家族、親戚、友人に必ず中国料理店関係者がいるという、神戸・元町周辺のチャイニーズ・コミュニティのネットワークがこの店のオープンに注目している。
ほんまもんの神戸の中華
ここは店のサインの通り、小籠包メインの小菜店だ。
オーナーの城野肇さんはおばあさんが元町の旧い方の『東亜食堂』をやっていた。
コックで友人の関国明さんはこの店のすぐそばにある名店『中国酒家』の親戚筋。
ふむふむ、これは「ほんまもんの神戸の中華」として筋が良すぎるな。
そして城野さんは、この店の開店に当たって、上海蟹ほか、とびきりうまいもんが食べられる食都市・蘇州まで足を伸ばし小籠包をじっくり習って帰ってきた。
蘇州仕込みの小籠包の完成度
城野さん自らがつくる小籠包は、大きなセイロで5分少々蒸されて出てくる。
生姜の千切りと一緒に出てくる小籠包はさすがに完成の域だ。
味の密度がしっかりしているというか、皮、あん、そしてじゅわっと滲み出るスープと、どの方面から見てもバランスがとれていうまい。
黒酢をかけないでそのまま食べるのが断然おすすめだ。
その小籠包は5個680円。
見ていると作り置きはしないようで、売れる端から横のテーブルでつくられている。
美味しくない店は生き残れない街
椎茸そして豚肉のシュウマイ(各3個540円)もカチッとした食べ応えと、ごりっと噛み応えのある豚肉と脂の具合が申し分なし。
そりゃそうだろう、中国料理では世界屈指の街・神戸で、なおかつ在神華僑がいやが応にもお客さんとなる場所柄、おいしくない店は即刻退場である。
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