ジャン-ジョルジュ・ヴォンゲリスティンによるヴィーガンレストラン『abcV』が2月27日、ついにオープンした。ジャン-ジョルジュといえば、ニューヨークの高級フレンチを代表するシェフの1人。そのジャン-ジョルジュがヴィーガン専門のレストランをオープンすると聞いて、「ニューヨークのヴィーガンブームもそこまできたか!」と思った人は少なくないはず。それを証明するかのように、『abcV』はオープンするや否や、すでに大勢のお客で賑わっている。
『abcV』は、ジャン-ジョルジュ・ヴォンゲリスティンが老舗のホームファニシング専門店ABCカーペット&ホームのポーレット・コールCEO(最高経営責任者)兼クリエイティブディレクターと組んだ3つめのレストランだ。ABCカーペット&ホームは昔から、1階でレストランを1つか2つ展開し、数年ごとに入れ替えてきた。しかしここ数年は、ジャン-ジョルジュ・ヴォンゲリスティンとオープンした2つのレストランを継続させている。そして、その2つのレストランを存続させながら、隣接して『abcV』をオープンした。創業者の孫娘であるポーレット・コール氏は、長年エコやサステイナビリティーへの関心が非常に高く、品揃えにもそれを反映してきている。ヴィーガン専門のレストランは、彼女にとって待望のコンセプト実現となったに違いない。
インテリアも、ポーレット・コール氏を始めとするABCカーペット&ホームのクリエイティブチームがデザインした。白を基調に黄緑とピンクをきかせ、明るく清潔感のあるムードが漂う。リサイクルガラスをキッチンとダイニングルームの仕切りに取り入れ、アンデス地方の女性たちがつくったラグとブランケットを使い、アンティークのシャンデリアを吊り下げているのは、いかにもABCカーペット&ホームらしい。
食事はフレンチの枠にとらわれないバリエーション豊かなラインナップで、どれも見た目が美しい。そして、ヴィーガンと言われなかったら普通の食事と思う味だ。可愛いアボカドレタスカップはハラペーニョ入りのヴィネグレットソースがかかっていて、ちょっとピリっとした辛味がある。
インド料理のドーサもある。ドーサの中は空洞で、自分で野菜とソースを入れて食べるスタイルだ。サラダにはカラフルな食用の花が添えられ、春らしい。ソースのヨーグルトは、普通のヨーグルトと変わらない味。中近東料理で使われるアレッポ唐辛子が少しだけかかっている。
現在は、平日の朝食とランチのみ営業している。朝食メニューの1つ、チアシードボウルは、デーツ、カカオ、ブラジルナッツ、ヘンプ、フルーツがのっていて、朝から気分が上がりそうなカラフルでヘルシーな1品だ。
メニューと一緒にこんな可愛いイラストつきの食材説明書も出てくる。それぞれの食材の栄養素や効能などが、わかりやすく書かれている。
ドリンクとデザートも充実していて、抹茶を使ったものも勿論ある。チョコレートムースも、やはり濃厚なチョコレートの味がしっかり味わえる1品だ。いずれディナー、そして週末の営業も始める予定という。
abcv
- 電話番号
- 212.475.5829
- 営業時間
- 8:00~10:30 12:00~15:00
- 定休日
- 土・日
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。