お寺とは思えない和モダンな空間でいただく「朝ごはん」
ごはんに味噌汁、小鉢もついた和の朝ごはん。やっぱり日本の朝ごはんはひと口食べるとほっこり心が和む。そんな朝ごはんが、和の心を保ちつつビジュアル抜群に生まれ変わった。それが『築地本願寺カフェ Tsumugi(ツムギ)』の朝ごはんだ。
こちらのカフェは、「築地本願寺」が2017年11月8日に開設したインフォメーションセンター内に同日オープン。インフォメーションセンターは“開かれたお寺”を目指す”「寺と」プロジェクト”の一環として、訪れた人たちにくつろいでもらえる場として作られた。スタイリッシュな建物は、お寺とは思えないほどモダンだ。
天井が高く、ゆったりとした店内の片側は、一面がガラス張りになっていて荘厳な本堂の姿が眺められる。ジャパニーズブルー、藍色を基調としたインテリアはシックで落ち着いた雰囲気。年齢や性別を問わず、食事やお茶が楽しめそうだ。
充実の「朝ごはん」と老舗の極上「日本茶」にほっこり心が和む
一番の注目メニューは何といっても「朝ごはん」だろう。お寺の朝は早いため、『築地本願寺カフェ Tsumugi(ツムギ)』は8時から営業。早朝から賑わう築地市場が近いこともあって、朝食メニューを取り入れた。
「18品の朝ごはん」(写真上)は、寺の本尊、阿弥陀如来の四十八願の根本の願「第18願(本願)」にちなみ、フルーツやデザートを含む16種類のおかずにお粥(お代わり自由)、味噌汁を合わせた全18品からなるメニュー。
16種類のおかずは、どれから食べようか迷ってしまう。「つきぢ松露のたまご焼き」など地元築地の人気店のメニューや、「揚げナスの大豆そぼろ」や「里芋の田楽」といった精進料理をイメージした総菜などがずらりとお盆に並ぶ。「海苔明太」や「南高梅梅干」、「じゃこ味噌」といった“ごはんのお共”も充実しているので、あっさりしたお粥も最後までぺろりと食べられる。
メニューには、創業160年、京都発祥の老舗『袋布向春園本店(たふこうしゅんえん)』の日本茶マイスターが選んだお茶がセットに。朝の清々しい光の中で飲む、品の良い香りがする鮮やかなグリーンのお茶は格別だ。
築地の名物メニューも食べられる「お寺の朝ごはん」
もう少し軽めに済ませたいなら、「築地のお寺の朝ごはん」がある。築地名物「松露のたまご焼き」や江戸一の甘口昆布の佃煮に焼き鮭というシンプルな和の朝ごはん。白米ではなく、ミネラルやビタミンが豊富といわれる十三穀米がセットになっているのがうれしい。
カフェらしいオシャレなメニューも用意。写真上は「京都産あられと宇治抹茶の和グラノーラ」。宇治抹茶をまぶしたあられに、京都産のドライフルーツや野菜が彩りよく顔をのぞかせる、ビジュアルもかわいいグラノーラだ。
添えられている、きめ細かな泡立ちの温かいスチームドミルクを注ぐと、グラノーラの抹茶が溶けて、抹茶カプチーノとしても楽しめる。ドライフルーツや野菜は旬ごとに変更。グラノーラのみの販売もしているので、お土産にもぴったりだ。
和のスイーツに合わせたい日本茶ブレンドのハーブティー
和にこだわる『カフェソラーレTsumugi(ツムギ)』おすすめのドリンクは、日本茶とハーブをブレンドした「べっぴん茶」(写真上)。リフレッシュ、リラックスなどのテーマに基づいて、緑茶あるいはほうじ茶をベースにハーブをブレンド。日本茶ブレンドのハーブティーは珍しく、このお茶を目当てに来店する人も多いとか。
『築地本願寺カフェ Tsumugi』限定は「親鸞聖人好み」。親鸞聖人(しんらんしょうにん)の好物が小豆だったということにちなみ、ほうじ茶に小豆をブレンド。ほうじ茶の独特な香ばしさに小豆のほんのりとした甘さが加わり、まろやかなおいしさが魅力だ。
京都の老舗『袋布向春園本店』のお茶を使ったスイーツも見逃せない!
カフェならではのお楽しみ、スイーツも楽しみたい。『袋布向春園本店』の抹茶を使ったスイーツは、抹茶のしっかりとしたほろ苦さと甘さのバランスが絶妙。
たっぷりした生クリームと小豆の相性が抜群な「堂島あずきロール」や「堂島お抹茶ロール」もいただける。自慢のお茶と一緒に味わいたい。
夕方16時からはバータイムがスタート。ライトアップされた築地本願寺を眺めながら、築地名物「紀文のさつま揚げ」などをつまみに一杯楽しむのも同店ならでは。ドリンクには「FRUITS BOZE(フルーツボーズ)」(写真上)といった遊び心のあるネーミングのオリジナルカクテルもある。
築地観光にぴったりなテイクアウトも勢揃い
築地市場など有名観光スポットも控えているため、テイクアウトも充実。抹茶やほうじ茶のオリジナルドリンクは全てテイクアウトできる。食べ歩きのお供には、ワンハンドで気軽に食べられる「どら焼き」や「大福」はいかがだろう。人気の「べっぴん茶」はお土産用にギフト用の缶やパッケージも用意されている。
朝から晩まで、さまざまな利用シーンが広がるカフェ。特に朝食は、すでに一番人気メニューになっている。2018年は元旦から少し早起きして、体にも心にも優しい「朝ごはん」でお腹を満たして、新年のスタートを切るのもいいだろう。
【メニュー】
18品の朝ごはん(日本茶付き) 1,800円
築地のお寺の朝ごはん(日本茶付き) 750円
京都産あられと宇治抹茶の和グラノーラ 850円
べっぴん茶 親鸞聖人好み 580円
抹茶ラテ(イートイン) 560円
堂島あずきロール(ケーキ単品) 750円
築地紀文店の2種さつま揚げ 880円
※価格は税抜
築地本願寺カフェ Tsumugi(ツムギ)
- 電話番号
- 03-5565-5581
- 営業時間
- 8:00~21:00(L.O.20:30) ※朝ごはんは11:00まで
- 定休日
- 無
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。