都会の喧騒を忘れさせる、幻想的な囲炉裏の空間へようこそ
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東京・神楽坂には知る人ぞ知る隠れ家が数多く存在する。今回ご紹介する、こちらのお店も、ほのかに灯る光だけが目印の、看板のない、穴場中の穴場のお店。赤く染まった扉を開けると……
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店内は薄暗く、どこか煙幕がかっている模様。怪しさと薫香漂う隠れ家は、“幻の豚に出逢える炭火焼店”と、有名人も忍んで通う名店と訊く。
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その店の名は『kemuri(けむり) 神楽坂』。炭火焼といえば、よく見かけるのは七輪だろうが、こちらの店ではお客が囲うテーブルの中央に、“囲炉裏”が設けられている。
“梅山豚・神3”の食べ比べは必食!
ところで、中国原産、幻の豚と呼ばれる「梅山豚(メイシャントン)」をご存知だろうか。
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日本にわずか100頭しかいない「梅山豚」は、茨城県猿島郡境町にある『塚原牧場』によって、およそ30年前に日本にやってきた。その後、中国政府が梅山豚を輸出禁止品目に指定したため、なかなか手に入れることのできない“最高級の豚”と位置付けられている。
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そんな希少な肉を仕入れることができるのは、認められた飲食店のみ。『kemuri』ではそんな幻の豚を味わえるだけでなく、部位ごとに食べ比べができるというから贅沢この上ない。
梅山豚の囲炉裏焼きも堪能できる特別メニュー
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もちろん、囲炉裏の上でじっくりと火入れした「梅山豚」も堪能できる。脂身の多い「豚トロ」は、噛めば脂がジュースのように溢れ出す。たっぷりのワサビと合わせれば、濃厚な甘みに脳も喜ぶ。
「ヒレ」はレアに仕上げることで、しなやかに品を漂わす。炎の中で余分な脂を落とし、表面をカリカリに仕立てられた「ロース」は、清涼感の強い大葉を巻くのがオススメ。脂のうまみはそのままに、口内をすっきりとさせてくれる。
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「希少な梅山豚の陰で、実は人気のメニューがあるんです」と、店長の梅本優二さんが自慢げに見せてくれたのは、立派なサイズの野菜たち。
ピンと伸びた「アスパラガス」は、硬い下部が鋭く削ぎ落とされて丁寧に下処理されている。長崎県南島原の『サンエスファーム』で今村さんが栽培した「肉厚シイタケ」は、酒とオリジナルブレンド塩でジューシーに焼きあげる。炭火で焼かれた「アボカド」は、芋のようにホクホクとした食感がクセになる。
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肉や野菜のうまみを引き出すのに欠かせない「塩」は、日本最古の製法で作られた能登半島産のものを使用。これに岩塩など8種類の塩を合わせて、水分がなくなるまで煎ったブレンド塩は、ミネラルのうまみが強く、食材のよさを引き立たせてくれる。
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焼きものは肉と野菜だけじゃない。「とろとろ炭火焼バナナ」は、『kemuri』鉄板のデザートだ。ふにゃふにゃになるまで揉みほぐしたバナナを、皮が真っ黒になるまで弱火でじわりと蒸し焼きにする。繊維がほどけたバナナは口に入れた途端、甘酸っぱい酸味を残して消えていく。
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ここなら天候も季節も気にせず、最高の食材が味わえる。上質な室内バーベキューを体験するなら、『kemuri』は穴場中の穴場と言えるだろう。
江戸前炭火焼 kemuri 神楽坂
- 電話番号
- 03-5228-1661
- 営業時間
- 月~日・祝日 18:30~22:30(L.O.21:30、ドリンクL.O.22:00)(最終入店 21:00)
- 定休日
- 不定休日あり 年末年始(2018年12月30日~2019年1月3日)
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
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