パリ空港が美食の発信拠点に!スターシェフによるレストランが続々オープン!
空港を単なる通過点ではなく「Destination(ディスティネーション)/旅の目的地」として“ガストロノミー強化”をしているパリ空港が、2016年、ギー・マルタン氏による『I Love Paris (アイ・ラブ・パリ)』を空港内にオープン。当プロジェクトの1店舗目にしてなんと同店は2016年の「世界の空港内ベストレストラン第1位」に選出された。
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その後もマルタン氏はパリ空港と協力しながら、ビストロノミー(ビストロ✕美食)のコンセプトのもと80席のレストラン『The French Taste (ザ・フレンチ・テイスト)』をシャルル・ド・ゴール空港(以下、CDG空港)ターミナル2階にオープンした。
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そして 2018年3月29日には、ティエリー・マルクス氏が、日本とフランスのグルメ文化を融合させたレストラン『Teppan(テッパン)』をターミナル1にオープン。ビジネスや観光など、フランスに滞在するあらゆる旅行客の 「フランスで過ごす最後の時間」がさらに価値のあるものになる。
スターシェフがもっとも重んじる3つの要素とは?
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かつてアラン・シャペルに師事したティエリー・マルクス(写真上)は、料理においてもっとも大事にすべきものは、“火”であり、そしてその次に時間、そして素材の新鮮さであると教わり、その後もこの3つの要素を重んじているという。
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レストラン『Teppan』では、市場からその日に届いたフレッシュな新鮮素材をふんだんに使用し、フレンチの技法を交え、30~45分という空港ならではの平均食事時間に合わせて調理・提供をする。
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すばやく調理することは、食材の栄養を逃さず料理を提供することが期待でき、お客の目の前で調理をする鉄板料理は目で見て楽しめ、エンターテイメント性も非常に高い。空港というコンディションを上手に活かしたオリジナリティ溢れるコンセプトだ。
8人のスターシェフが空港に集結!
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パリ空港の“美食化”はとどまることなく、今後も続いていく。現在すでに、ギー・マルタン氏の『I Love Paris(アイ・ラブ・パリ)』(ターミナル2EホールL)、ジレ・エピエ氏の『Frenchy's(フレンチーズ)』(ターミナル2-AC)、ミシェル・ロスタン氏の『Café Eiffel(カフェ・エッフェル)』(ターミナル1/写真上)、ギー・マルタン氏による『French Taste(フレンチ・テイスト)』(ターミナルE-2F2)、そしてこの度オープンしたティエリー・マルクス氏の『Teppan』(ターミナル1)が店を構える。
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今後の展開として、2018年下期には、ギュスターヴ・エッフェルの子孫とミシェル・ロスタン氏によるコラボにより、フレンチ・ガストロノミーとフランス料理のノウハウを融合させた新コンセプトのレストラン『Café Eiffel(カフェ・エッフェル)』の空港2店舗目がターミナル2Eにオープン予定。オニオングラタンスープや地鶏、ミシェル・ロスタン風タルトタタンといった伝統的なフランス料理でお客をもてなすようだ。
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“美食”の国、フランス。旅の最後の時間を過ごす場所であるパリ空港で、フランスを象徴する“美食”という感動を味わってみてはいかがだろうか。これからも美食特区「パリ21区」から、目が離せない。