老舗の菓子店『上野風月堂本店』がリニューアルオープン!
創業270年を迎えた2017年、リニューアルオープンした『上野風月堂本店』。
「古きを活かし、新しきを創る」をコンセプトに、これまでの歴史をふまえながら、新しいスイーツやサービスを提供する店に生まれ変わった。
1階は新スイーツ「ゴーフレーシュ」と「焼きたて東京カステラ」をコーヒーと共に楽しめるカフェへと大きく変貌。外からも見えるオープンキッチンで作られた出来立てのスイーツを食べることができるとあって、訪れる人の年齢層も広がったという。
伝統の名菓・ゴーフレットから生まれた新しいスイーツ「ゴーフレーシュ」とは
新スイーツの「ゴーフレーシュ」と焼きたて「東京カステラ」は、どちらも『上野風月堂』の顔であるゴーフルとカステラが元になっている。
「『ゴーフレーシュ』という商品名は、ゴーフルとフランス語で“新鮮な”という意味の『フレーシュ』を合わせたもの。材料はゴーフルと同じですが、できたばかりの新鮮なものを楽しんでほしいという想いから、このスイーツが生まれました」と広報の清水愛美さんは話す。
「ゴーフレーシュ」は、ゴーフルを作る際にも用いる”はさみ焼き”という技法で、専用のプレス機を使い2枚の生地を挟んで焼き上げる。
そして、冷たい大理石のキッチンテーブルの上で寝かせて粗熱をとり、最後に一方にクリームをはさんで完成する。
名菓を作る過程を間近で見ることができるのも同店の魅力のひとつだ。
中のクリームは、定番の「シュガーバター」、「キャラメル」に加え、季節限定フレーバーの3種類から選ぶことができる。
ゴーフルはパリパリとした食感だが、ゴーフレーシュはモチモチとした食感が特徴。
クリームがしっとりとした生地に包まれ、口に運ぶと、ほどよい甘さに思わず笑みがこぼれてしまう。
お気に入りのトッピングを見つけて楽しみたい「焼きたて東京カステラ」
『上野風月堂』のもうひとつの新スイーツ、コロンとサイコロのようなフォルムが愛らしい「焼きたて東京カステラ」(写真上)はプレーンとカラメリゼの2種類から選ぶことができる。
どちらも昔ながらの「6面焼き」という方法で作っているため、どこから食べてもサクサク感と香ばしさが味わえるカステラだ。
さらにこの「焼きたて東京カステラ」にはトッピングを追加することもできる。
トッピングはホイップバター、ホイップクリーム、はちみつ、小倉あんの4種類。
1種類だけでなく複数を組み合わせたり、中には全種類をトッピングするお客もいる。
人気の高い組み合わせのホイップバターと小倉あんのダブルトッピング(写真上・右)。ふわっと口どけの軽いホイップバターと、粒が大きくコクのある小倉あんのハーモニーで、あっという間に食べきってしまう。
「ゴーフレーシュ」や「東京カステラ」にぴったりなハンドドリップコーヒー(写真上・左)も一緒に。コーヒーの味わいはその日の気温や湿度によって変わるため、毎朝スタッフ全員で味見をし提供している。
コーヒー豆は世田谷・三宿にある『NOZY COFFEE』のものを使用。ブレンドをせず、1種類の豆だけを使うシングルオリジンのコーヒーだ。コーヒーを淹れる様子も見えるので、自分のための1杯が運ばれてくるまでの時間も含めて、カフェタイムを楽しみたい。
お客のニーズに合わせて、上野風月堂にしかできないことを
1階ではこれまで通り、進物用菓子の販売も行っている。新しいスイーツに接することで、昔ながらのお菓子も久しぶりに食べてみようとショーケースをのぞくお客も少なくない。
「今後も時代のニーズに合わせて、『上野風月堂』にしかできないことをやっていきたいと思っています」(清水さん)。
伝統の名菓から生まれたスイーツ「ゴーフレーシュ」と「焼きたて東京カステラ」は、『上野風月堂』はもちろん、上野エリアのイメージを新たなものにしていくかもしれない。
撮影:平瀬夏彦
【メニュー】
ゴーフレーシュ(シュガーバター/ キャラメル) 280円 (季節限定) 300円
焼きたて東京カステラ(プレーン) 300円
焼きたて東京カステラ(カラメリゼ) 350円
トッピング(ホイップバター・ホイップクリーム・はちみつ・小倉あん) 各80円
ハンドドリップコーヒー(ホット・アイス) 580円
※価格はすべて税込
上野風月堂本店
- 電話番号
- 03-3831-3106
- 営業時間
- 10:30~19:30
- 定休日
- 元日
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。