでは体験できない味。さらに漢方三元豚も扱っているので、両方気になる人はディナータイムに漢方和牛と漢方三元豚の食べ比べコースを選択してみてはいかがだろう。
<写真・文>グルメライター/フードアナリスト/調理師 野山苺摘
(メニュー)
まるごと柵うにがついた うにのトマトクリームパスタ 1,770円(税込)
美しいメイン料理が入るスタンダードなコースCorso "Grande" 5,000円(税抜)
Orchestra Vino
- 電話番号
- 050-3477-3508
- 営業時間
- ランチ:11:30~14:30(L.O.14:00)(ランチコースは13時半ラストオーダー)、ディナー:17:00~23:00(L.O.21:30)(ディナーコースは21時ラストオーダー)
- 定休日
- 毎週日曜日 祝日
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。