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じっくり煮込むことでホロホロと柔らかくなった牛肉と、素材本来の甘みが存分に引き出された色とりどりの野菜たち。それこそがビーフシチューの大きな魅力だ。
このおいしさを生み出すには、1時間以上煮込み続けて肉を柔らかくしたり、数種類の香味野菜をかけ合わせてうまみを抽出したりと、普段の献立以上の手間と時間が必要になる。
でも実は、これらの手間と時間を大幅に省略でき、かつお店レベルのおいしさに仕上げる裏ワザが存在するのだ! いつものビーフシチューが魔法をかけたようにおいしくなる「4つのポイント」をさっそく紹介しよう。
■時短なのにおいしさが格段にアップ!「ビーフシチュー」作りのポイント4つ
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【point1】牛肉は「ステーキ用」を使うと、短時間で簡単に柔らかくなる!
ビーフシチューは「シチュー用」の牛肉で作るのが一般的だが、「ステーキ肉」を使うと、短い煮込み時間で柔らかい食感に仕上げることができる。特にサーロインは脂肪分が多く、肉の繊維の離れが良いのでオススメだ。
ステーキ肉を常温に戻し、小さめに切り分けてから焼き目をつけ、鍋に加えて煮込めばOKだ。
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【point2】肉と野菜は、あらかじめバターで炒めておくとマイルドな味わいに!
一般的なシチュー作りでは欠かせない「煮込み」の作業で得られるメリットのひとつは、食材の味のカドがとれること。
そのメリットを簡単に再現するために有効なのが、食材をあらかじめバターで炒めておくこと。バターの濃厚なコクが食材全体を包み込み、煮込み作業に時間をかけなくても、カドのとれたマイルドな味わいになる。
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【point3】少量の「チョコレート」を入れるだけで、コクが格段にアップ!
チョコレートの持つ甘さと、カカオ独特の香ばしさ。実はこの2つの風味は、肉と野菜を長時間かけて煮込んだ時に出てくる風味に近い。
そのため、チョコレートを隠し味に入れることで、簡単にコク深い味わいに仕上がるのだ。
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【point4】野菜の甘みとうまみは「野菜ジュース」で簡単に再現できる!
数種類の野菜の味をシチュー全体になじませるための工夫として、ミキサーで野菜を撹拌してからルーに合わせるというテクニックがある。実際、その方法を取り入れている洋食店もあるそうだ。
でも、家庭でミキサーを使うのはちょっと手間がかかる。そこでオススメなのが、野菜ジュースを入れること。たった1本の野菜ジュース(250ml)を注ぐだけで、数十種類の野菜の味を効率よくシチューになじませることができるのだ。
野菜ジュースは、セロリやニンジンなどの香味野菜が多く含まれているものを使おう。
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■4つのポイントを押さえて、さっそく作ってみよう!
それではさっそく、4つのポイントを活用したレシピを紹介していこう。
一般的なレシピでは2~3時間かけて作ることが多いビーフシチューも、今回のテクニックを使えば1時間以内で作ることが可能。短時間で、まるで数時間かけて煮込んだようなマイルドなコク、豊かな風味、柔らかい牛肉の食感を再現することができる。
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■材料(2人分)
・ステーキ肉サーロイン … 300g
・ニンニク … 1片
・タマネギ … 1個
・ニンジン … 1/2本
・バター … 20g
・マッシュルーム … 4個
・赤ワイン … 150ml
・野菜ジュース … 250ml
・ローリエ … 1枚
・チョコレート … 2かけ(約7~8g)
・塩、コショウ … 適量
・ブロッコリー(彩り用・塩茹でしておく) … 適量
・生クリーム … 適量
■作り方 (調理時間:60分)
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① ステーキ肉を食べやすい大きさに切り、塩コショウをふる。
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② ニンニクは薄くスライスする。タマネギはくし切りにする。ニンジンはひと口サイズに乱切りにする。
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③ 鍋を中火に温め、バターを溶かして①の肉を焼く。表面に焼き色がついたら、一旦取り出す。
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④ ③の鍋にニンニクを入れ、弱火で焦がさないように炒める。タマネギを入れ、透き通るまで炒めたらニンジンを加え炒める。(※鍋は洗わずにそのまま使い、肉から出た脂を活用する)
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⑤ 弱火のまま④に赤ワイン、野菜ジュース、ローリエを加えて煮立たせる。取り出しておいた③の肉、マッシュルームを加える。
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⑥ 弱火にし、蓋をして10分ほど煮込む。
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⑦ ⑥にチョコレートを加え、鍋底が焦げないようにとろみがつくまで5分ほど混ぜながら煮込む。
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⑧ 仕上げに塩コショウで味を調える。
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⑨ ⑧を器に盛り、ブロッコリーを飾って生クリームをトッピングする。
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手間のかかるイメージが強いビーフシチューも、今回紹介したテクニックを活用すれば、短時間で手軽に作ることができる。時短レシピとは思えないほどの本格的な味わいに仕上がるので、温かいシチューのおいしさが染みる今の季節にこそ、ぜひ試してほしい。
【レシピ作者プロフィール】
フードクリエイティブファクトリー
「あなたとあなたの大切な人との暮らしをもっと穏やかで創造的に」を企業理念とする食のクリエイティブに特化した企画制作チーム。
食の企画、レシピ・商品開発、執筆、メディア出演、
イベントなどを手がけています。
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