料理に入れるだけで独特のコクと酸味が加わる、万能調味料の定番「マヨネーズ」。野菜につけるだけでなく、サラダに和えたり、炒めものの油代わりに使うなど、その活用法はさまざま。そんな便利なマヨネーズ、自家製するとさらにおいしくいただけるのをご存じだろうか?
自家製マヨネーズは、一般的には「サラダ油」で作るレシピが多いが、いろんな種類のオイルで作ってみると、味わいに変化がでてアレンジ料理のバリエーションが広がる。作ってすぐに食べる自家製にすれば、油の「酸化」が少なく、ヘルシーでフレッシュなおいしさを味わえるのも魅力だ。
それではさっそく、レシピをご紹介!
1.クセのない味で料理に使いやすい「オリーヴオイル」で作る自家製マヨネーズ
まずご紹介するのは、「ピュアオリーヴオイル」で作る自家製マヨネーズ。
オリーヴオイルは「エクストラバージン」と「ピュア」という2種類が日本ではメジャーだが、エクストラバージンを使うと苦みや香りが際立ちすぎてしまうため、ピュアオリーヴオイルを使用するのがオススメ。
オリーヴオイルの香りを強くしたい場合は、ピュアオリーヴオイル大さじ3、エクストラバージンオリーヴオイル大さじ1の配合で作ってみるとよい。
「ピュアオリーヴオイル」で作ったマヨネーズは、クセのない味わい。野菜のディップや和え物、炒めものなどさまざまな料理に重宝する。まずはシンプルに野菜にディップして食べてみて、そのフレッシュな味わいを楽しんでほしい!
■材料(作りやすい分量)
・卵黄 … 2個
・塩 … 小さじ1/3
・酢 … 大さじ2
・コショウ … 適量
・ピュアオリーヴオイル … 大さじ4
■作り方(調理時間:5分)
① 乾いたボウルに卵黄、塩、酢、コショウを入れて白っぽくなるまで、泡立て器もしくはハンドミキサーで混ぜる。
② オリーヴオイルを少量(大さじ1程度)ずつ加えながら混ぜる。
③ 残りのオリーヴオイルも少しずつ加え、もったりとするまで混ぜたら完成。味をみて、塩気が足りなければ塩(分量外、適量)で味を調える。
(※オリーブオイルを少しずつ加えることで、乳化しやすくもったりとした仕上がりになる。一度に入れてしまうと分離しやすいので注意!)
■保存期間
煮沸消毒した容器に入れて冷蔵庫で保存し、1日以内に使い切る。
2.芳ばしい香りが食欲をそそる!「ゴマ油」で作る自家製マヨネーズ
「ゴマ油」で作る自家製マヨネーズは、口に含んだ瞬間香ばしい香りが広がり、それだけでもビールのおつまみになりそうな味わい。
アレンジ料理としては、ポテトサラダをオススメしたい。香ばしい香りがクセになり、ついつい箸が進んでしまう晩酌にぴったりな一品。また、肉料理にもとっても合うため、豚しゃぶやバンバンジーにかけてもおいしい!
■材料(作りやすい分量)
・卵黄 … 2個
・塩 … 小さじ1/3
・酢 … 大さじ2
・コショウ … 適量
・ゴマ油 … 大さじ4
■作り方(調理時間:5分)
① ボウルに卵黄、塩、酢、コショウを入れて白っぽくなるまで泡立て器もしくはハンドミキサーで混ぜる。
② ゴマ油を少量(大さじ1程度)ずつ加えながら混ぜる。
③ 残りのゴマ油も少しずつ加え、もったりとするまで混ぜたら完成。味をみて、塩気が足りなければ塩(分量外、適量)で味を調える。
※煮沸消毒した容器に入れて冷蔵庫で保存し、1日以内に使い切る。
3.エキゾチックな香りがクセになる! 「ココナッツオイル」で作る自家製マヨネーズ
ココナッツオイルで作る自家製マヨネーズは、エキゾチックな香りがクセになる。オリーヴオイルやゴマ油と比べると乳化しにくいため、オイルの量はやや控えめに。控えた分、卵黄の味がしっかりと感じられる濃厚な味のマヨネーズになる。
ココナッツオイルマヨネーズを使ったアレンジでは、ぜひ「海老マヨ」を作ってみてほしい。ココナッツオイルの香りが広がる、エスニックな味わいに仕上がる。卵料理とも合うため、ゆで卵にかけたり、オムレツにかけて食べるのもオススメ。
■材料(作りやすい分量)
・卵黄 … 2個
・塩 … 小さじ1/3
・酢 … 大さじ1と1/2
・コショウ … 適量
・ココナッツオイル … 大さじ3
■作り方(調理時間:5分)
① ボウルに卵黄、塩、酢、コショウを入れて白っぽくなるまで泡立て器もしくはハンドミキサーで混ぜる。
② ココナッツオイルを少量(大さじ1程度)ずつ加えながら混ぜる。
③ 残りのココナッツオイルも少しずつ加え、もったりとするまで混ぜたら完成。味をみて、塩気が足りなければ塩(分量外、適量)で味を調える。
もったりとせずシャバシャバな状態に仕上がった場合は、冷蔵庫に10分ほど入れて冷やしてから混ぜるともったりとする。
※煮沸消毒した容器に入れて冷蔵庫で保存し、1日以内に使い切る。
いろいろなオイルでつくる、「自家製マヨネーズ」のレシピを紹介した。
自家製マヨネーズは鮮度が命。フレッシュな味わいをぜひ堪能してほしいので、作ったら冷蔵庫で保存し、1日以内に使い切るように! 1日ではたくさんは使えない場合は、今回紹介した分量の1/2量で作るのがオススメ!
<レシピ作者プロフィール>
五十嵐ゆかり(管理栄養士・料理研究家)
1987年生まれ、千葉県出身。ゆるく気軽に取り入れられるグルテンフリーレシピや減塩でもおいしく作れる料理のコツなど、日々の暮らしに取り入れやすい健康レシピを提案している。美容や健康にうれしい要素を取り入れたレシピを得意とする。企画、レシピ・商品開発、執筆、メディア出演、講演、イベント出演、料理教室など、多方面で活動中。魅力発信☆むつざわ未来ラボの一員としての出身地の千葉県長生郡睦沢町のPR、PAKUTASOフリー素材モデルとして福岡県大刀洗町のPRに携わるなど、地域活性化活動にも取り組んでいる。
著書に「食材の栄養素を最大限に引き出す便利帖」や「発酵いらずのちぎりパン」、「塩レモンでつくる基本のおかず」など。
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Twitter:https://twitter.com/igarashi_yukari
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フードコーディネート・スタイリング:金英貨(ヨンハ)