週末は予約必須! いま注目の街・清澄白河に誕生した下町フレンチ割烹『ほ志の』

2018年04月11日
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週末は予約必須! いま注目の街・清澄白河に誕生した下町フレンチ割烹『ほ志の』
Summary
1.いま注目の街・清澄白河に誕生した下町フレンチ割烹『ほ志の』
2.飲食業界を知り尽くしたシェフが作る遊び心あふれる料理を堪能
3.週末は予約必至! 飲んで食べてびっくりのコスパの良さ

下町にオープンした粋な創作フレンチ割烹『ほ志の』

コーヒーカルチャーの発信地として一躍脚光を浴びた東京・清澄白河は、江戸時代から続く下町で、昭和情緒のある居酒屋など粋でうまい料理が楽しめる店も多く点在している。その清澄白河に、フレンチと和食が融合したハイセンスな料理を気軽に味わえる店が2017年11月にオープンした。それが、フレンチ割烹『ほ志の』だ。

リーズナブルな価格でおいしい料理がいただけるとあって、噂を聞きつけた近隣住民たちで店は連日大賑わい。週末は予約必至の人気店となっている。

入り口には、白生地に『HOSHINO』と黒文字で書かれたのれんが掛かっている。フランス語のアルファベットがモダンで、ついつい中を覗いてみたくなる。店内は、オーナーシェフである星野直人さんの父親が経営していた寿司店の内装のままで、完全な和の空間になっている。

カウンター席やテーブル席、宴会ができる小上がりなどがあり、大人同士、一杯飲みながら食事を楽しむもよし、グループや家族連れで賑やかに過ごすもよし、色々な使い方ができそうだ。

星野さんは、表参道や青山のフレンチおよびイタリアンで修業を積み、5年ほど前、都内に人気店をいくつも展開する外食産業の会社に入り、商品開発や新店舗の立ち上げなどに携わってきた。ここでは、仕入れや店舗運営など、食に関するあらゆることを学んだという。

そんな星野さんが店をオープンしたきっかけは、父親の後を継ごうと思ったことから。フレンチやイタリアンで経験してきたことを、和食や和食器で表現できないかと考えて、フレンチ割烹を始めることとなった。これまでに幅広い業態、多種多様な食材に接した経験が『ほ志の』でも生かされているのだ。

王道のフレンチを知る料理人が作る“アイデア居酒屋料理”が楽しすぎる!

メニューはアラカルトと、「名物料理を含むフルコース」というシェフお任せのコースからなる。「とびっこポテトサラダ」や「フレンチなめろう」など、思わずこれはどんな料理? と尋ねたくなる名前がメニュー表にずらりと並ぶ。いずれもユニークなだけでなく、本格フレンチ顔負けの洗練された料理ばかり。連日多くのお客を惹きつけるのも納得だ。

一番人気メニューが「名物 和牛レバーの塩辛」(写真上)。塩漬けにした和牛のレバーをフレンチで良く使われる低温調理の手法で料理したもの。低温でじっくり火入れすることで生レバーのような食感が生まれる。レバ刺しのようなプリプリ感はないが、絶妙な火入れ加減により生まれる、口の中でまったりととろける味わいがたまらない。

素材の良さを味わうために、味付けもネギ、塩、ごま油、ワサビとシンプルだ。

季節限定メニューの「あん肝ゴルゴンゾーラのテリーヌ」(写真上)。生のあん肝にカットしたゴルゴンゾーラを散らして蒸した料理。蒸すことで、クセのあるゴルゴンゾーラの風味があん肝全体に移り、生臭さが消え、食べやすくなる。あん肝のネットリした食感はそのままで、ブルーチーズ特有の塩気もきいて、ワインが進む一品だ。

思わずこれは何? と思ってしまう「フォアグラどら焼き」(写真上)。テーブルに供される料理は、見た目もどら焼きそのもの。正体は、フランス伝統菓子の“パン・デピス”にヒントを得て作った、8種類ほどのスパイスとハチミツを加えた生地で、フォアグラとスライスしたイチゴを挟んだ料理。パン・デピスは、付け合わせに使われるほどフォアグラ料理との相性が良い素材で、奇抜に見えるようでいて、実はフレンチの王道に則った料理。

手作りのスパイスがきいた生地はフワフワで、手でつかんでガブっと頬張れば、トロっとしたフォアグラとイチゴの甘酸っぱさがあふれ、夢中になるおいしさ。ワインにもぴったりで、オトナは、きっとこちらのどら焼きを好むだろう。

〆のご飯のオススメは「フォアグラ、鯵の炊き込みご飯」(写真上)。だしと醤油、昆布でシンプルに炊いたご飯の上にソテーしたフォアグラと、こんがり焼いた鯵がのせられている。熱々のご飯の上でフォアグラがとろけ、バターご飯のようなコクが出る。お腹いっぱいでも、ペロリと平らげることができそう。星野さんがずっとやりたいと考えていたメニューのひとつがこちらの料理だったそうだ。

テーマは驚きのある居酒屋、これからもアイデア溢れるメニューが続々と登場予定

割烹というスタイルなので、日本酒の品揃えもバッチリ。星野さんが自ら飲んで気に入った銘柄が10種類ほど用意されている。フレンチスタイルの料理が多いため、ワインを頼む人が多いとか。現在、赤白3種類ずつ用意しているが、今後さらに増やしていく予定だ。

ドリンクメニューで人気なのが「レモンサワー」と「フレッシュ塩トマトハイ」(写真上)。国産のレモンの皮と身を丸ごとシャーベット状にし、炭酸を注いで溶かしながら飲む「レモンハイ」は、レモンの香りが豊かで、シャリシャリした食感が楽しい。「フレッシュ塩トマトハイ」は、トマトをガスパチョのようにドロッと濃厚なジュースにして、焼酎で割ったもの。カラフルな色合いが女性に人気だとか。

いずれの料理も『ほ志の』の個性がキラリと光り、思い出すと、ああ、あの料理を食べに行こうと思えるものばかり。「定番の居酒屋メニューをどうやってひねることができるかを常に考えています。驚きがある居酒屋。それがテーマですね」と星野さん。

これからどんな料理が生まれるのか、ワクワクしてくる。訪れる際は予約をお忘れなく!

【メニュー】
名物 和牛レバーの塩辛 880円
あん肝ゴルゴンゾーラのテリーヌ 780円
フォアグラどら焼き 780円
鯵とフォアグラの炊き込み御飯 1,400円
名物料理を含むフルコース 3,800円
レモンサワー 550円
フレッシュ塩トマトハイ 700円 

※価格は税抜

ほ志の

住所
〒135-0021 東京都江東区白河1-4-13
電話番号
03-6458-8820
営業時間
月~土18:00~26:00(L.O.25:00)、日・祝日18:00~24:00 (L.O.23:00)
定休日
不定休

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。