「ナンが食べたくて、カレー屋に行く」
この意見は決して少数派ではないはずだ。タンドール窯(ナンを焼くための専用窯)がなければ、ナンは焼くことができない。自宅ではもちろん、ベーカリーでも本格的なものにはなかなか出逢えないのである。
どうにかして大好きなナンを食べたい…。カレー屋以外でも、気軽にナンを食べられるお店がないものか。
そんなナン好きの願いが通じたのか、2016年2月、四谷にナン専門店『MIX “n” MATCH CAFE(ミックスアンドマッチカフェ)』がオープンした。
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元々、同店は同じビルの2階にあるインドカレーレストラン『ムンバイ』の系列店で、スポーツバーとして営業していた。
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そんな同店が、日本初のナン専門店として歩み出したきっかけは、「『ムンバイ』のナンがおいしい」という常連からの声を受けてだ。「せっかくおいしいナンなのに、カレーの脇役みたいで寂しい」という意見もあり、ナンが主役のメニュー開発をスタートさせた。
いただけるのは、「ナンピザ」、「ナンロール」でどちらも5種類。ナンは2階のレストランで熟練の職人によって焼かれたものが運び込まれ、トッピングを乗せて再度オーブンで焼き上げる。ナンロールに使用するナンは、タンドール窯ではなく、インド製のドーム型の鉄板で焼かれる。
実はインドではラップサンドはポピュラーな食べ物なのだとか。現地ではナンではなく、チャパティ(全粒粉を水で溶いた生地をフライパンで焼く)で作られる。その作り方からヒントを得て、同店オリジナルのナンロールが誕生した。
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ナンピザ「生ハム&ベビーリーフ」はサラダ感覚で食べられる軽めのメニューで、女性におすすめ。たっぷりのベビーリーフに生ハム、バジルソース、パルメザンチーズ、オリーヴオイルがとても爽やか。ミルクと卵をたっぷり使ったナンは、生ハムの塩味とよく合う。2度焼きでフチがクリスピーになっていて、カリカリ、ふわふわの両方の食感を楽しめる。
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「学生や会社員、外国人の方も多いエリアですので、女性も男性も満足できるメニューを用意しています。野菜をふんだんに使い、食べやすさも重視しました」と営業部スーパーバイザーの境麻衣さん。
近年、分厚いサンドイッチや高さのあるバーガーが流行中だが、「キレイに食べにくいし、口を大きく開けるのがちょっと恥ずかしい」という女性も少なくない。その点、ナンピザは女性一人でも、パートナーと来ても、食べ方を気にすることなく食べられるというのもメリットである。
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お次はナンロール。「ムンバイロール」は、『ムンバイ』で実際に提供されているカレーをソースに使用し、タンドール窯で焼いたしっとり柔らかなタンドリーチキンがごろごろと入っている。食べごたえがあり、ランチタイムなら男性もこれ一本で満足だろう。鉄板で焼かれたナンは、ナンピザの生地とは打って変わってモチモチ。焼き方の違いで、ここまで食感に変化が出るとは。ナンの新しい一面を垣間見た。
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インドカレー専門店に行かなければなかなか食べられなかったナンを、カフェスタイルでカジュアルにいただけるのがうれしい。おやつや軽食時には、「ナンディップ」もおすすめ。揚げたナンをタルタルやアボカド&ワサビソースで、スナック感覚で食べられる。はちみつ&ナッツのソースにアイスクリームをトッピングすれば、新感覚ナンデザートが完成する。
2016年11月18日に、羽生イオンモールのフードコートに「ナン エクスプレス」というナン専門店がオープン。さらに幕張で行われるデザインフェスタにて、26日、27日とフードブースを出店するなど、ナンを使った新グルメに熱い視線が注がれる。
これぞ、ナン好きが待ち望んでいた専門店! 『ムンバイ』オリジナルのナンを食事からデザートまで、一通り味わえる。テイクアウトも可能なので、自宅やオフィスにお気に入りのナンを持ち帰ろう。
(取材・文/カメイアコ)
(メニュー)
ナンピザ、ナンロール各種750円(フレンチフライ付)
ナンディップ 500円
※価格すべて税込
MIX “n” MATCH CAFE(ミックスアンドマッチカフェ)
- 電話番号
- 03-5361-7865
- 営業時間
- 11:00〜22:00、日祝11:00〜20:00 定休日 なし
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。