手軽にいいものを、卵を愛する創業者の想いから生まれた『エッグショップ』
ニューヨークには、特定の食材やアイテムに特化したレストランが多数あり、レストランの名前もそれとわかりやすいようにシンプルにすることがよくある。その好例で、かつ高い人気を誇っているのが『EGG SHOP(エッグショップ)』だ。
マンハッタンのノリータ地区に2014年1号店をオープンし、2017年8月ブルックリンのウィリアムズバーグに2号店をオープンした。今後も適切なロケーションがあれば、積極的に店舗を増やしていく構えだ。
共同創業者の1人、サラ・シュナイダー(写真上・左)さんは、ファッション業界の出身。メンズ・デニムブランドの卸売りの仕事をしていた。
シュナイダーさんはそのとき、卵サンドイッチはニューヨークによくあるけれど、デリ(お惣菜屋さん)と、上等な卵サンドイッチが食べられる高級なブランチとの中間にあるような場所が少ないと感じ、そうしたお店をつくりたいと思ったそうだ。
そこで、夫のデミトリ・マコーリスさん(同右)、エグゼクティブシェフのニック・コービーさんと3人で『エッグショップ』をオープンした。
スーパーフードのサラダボウルが大人気、レシピ本を出すまでに成長
『エッグショップ』は、ノリータ店でディナータイムの時のみ、予約を受け付けている。それ以外の時間帯は、タイミングが悪いと長いこと待たないと入れないほどの人気ぶりだ。
「卵はとってもノスタルジックな食材だから、開店当初から人気が出たのだと思います」とシュナイダーさん。
シュナイダーさんが卵料理のアイデアを出し、コービーさんがそのアイデアを具現化しているという。2017年3月には、コービーさんが書いたレシピ本『EGG SHOP THE COOKBOOK』が出版された。
『エッグショップ』では、いろいろな食材を入れたボウル料理を「クルーザー」と呼んでいるが、その中でも「SPANDEX(スパンデックス)」(写真上)の人気が特に高い。
みそで味付けしたキヌア、アボカド、酢漬けのニンジン、アマランサス(栄養価の高い穀物の一種)、葉野菜、パンプキンシード、マスタードシード、クコの実などが入り、ポーチドエッグがのせられている。ヘルシーな食材がふんだんに入った一品で、おいしくいただける。
売れ筋サンドイッチ、こだわりは卵にあり
サンドイッチは、「EGGSHOP B.E.C.(エッグショップB.E.C.)」(写真上)が売れ筋。ベーコン、トマトジャム、ハラペーニョの酢漬け、チェダーチーズ、黄身を崩した卵が挟まれている。サイドメニューでは、「HASHBROWNS(ハッシュブラウン)」の人気が高い。
卵料理というと朝食やランチ向けの軽食イメージが強いが、『エッグショップ』のディナーメニューにはワインのお供や夕食向きのメニューが揃う。
アーティチョークとバジルを混ぜた「デヴィルズエッグ」、醤油漬けの卵を添えた「ココナッツグリーンカレー」、スクランブルエッグ入り「ブリトー」などがそれにあたる。
卵を使った料理の可能性を無限大に広げているのが、『エッグショップ』の魅力といえるだろう。
【メニュー】
SPANDEX $13.00
EGGSHOP B.E.C. $10.00
HASHBROWNS $4.00
EGG SHOP(エッグショップ)NOLITA
- 電話番号
- 646-666-0810
- 営業時間
- 8:00~16:00(ブランチ)、16:00~18:00(ハッピーアワー)、17:00~22:00(ディナー 火曜日~土曜日)
- 定休日
- なし
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。