今年のトレンドショコラは? スイーツライターが伝授する、サロン・デュ・ショコラの楽しみ方
日本での開催は今年で15回目となる「サロン・デュ・ショコラ」がいよいよ開幕した。世界17ヵ国から約100のブランドが東京国際フォーラムに大集結。2月1日は、エムアイカード会員のみ入場可能だったにも関わらず、開始時刻の20分前にはすでに1,000人の待機列ができるほどの大盛況ぶりだった。正直どれを選べばいいのか迷う…という人のために、チェックするべき注目ショコラを紹介しよう。
ここでしか食べられない!『JEAN-PAUL HEVIN(ジャン=ポール・エヴァン)』のイートインメニュー
サロン・デュ・ショコラの会場に到着したら、まず一番に味わいたいのがイートインメニュー。毎年満員御礼の本イベントでは、ショコラを買い占めてからだと両手がふさがり、身動きが取れなくなってしまうので、イートインは最初に攻略しておくのがポイントだ。今年のオススメはなんといっても『JEAN-PAUL HEVIN(ジャン=ポール・エヴァン)』の「クッサン ダムール」と「プロフィットロール オ ショコラ」。
クッサン ダムールとは「愛のクッション」という意味で、恋人が2人で使う長いクッションをイメージしたクレープ。しっとりもちもちのショコラ生地が、タヒチ産のバニラが香る生クリームをやさしく包んでいる。ジャムの妖精と称えられるクリスティーヌ・フェルベール氏とのコラボメニューで、中に入っているコンフィチュールは2種あり、「オレンジ&パッションフルーツ」(左)「アマレナ&グリオットチェリー」(右)から選べる。
『ジャン=ポール・エヴァン』のもう1つのイートインメニューは、サクサクのシュー生地と冷たい生クリームの上に、ブラジル産グラン クリュ カカオのショコラソースをたっぷり注いだ「プロフィットロール オ ショコラ」。どちらのメニューも熱々とひんやりの両方を楽しめ、ボリューミーで満足度も高い。
イチゴとショコラのゴールデンコンビがたまらない幸せ。『銀座千疋屋』の「銀座まるごとチョコいちご」
来場したその日のうちに食べるショコラとしてオススメなのは、『銀座千疋屋』の「銀座まるごとチョコいちご」。洋酒で香りづけしたガナッシュに、『銀座千疋屋』の目利きが厳選したコクのあるイチゴが丸ごとのっている贅沢な逸品。
『フレデリック・カッセル』の「ミルフイユ」に『パティシエ エスコヤマ』!行列覚悟の人気店
会場内に、ひときわ長蛇の列ができていた店のひとつが『Frederic Cassel(フレデリック・カッセル)』。
スペシャリテである「ミルフイユ」をショコラで表現した「コフレ・ミルフイユ」が人気。ヴァニーユ、フレーズ、ピスターシュ、ノワゼット、フランボワーズ、テ オランジェの6種の味わいが楽しめ、表面の色彩も色鮮やか。
C.C.C.で6年連続金賞を受賞した超人ショコラティエ『PATISSIER eS KOYAMA(パティシエ エス コヤマ)』にも長蛇の列が!「醤油ヌーヴォー」や「奈良漬プラリネ」といった和食材を取り入れたショコラの味わいに驚かされ、その発想と想像力には脱帽。
今年初出店の注目ショコラティエ『ル ノートル』! サイコロ型や宝石型のユニークなショコラに歓喜
今年初登場のショコラティエの中で、独自の世界観に惹かれたのが『LENOTRE(ルノートル)』。特に、エスプレッソの風味が香るサイコロ状のガナッシュ「エクセプション」(中央上)は他にはないデザイン。
きらめくショコラの宝石! ギフトにもピッタリな、宝石モチーフのショコラがかわいすぎる
2010年からアカデミー賞のギフトに採用された『Chocolatines(ショコラティン)』のショコラは、エメラルドやサファイヤなど宝石をモチーフにしている。女性パティシエならではの乙女心をくすぐるショコラは、女子ならテンションがアガらないわけがない一品。
プレゼントとしてオススメなのは、やはり「ダイヤモンド」! 本物の宝石のように見えるものはシュガーダイヤモンド。その下はシャンパンのガナッシュになっている。
お目当てのショコラを見つけたら…早速会場へ!
今年も大注目のサロン・デュ・ショコラは2月5日まで。混みあうことが予想されるので、絶対にゲットしたいショコラは事前にチェックしておくのがよさそう。贈り物や自分へのご褒美に、今だけの贅沢なひと粒を購入してみてはいかがだろう。
<写真・文>グルメライター/フードアナリスト/調理師 野山苺摘
イベント情報
サロン・デュ・ショコラ2017
2017年2月2日(木)〜2017年2月5日(日) 10:00~20:00
東京都千代田区丸の内3-5-1 東京国際フォーラム ホールEにて開催
<公式サイト>
http://www.salon-du-chocolat.jp/