ピリッとスパイシーな味わいが魅力の「粒マスタード」は、どんな料理にも合う万能調味料。家庭で使われるのは市販品がほとんどだが、実は自家製することが可能。難しそうなイメージとは裏腹に、シンプルな工程で意外と簡単に作れるのだ!
今回は、材料5つで作れる自家製マスタードのレシピをご紹介。 そのまま食べても充分おいしいが、さらに「肉料理に合うソース」「魚料理に合うソース」へのアレンジレシピも合わせて紹介していく。作りたてならではのフレッシュな味わいに、一度食べたらもう市販品は買えないかも?
1.プチッと弾けてスパイシー!「自家製マスタード」の作り方
プチプチとした食感がアクセントの自家製マスタード。自分で作るからこそ、粒を残した「あらびき」からなめらかな「ペースト状」のものまで、お好みで食感を調節できるのも嬉しいポイント。
ツーンとした辛さはなくマイルドな味わいなので、こんがり焼き目を付けたソーセージにたっぷりつければそれだけで絶品メインディッシュに!
<レシピ>
■材料(作りやすい分量)
・[A]イエローマスタードシード … 30g
・[A]ブラウンマスタードシード … 30g
・[A]酢 … 100g
・塩 … 3g
・ハチミツ … 1g
■作り方(調理時間:15分)
① 煮沸消毒した瓶に[A]の材料をすべて入れる。
② そのまま常温で3日間放置する。(3日経つと、写真のようにマスタードシードが酢を吸ってぷっくりと膨らんでくる。)
③ 充分に膨らんだ②、塩、ハチミツをミキサーに入れ、お好みの形状になるまで撹拌する。(すり鉢ですってもOK!)
④ 煮沸消毒した瓶に詰め、味が馴染むまで2~3日置けば完成。(※2週間以内に食べきるようにする。)
漬け込む期間は計5日ほど必要だが、時間をかけた分おいしさもひとしお。プチッと弾ける食感に、ここちよい酸味がたまらない味わい。基本の作り方をマスターしたら、次は肉・魚それぞれに合う絶品ソースアレンジをご紹介。
2.魚料理に合うソースにアレンジ! 「白身魚の味噌クリームマスタードソースがけ」
マスタードに味噌と生クリームを加えた、濃厚でまろやかなソースは、淡白な魚料理にぴったり。魚を焼いた時に出る脂とバターをなじませることで、コクとうまみがソースにたっぷりと馴染んで料理全体に統一感が生まれる。今回はタラを使用したが、お好みの魚でぜひ試してみて。
<レシピ>
■材料(2人分)
・タラ … 2切
・薄力粉 … 適量
・塩 … 1g
・バター … 5g
・[A]マスタード … 10g
・[A]味噌 … 7g
・[A]生クリーム … 100ml
■作り方(調理時間:15分)
① タラに塩を振り、薄力粉をまぶす。
② 中火で熱したフライパンでバターを溶かし、①を軽く焼き目がつくまで焼く。
③ 鱈を取り出し、フライパンに[A]を加え、ソースを作る。
④ タラを皿にのせ、ソースをかけたら完成。
3.肉料理に合うソースアレンジ!「ガーリックハニーマスタードソース」
甘じょっぱいタレにガーリックとマスタードのピリッとしたアクセントが加わりたまらないおいしさ! 濃厚な豚肉の脂と溶け合うと極上の味わいに。ご飯のお供だけでなく、お酒のおつまみにもぴったりなので作ってみて!
<レシピ>
■材料(2人分)
・豚ロース薄切り肉….8枚
・ジャガイモ … 100g
・ニンニク … 1片
・マスタード … 10g
・ハチミツ … 10g
・醤油 … 10ml
・酒 … 10ml
・サラダ油 … 5ml
・塩、胡椒 … 適量
・カイワレ大根 … 少々
■作り方(調理時間:20分)
① 皮を剥いたジャガイモを細切りにする。
② 豚肉とジャガイモに塩胡椒を振り、豚肉でジャガイモを巻いていく。
③ 中火で熱したフライパンに油をひき、②を入れ軽く焼き色がつくまで焼いていく。
④ 焼き色がついたら酒を加え、蓋をしてジャガイモが柔らかくなるまで蒸し焼きにする。
⑤ ④のフライパンにマスタード、醤油、ハチミツを加え、具材に絡ませながらとろみがつくまで加熱する。
⑥ お皿に盛り付け、かいわれを飾れば完成。
こだわり派にはたまらない「自家製マスタード」、いかがだっただろうか。クセがなくマイルドな味わいなので、さまざまな料理にアレンジしやすく重宝するはず。愛情込めて作った自家製調味料だからこそ、一度作ればそのおいしさの虜になること間違いなし。さっそく試してみてほしい!
<レシピ作者プロフィール>
深野帆乃佳
フードスタイリスト。
レシピの作成、レシピコラムの執筆を中心に活動中。
インスタグラム、ブログにて料理写真やレシピを掲載している。
Blog : http://fukano0716.wixsite.com/mysite
Instagram : http://instagram.com/fukanohonoka
(編集、メニュー監修:河瀬璃菜/フードクリエイティブファクトリー http://foodcreativefactory.com/)