うどんとちょい飲みが楽しめる「うどん酒場」が高円寺にオープン
2017年10月に東京・高円寺にオープンした『うどん酒場 でべそ』。店名の通り、うどんとお酒が楽しめる、新しいスタイルの居酒屋だ。
「僕は元々は営業マンだったんですが、うどんとお酒が大好きで、どちらも楽しめる店を自分で開きたいと思うようになったことが開業のきっかけです」と話すのは、店主の大島泰幸さん。
意を決してサラリーマンを辞め、修業のため香川へ。香川の人気うどん店『カマ喜ri』で研鑽を積み、営業時間が終わると毎日のように他のうどん店に足を運び、味の研究をしていた。その数は半年で約100軒。大島さんのうどんにかける想いが伝わってくる。
東京に戻ってからの2年は、武蔵境の飯°駄(ぱんだ)と阿佐ヶ谷の立ち飲み居酒屋『立呑風太くん』で働きながらうどんに合うサイドメニューを研究。そして2017年10月、満を持して同店がオープンした。
旬の食材を使用したサワーやおつまみも充実
『でべそ』はうどんのおいしさはもちろんのこと、サイドメニューも充実。仕事帰りにちょっと1人で飲みたいときにもピッタリだ。
中でもサワーは、無農薬の梅や旬の果物を使用。まずは、他店ではあまり見かけることのないきんかんサワー(写真上)が登場。薄切りのきんかんが浮かぶ焼酎にサワーを注ぐと、すっきりとした香りが漂う。マドラーできんかんをつぶしながら飲むと、より香りが増し、のどにさわやかな余韻が残る。
サイドメニューは旬の食材を使用するため2、3日ごとにメニューが変わることも。この日は今が旬のあおさのりを使った「あおさのポテサラ」(写真上)がお目見え。あおさの風味が鼻をくすぐり、ほぐしたサバのコクとうまみが、お酒を進ませる。
ツルッとのどごしがたまらない! 飲んだ〆にピッタリな味わい
飲んだ〆にはやっぱりうどんが食べたいところ。うどんは常時「ぶっかけ」(写真上)、「かけ」、「ざる」、「おろししょうゆ」、「釜あげ」、「釜玉」、「釜バター」の7種類を用意する。
見た目も透明感のある麺は、するするとのどを通り過ぎていく。トッピングはネギのみと至ってシンプルながら、麺ののどごしやだし本来のおいしさを最大限に感じることができる。
うどんは単品で味わうのもいいが、サクサクに揚がった天ぷらと合わせるのも醍醐味。中でも「桜えびかきあげ」(写真中央)は厚みがあり、食べごたえは抜群。桜えびの芳ばしい香りと春菊の食感がマッチする一品だ。
定番うどんを制覇したら、週替わりのうどんも楽しもう
前述の7種類のうどんのほか、週替わりのうどんにも注目したい。
これまでに登場したのは「和牛温玉うどん」や「和風タルタルとり天うどん」などがあり、この日の週替わりうどんは「とり天しそ梅うどん」(写真上)。ジューシーなとり天と梅干し、しそのさっぱり感が、絶妙なコンビネーションを発揮している。
日本酒も多数取り揃えており、「根知男山」(写真左)は飲み口はすっきりめで、熱燗で飲むのがおすすめだそう。「夢吟香DREAM」(写真右)はコクがありつつもキリッとした味わいだ。
毎日でも通いたくなる「大衆酒場」を目指して
オープンからまだ2カ月ほどだが、すでにリピーターも多くいるという。
「昼と夜、どちらも利用できるお店なので、1カ月に10回も来てくれたお客さんもいました」(大島さん)。
ランチタイムはうどん店として、夜は居酒屋としても使うことができ、1カ月に10回どころか、毎日でも通いたくなる『でべそ』。うどんは現在週替わりメニューを出しているが、今後はサイドメニューも増やしていく予定だという。
店は入口がガラス張りで店内の様子が見えるため、女性1人でも入りやすい。実際、訪れるお客には女性も多いという。おいしいうどんとお酒、そして店長の大島さんの人懐っこい笑顔が訪れる人の心をほぐしてくれそうだ。
【メニュー】
かけうどん 400円
ぶっかけうどん 400円
桜えびかきあげ 300円
あおさのポテサラ 350円
肉豆腐 450円
厚焼玉子 300円
生レモンサワー 350円
生梅干サワー 350円
うどん酒場 でべそ
- 電話番号
- 03-5929-8913
- 営業時間
- 12:00~14:30(L.O.) 、18:00~23:30(L.O.)
- 定休日
- 月曜
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。