白金高輪の老舗寿司屋がリニューアルオープン!
東京都内でも屈指の高級住宅地、白金高輪。六本木や麻布と並ぶ港区のハイエンドな街の代表的な存在だ。そんな白金高輪の閑静な住宅街にひっそりと佇む『白金オカミハウス』が供する「寿司屋の塩麺」がラーメンフリークの間で話題になっている。早速行ってみると看板が変わっていて今月リニューアルしたばかりだという。
同店は40年続く老舗の寿司屋『寿司おさむ』として営業していたが、営業形態を変更し12月3日に『白金オカミハウス』として新たなスタートを切った。こちらの新店では平日は寿司屋として営業する一方で、寿司屋が定休日である日曜・祝日は塩麺専門店として営業する。
暖簾をくぐると店内は控えめな照明で温かみのある落ち着いた雰囲気。座り心地のいいソファ席を含め、どの席に座ってもカウンター越しに大将が寿司を握る姿をうかがうことができる。
「いらっしゃいませ」。カウンターの向こうから静かな笑顔の大将・齋藤修さんと、明るいトーンの声が印象的な、二代目女将の温子さんが出迎えてくれる。同店は大将と女将の2人で切り盛りしているのだ。
実は温子さんは、もともとはリニューアル前の『寿司おさむ』に長年通っていたお客さん。初代女将が亡くなり閉店を余儀なくされた時、5年前に大将の養女になり、二代目女将となった。
平日は寿司と肴、日・祝は塩麺専門店として新たな寿司屋の楽しみ方ができる『白金オカミハウス』
冒頭の通り、同店は月~土(平日)は寿司と肴、定休日の日曜・祝日は塩麺専門店となる。リニューアル前から提供していた、知る人ぞ知る麺専門店の「寿司屋の塩麺」は、平日ランチと日曜・祝日に提供する。
今すぐ「塩麺」を食べたい! そんな逸(はや)る気持ちを抑えて、まずは寿司をいただく。ちょっと寿司をつまんで小腹を満たした後、絶品のラーメンを食べるスタイルが、このお店のツウの利用の仕方だ。
この日は白身、穴子、コハダ、中トロ、イカ塩がそろう。寿司は毎日大将が築地に行き仕入れてくる新鮮なネタを提供している。もちろん寿司は一貫からオーダー可能だが、寿司コースやおまかせ握り5,000円〜もあり、リニューアル後も寿司は十分楽しめるようになっている。
寿司屋が出す「塩麺」! その絶品の味の秘密とは
そして同店に来たら絶対食べたいのが「寿司屋の塩麺」(写真上)。リニューアル前にも提供していた超人気の塩麺は、今後も継続して食べられるというから逃す手はない。透き通ったスープに細麺がからむあっさり風味で、ネギ、三つ葉、みょうが、煮穴子がトッピングされた寿司屋ならではの塩麺だ。
天然魚のアラを使用! 数種類の魚と鯛のダブルスープは飲み干せるほどウマイ!
塩麺全体の決め手となるスープのベースになるのは魚のアラ。その日の仕入れに応じてアラの魚種は変わり(鯛、ヒラメ、穴子、冬はブリなど)、野菜と一緒に出汁を取る。そこに鯛のアラ汁とブレンドした塩だれを加えてダブルスープで完成。骨までおいしい魚介のうまみがたっぷり詰まったスープはまさに寿司屋でしか出せない味。そんなスープがウマすぎて飲み干してしまう人が多いのだとか。
チャーシューの代わりに煮穴子をトッピングにしているのも同店ならでは。ほどけるほどにやわらかい煮穴子は口に入れるとふわっとした食感の次に、穴子の風味が一気に襲ってくる。あっという間にとけてなくなる瞬間がたまらない。なお、好みで「味付玉子」「海苔」「わかめ」を追加料金でプラスできる。
しっかりとした食感の特製細麺は、この魚介系スープと相性抜群。麺はトッピングと同じく、追加料金で半玉をプラスできる。
そもそも寿司屋でラーメンを提供しようとしたきっかけは、「魚をおろす時に出るアラを、まかないで煮たり焼いたりして食べていたのです。ある日スープにしてみたらおいしくて、そこに麺を加えてみると更においしくて。試行錯誤をし完成をさせメニューに加えました」と温子さん。
塩麺はうまみたっぷりだが、あっさりした味付けなので、不思議と寿司のあとでもお腹にすぅ~っと入ってしまう。
今後は日曜・祝日のみ営業する塩麺専門店では「寿司屋の塩麺」の他に、冬季限定の麺メニューも開発中とのこと。大将と二人三脚で切り盛りする新生『白金オカミハウス』から今後も目が離せない。
【メニュー】
白身、穴子、コハダ、中トロ、イカ塩 1貫 各400円
寿司屋の塩麺 1,000円
味付け玉子、海苔、わかめ(トッピング) 各100円
※価格は税込
白金オカミハウス
- 電話番号
- 03-3446-2177
- 営業時間
- 平日ランチ11:00〜15:00、ディナー 17:00〜21:00、日曜・祝日は「塩麺とおつまみ専門店」11:00〜19:00
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。