材料3つで作れる「完熟ゆず胡椒」が格別のおいしさ!フレッシュな香りと上品な辛みを楽しむ自家製レシピ

2017年10月19日
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材料3つで作れる「完熟ゆず胡椒」が格別のおいしさ!フレッシュな香りと上品な辛みを楽しむ自家製レシピ
Summary
1.黄色く色付いた「完熟柚子」で作れる自家製柚子胡椒の作り方
2.材料は3つだけ! 1カ月の保存が可能なので作り置きがオススメ
3.自家製柚子胡椒を使ったおつまみレシピも紹介! まさかチーズに合うなんて…!

和の定番調味料ともいえる「柚子胡椒」。
発祥は諸説あるが、九州地方・大分県が有力とされている。「ユズコショウ」という名前から“柚子を使った胡椒の一種”だと認識していた人もいるかもしれないが、本場九州地方の一部では「胡椒」=「唐辛子を意味する古語」。つまり、 “柚子に唐辛子を練り込んだ調味料”をさすものなのだ。

一般的に出回っているのは、「青柚子」を使った柚子胡椒であるが、今回は、今が旬の黄色く色づいた「完熟柚子」を使用。完熟柚子を使うことで、苦味と刺激が和らぎ、穏やかでクセの少ない辛みと豊かな香りを楽しむことができる。

クセが少ない分アレンジ料理にも活用しやすいため、常備しておけば役立つこと間違い無し。材料3つで簡単に作れるので、完熟柚子が手に入りやすい10~12月にこそ、ぜひ作ってみてほしい!

■「完熟柚子胡椒」の基本の作り方

「完熟柚子胡椒」の作り方はいたってシンプル。完熟柚子、青唐辛子、塩をフードプロセッサーで攪拌(かくはん)して冷蔵庫で寝かせるだけ。たったこれだけの手順で、万能調味料「完熟柚子胡椒」が完成してしまうのだ。
柚子の果汁や青唐辛子の量を調節すれば、好みの味に調整できるのも自家製の魅力。作り慣れてきたら、分量を調整しながら自分好みのベストな味を見つけるのも楽しい。

■材料 (作りやすい分量)

・完熟柚子 … 10個
(※完熟柚子10個分の皮(約100g)と1個分の果汁を使用する)
・青唐辛子(種とヘタを除いたもの) … 100g
・塩 … 40g(※青柚子の皮+青唐辛子の総重量の20%)

■作り方 (調理時間:30分)

① 完熟柚子と青唐辛子はよく洗い水気を拭き取る。

② 完熟柚子は皮の部分をおろし器ですりおろす。(皮の下にある白いわたの部分は苦味があるので、入れないようにする)

③ ビニール手袋等で手を保護しながら、青唐辛子と塩をフードプロセッサーに入れて撹拌する。②も加えてさらに撹拌し、全体をなじませる。(※青唐辛子を素手で触ると、刺激が手に残ってしまうので必ずビニール手袋等を着用してください)

④ 煮沸消毒した保存容器に入れ、冷蔵庫で1週間寝かせたら完成。(※冷蔵庫で保管し、一カ月を目安に食べ切ってください。)

あっという間に、鮮やかな黄緑色が美しい「完熟柚子胡椒」が完成! 柚子の皮を削る手間はかかるが、それさえクリアすればあとはフードプロセッサーにすべておまかせ。意外と簡単に作ることができる。
ちなみに、皮を削って残った柚子の実は、ハチミツに漬けて炭酸で割ったり、塩柚子にしたりすると無駄なく、そしておいしく食べることができる。

冷蔵庫で1カ月の保存が可能なので、一度作って常備しておけば、おかず作りの幅が広がること間違いなし。オススメのアレンジも合わせて紹介しよう。

■完熟柚子胡椒はチーズとも相性抜群!「モッツァレラチーズの柚子胡椒和え」

まず紹介するのは「モッツァレラチーズの柚子胡椒和え」。チーズと柚子胡椒という意外な組み合わせであるが、モッツァレラチーズのクリーミーな味わいと完熟柚子胡椒の優しいピリッと感が絶妙にマッチ。バジルの風味とトマトの酸味も相まって、爽やかな味わいを楽しむことができる。
ミニトマトとひと口サイズのモッツァレラチーズ「Bocconcini(ボッコンチーニ)」を使用することで、コロンとした見た目も可愛らしく仕上がった。白ワインによく合うので、ちょっとしたおもてなしにもオススメのアレンジだ。

■材料(2人分)

・ボッコンチーニ(ひと口サイズのモッツァレラチーズ) … 100g
・ミニトマト … 10個
・バジルの葉 … 適量 
・[A]「完熟柚子胡椒」 … 小さじ1/2
・[A]オリーブオイル … 大さじ1
・[A]醤油 … 小さじ1/2

■作り方(調理時間5分)

① ボッコンチーニは、水気を切る。ミニトマトは半分に切る。

② ボウルにAを入れ、①を加えてちぎったバジルを混ぜ合わせる。

③ 器に②をもりつける。

■完熟柚子の優しい香りが包み込む!「鰹のたたき 柚子胡椒和え」

ひと口食べると、あと味に完熟柚子胡椒のピリッと感が広がる鰹のたたき。青柚子に比べて完熟柚子で作った柚子胡椒は苦味と刺激がマイルドなので、悪目立ちせずに鰹との相性抜群。
ゴマ油を効かせたニンニクチップや、青ネギの風味、タマネギの爽やかな辛みなど、脇を固める食材も、全体のバランスをとりつつ互いを引き立て合う。
薬味をたっぷりのせてごはんのお供にしたり、そのまま食べてお酒のおつまみにしたりと、レパートリーに加えれば様々なシーンで活躍してくれる。

■材料(2人分)

・タマネギ … 1/4個
・青ネギ … 2本
・ニンニク … 1片
・ゴマ油 … 大さじ1
・鰹のたたき … 100g
・糸唐辛子 … 適量
・[A]ポン酢 … 大さじ1
・[A]完熟柚子胡椒 … 小さじ1/2

■作り方(調理時間:10分)

① タマネギは薄切りにし、3分ほど水にさらしてから水気を切る。青ネギは小口切りにする。ニンニクは薄切りにし、中火で熱したゴマ油でカリカリになるまで炒めてニンニクチップを作る。

② Aをボウルに入れ、ニンニクチップを作ったゴマ油も加え混ぜ合わせる。

③ 器にカツオの刺身をもりつけ、タマネギをのせて青ネギ、ニンニクチップ、Aを回しかけ糸唐辛子を飾る。 

自家製「完熟柚子胡椒」の作り方と、簡単に作れるアレンジレシピを紹介した。
完熟柚子は青柚子よりも苦味が穏やかなので、クセが強すぎず、さまざまなメニューに応用ができる。お刺身や肉料理のアクセント、パスタソースの味付けなど、普段の料理のマンネリを解消するにはうってつけだ。
1カ月の作り置きができるのも、日常的に活用しやすく嬉しいポイント。今が旬の完熟柚子を使って、「完熟柚子胡椒」の上品なピリ辛味と万能力をぜひ実感してほしい!




【レシピ作者プロフィール】
レシピ制作:フードクリエイティブファクトリー
「あなたとあなたの大切な人との暮らしをもっと穏やかで創造的に」を企業理念とする食のクリエイティブに特化した企画制作チーム。
食の企画、レシピ・商品開発、執筆、メディア出演、
イベントなどを手がけています。
HP:http://foodcreativefactory.com/
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