梅雨のグルメレジャーには男女差あり!「男女200人アンケート調査」 by 世代・トレンド評論家【牛窪恵】
今年も梅雨の季節到来! そこで今回は、梅雨どきの気持ちや気分をアゲるグルメ&レジャーの傾向について、20代~40代の男女200人に調査してみました。果たして見えてきた男女差は…?
梅雨どきの気分、6割以上が「憂鬱」と回答!
まず「梅雨はどんな気分になるか」と聞いたところ、「憂鬱」と答えた方が全体の6割以上。2位以下を見ても、梅雨にはやはり、ブルーな印象を持つ男女が多いようです。
梅雨の季節も、女性はアクティブに行動したい!?
次に、苦手な梅雨の季節、「気分転換に大事だと思うこと」を聞いたところ、男女共に「リラックス」「睡眠」が1位、2位でした。ただ、3位以下には違いが見られ、女性では「人と会う」や「外出」がそれぞれ27%、18%なのに対し、男性では共に1割前後低い、16%と10%という結果になりました。
女性のほうが、憂鬱な季節でも人に会ったり外出したりして、知見や世界を広めたいというポジティブな願望が強いようです。
梅雨デートで行きたい所、男女の間にはこんな温度差が…!
この季節、気分転換に「デート」を楽しむ方も多いのでは……と考え、梅雨デートについて、「恋人や夫婦、気になる相手と一緒に気分をアゲるにはどこに行きたいか」と質問してみました。男性の1位、2位は「どこにも行きたくない」(22 %)と「自宅にいたい」(21%)。おうちで梅雨をやり過ごす「イエ梅雨」志向がうかがえます。
対する女性は、「ショッピング・モール」(44%)が半数近く、以下「レストラン・カフェ」(33%)や、「映画館」(31%)、「水族館」(29%)がいずれも男性を大きく上回るなど、外で梅雨を楽しむ「ソト梅雨」派が目立つ結果となりました。
梅雨デート、女性の心配は身だしなみ。男性の心配は雨の実害
そんな梅雨デートで、「気になることは何か」という質問では、男性の4割近くが「特にない」と回答する一方で、女性は「髪の毛先がはねないか」「メイクが崩れないか」が共に3割を超える(32%)など、「相手から好ましくない目で見られる可能性」を心配しています。
対する男性は、「雨対策の服装」(21%)や、「出先で傘を忘れないか」(18%),「自分の汗」(16%)など、梅雨デートで相手からどう見られるかより、自分自身が被る手間や被害など「実害」に目がいく傾向が強いようです。
梅雨グルメにガッツリ系を求める男性と、シェア感覚を欲する女性
「梅雨に気分をアゲるために食べたい外食メニュー」に関しては、男性では1位の「特にない」(21%)に続き、2位以下が「カレー」(18%)、「焼肉・ホルモン」「中華料理」(共に16%)など、辛いものや脂っこいものでガッツリ体力をつけて乗り切ろうとする様子が分かります。
対する女性の1位は、ダントツで「スイーツ・デザート」(40%)。2位は「お好み焼き・もんじゃ」(24%)で、その回答率は男性の2倍に達します。梅雨に気分をアゲたいとき、女性は甘いものや誰かと楽しくシェアできるものを欲する傾向が強いようです。
男性の梅雨飲みはビール、女性はノンアル飲料が人気
そして、「梅雨に気分をアゲるために飲みたいもの」について。男性の1位は王道の「ビール」(26%)でしたが、女性の1位は「炭酸飲料やフルーツジュースなどのソフトドリンク類」、「コ―ヒー」(共に28%)と、「気分をアゲたい」なかでも、ノンアルコールで「リラックスしたい」との願望が見え隠れします。さらに、「特になし」が男女共に2位であることからも、「パーッと飲みたい」気分になるのは、このシーズンではなく、梅雨明け以降なのかもしれないですね。
一方、梅雨飲みで「一緒なら気分がアガりそうな相手」を聞いたところ、男女共に1位は「友人」ですが、男性の2位は「ひとり」(33%)で、1位の「友人」(35%)とほぼ同率に。男性のマイペースな意向は、ここでもうかがえます。
梅雨どきの傘の置き忘れ、7割以上が経験。常習組も2割以上!
梅雨の時期、悩ましい「傘の置き忘れ」についても聞いてみました。「これまでの人生で傘を失くした合計回数」は、男女共に「1度もない」が1位(27.5%)とちょっと意外ですが、それでも7割以上は経験していました。「1~2回」程度の「うっかり忘れ」はほぼ1位と変わらない率で(25%)、4人に1人が経験済み。「数えきれない」と回答した方は17%ですが、「11回以上」(3.5%)という回答と合わせると、2割以上(20.5%)が「常習組」とわかりました。
【まとめ】
男性の傾向 … 「イエ梅雨」でまったりしたいのは、仕事で外回り派が多いからこそ?
女性の傾向 … 「ソト梅雨」を楽しみたいのは、体にダメージを受けやすいからこそ?
今回の調査で感じたのは、男性はどちらかというと自宅で過ごすなど「イエ梅雨」志向で、「面倒なことをどう避けるか?」など、“守り”の姿勢が強いこと。対する女性は、人と会ったりショッピングしたりと、「ソト梅雨」派が多く、憂鬱な気分を「楽しくシェア」できるメニューで打破しようとするなど、“攻め”の姿勢も見えました。
梅雨どきは、いわゆる「梅雨だる」や「気象病」など、気圧の変化によって体がダメージを受けやすい季節。特に女性は、ただでさえ体調に「周期」があり、そこに気圧の変化が加わると、より頭痛やだるさを感じやすいと言われます。それだけに、外出や人と会うなどアクティブに過ごし、憂鬱な気分を誰かとシェアすることで、「気分をアゲたい!」と欲するのでしょう。
対する男性は、気持ちや時間の上で、女性以上に余裕がない可能性も。特に梅雨どきは、ふだんに比べて交通網の遅れが顕著。一般には男性のほうが、女性より「外回り」の業務や「自転車・バイク通勤」も多いので、雨による実害が大きいはず。「オフ」の時間はできるだけ体力・気力を温存して、「オン」に備えたいと考えるのでしょう。
男女共、それぞれで異なる梅雨の悩みに配慮してみると、職場やデートで、自然と「梅雨モテ」を引き寄せられるかもしれませんね!
調査手法:Web定量調査
調査対象:20代~40代/男性100人・女性100人
調査期間:2018年5月10日~2018年5月11日
有効回答数:200人
調査実施機関:株式会社クロス・マーケティング
写真提供元:PIXTA