福岡の飲食店からも評判の高い絶品パンを焼きたてで!
福岡市・高砂にある人気ベーカリー。福岡市内の飲食店などにパンを卸す、いわゆる業務用ベーカリーをメインとしており、一般への店頭販売は夜のみと一風変わったスタイルが話題を呼んでいる。
場所は西鉄天神大牟田線・薬院駅から徒歩10分ほどで行ける中央区・高砂。アパートやマンションが建ち並ぶ住宅街だが、大通りから一本細道に入るとレストラン、カフェなど洒落たグルメスポットが点在するエリアでもある。そして今回のお店も、そのなかの一つ。細道のさらに奥まった場所にあるので、まずは目印となる「高砂公園」を目指そう。
「高砂公園」向かいのレストランを見つけたら、左手を確認。店があるのは、ビルとアパートの間の細路地を進んだ先。思わず店の存在を疑ってしまうような場所だが、確かにパン屋は存在する。営業日は不定だが、路上に出される小さな看板がオープンのサイン。
18:30~、19:00過ぎ~と、開店時間もその日の配達状況によって異なる。だが、営業となればオープン前からお客がちらほら。仕事終わりのOLやサラリーマンを中心に多くの人が訪れ、行列ができることもしばしばだそう。
人気カフェにもパンを卸す実力とクオリティ!
一見では店の場所さえ分かりにくい路地裏にありながら、店ではパン職人の糸田彩さんが笑顔でお出迎え。オーストリア菓子とパンで福岡市随一の人気を誇るベーカリー『サイラー』で培った技術と、今でも試行錯誤を続ける品々は味も確か。
福岡・大名や舞鶴などのカフェ、ダイニングバー、フレンチ、複合施設の売店など卸し先からも評判が高く、現在は約30店舗から注文を受けている。パン作り、配達などをこなす多忙な日々のなか、「一般のお客さんにも味わってほしい」と店頭販売も続けている。
「こだわりは?」と尋ねると、「卸し先の要望にこたえたいので、あえて“こだわらない”パン作りをしています」と糸田さん。数種類の小麦を商品ごとに使い分ける。その日の気温や湿度に合わせて焼き上げるなど、ベースとなるのは名店仕込みの技だ。
甘みがほのかな食パンをはじめ、ふんわり柔らかなバンズ、噛むごとに風味広がるバゲットなど糸田さんが作り出すのは、菓子パンや惣菜パンなどどれも小麦の味わいを存分に生かしたパンだ。
窓際に並ぶパンのなかでも、あんぱんや食パン、はちみつバターパンが定番人気。日によって焼くパンは異なり、何度来ても違うメニューとの出逢いが待っている。
さらに営業中も常にパンを焼き続け、できたてが買えるのもうれしい。仕事終わりでもアツアツふんわりのパンが味わえるとハマる人が続出だとか。
目移り必至の多彩なパンたち。なかでも売れ筋はコレ!
福岡市内の『コーデュロイカフェ』といった有名店にも定期的に卸している「ミルク食パン」。生乳100%のミルクと生クリームを加えた生地はまろやか。1斤320円と手ごろな価格で販売。チョコを練り込んだ「チョコ食パン」もある。
子供にも人気が高く、定番で置かれる「あんぱん」。フワッと柔らかなソフト系の生地に、自家製つぶあんがぎっしり。程よい甘さが口の中に広がり、生地からはフワリと小麦のいい香りが♪
自慢の食パンを使った「トマトとほうれん草のパン」は、トマト、ホウレン草にトマトソースがかかるピザ風の一品。適度な酸味のトマト、まろやかなチーズと全体のバランスを考えた素材選びが◎。
見た目がキュートな丸型パン「はちみつバターパン」は、女性からの支持率が高い。同店で人気の「ハイジパン」のふんわり生地にハチミツが染みた、とろけるような食感。バターが香り、素材の甘さを引き立てる。
ほかにも、「ベーコンエピ」や「ハイジパン」など、時間帯によって異なるが、店頭には約20種が並ぶ。「ワニサンド」(※要問合せ)など、パーティー用の特大パンもある。
ベーカリーは朝のイメージが強く、ほとんどの店が夜は閉まっている。そんななか、日没からでもパンラバーを優しく受け入れる、こちらのお店が大人気なのは、そんなクオリティの高いパンが購入できるからに他ならない。商品は1個100円からと値段もお手頃。
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