浅草にオープンしたのは、本格ながらもカジュアルなイタリアンレストラン
「ワインをカジュアルに楽しむ居酒屋」をコンセプトに、上野、大塚、田端などの都内東エリアを中心に店を展開する『株式会社TAMAYA』。
その新店舗が、2018年5月17日浅草にオープンした『ciccio TAMAYA(チッチョ タマヤ)』だ。
お店に入って右側には大きなダイニングテーブル(写真上)、左側に対面キッチンのカウンター席、そしてワインが並ぶ通路を進んだ店奥に個室を用意。特に印象的なダイニングエリアは、鹿の角の照明に、鹿頭部のオブジェ、鹿革のインテリアがリッチな空間をつくり出している。
お客同士が相席する賑やかなダイニングエリアとは異なり、個室(写真下)は黒をベースとしたシックな造り。女子会や誕生日パーティ、会社の宴会など、さまざまな利用シーンに対応する。
「創業から10年が経ち、グループ店の成長とともに常連のお客さまの時も経過しています。よりゆったりと楽しみたいというニーズも増えているだろうと、本格イタリアンレストランをつくりました」と話すのは、店長の高田靖子さん。
一方で、本格イタリアンながら、下町らしい“肩ひじ張らない”空間や接客によるカジュアルさも魅力。すでに常連客も多いという。
敏腕シェフのセンスが光る、逸品の数々
そんな『ciccio TAMAYA』で提供する料理のテーマは“モダンイタリアン”。担当するのは、国内外でその腕を磨いてきた金田隆一さんだ。
金田さんは『フォーシーズンズホテル椿山壮 東京(現:ホテル椿山荘東京)』で10年シェフを務めた後、『ミシュランガイド イタリア 2018』にて一つ星に輝いたイタリアンの名店、イタリア・イスキア島にある『il Mosaico(イル モザイコ)』での修業経験も持つ。
料理の細部に至るまで、シェフの技術やセンスを楽しむことができる。
「お米を計るとき、升を使うことからインスピレーションを受けた」(金田さん)という「パルメザンと黒コショウのリゾット ツナのふりかけ」(写真上)。店名の焼き印がついた升のなかには、パルメザンチーズと黒コショウのリゾットが盛りつけられている。
見た目のおもしろさはもちろんだが、それにとどまらないのが金田さん。
横に添えられているのは、乾燥させた西伊豆産紅マスのふりかけだが、ただのふりかけではない。
低温で乾燥させた紅マスにオレンジピール、オリーブオイル、ケッパー、パン粉を合わせフードプロセッサーで粉砕しており、魚粉のような芳ばしい風味のなかに、オレンジの爽やかな香りを潜める。
このふりかけを少量かければ、リゾットが一気に和テイストに変化。一皿で二度楽しめる逸品だ。
卵白と塩のみで作られた「ホワイトオムレツ トリュフかけ」(写真上)は、上にたっぷりのトリュフをかけた贅沢な一品。
卵黄やバターを使わない分、低タンパク・低脂質が嬉しい。トリュフの香りが生きるシンプルな味付けだが、その分白ワインやスパークリングワインのすっきりとした味とよく合う。
「夜遅くにご来店しても、気兼ねなく食べられるメニューを意識しています」と高田さん。
「ホワイトオムレツ トリュフかけ」の他にも、野菜100%のソースが乗った「ボロネーゼ」や揚げずにオーブンでカリッと焼く「カツレツ」など、食べても罪悪感の少ないメニューは、女性にも優しいラインナップだ。
お得なコースは、食後まで満足感に満たされる
ディナー利用するなら是非オーダーしたいのが、「CICCIO 6皿コース」だ。
月替わりの前菜2品に、パスタ、メイン、デザート、小菓子、食後の飲み物がついて4,000円と、アラカルトよりも断然お得に楽しめる。
さらにパスタとメインは、数品のなかから選べる自由度の高さも嬉しい。
料理、デザートを楽しんだ後の小菓子(写真上)は、女性の心をくすぐる愛らしさ。内容は随時変わり、この日はメレンゲとラングドシャの2品。
時には柚子チョコやオリーブオイルのケーキなどが供されるという。
「食後のお飲物と一緒にちょっとつまみたいという気持ちにこたえました」と高田さん。女性目線で考え出された心遣いのある1品に、食後の満足度もきっと高まるはずだ。
お手頃ながら高品質なイタリアワインも充実
料理と相性抜群なワインも、充実のラインナップ。
イタリアワインを中心に、手ごろな値段だが品質の高いものを揃えているという。
ソムリエの資格を持つ高田さんがセレクトしたワインのなかには、玄人向けのスペシャルヴィンテージワインも。飲みたい味わいやその日の気分を伝えれば、ぴったりの1本を紹介してくれるはずだ。
自社ファームにコースランチまで、新たな試みにも積極的
『TAMAYA』グループでは静岡・西伊豆に自社ファーム『たまや王国』を保有。そこでは鹿やイノシシなどの狩猟、無農薬野菜の自家栽培などを行なっており、お店でもジビエ肉や自家栽培野菜を使用している。2017年からはダチョウの飼育も始めたという。
「今後、そのダチョウもメニューに入れる予定です。ダチョウは低カロリー、低脂質、高たんぱく質と、健康志向の方にぴったりの食材。
こうしたインパクトのある食材と、金田シェフの独創性を活かした料理の組み合わせで、Ciccioらしい“モダンイタリアン”を提案していきます」と高田さん(写真上)は話す。
さらに、2018年7月からはランチもスタート。ランチコースの提供で、近隣の主婦層や遠方から来る観光客にも、ゆっくりと食事を楽しんでもらえる店を目指す。
1人でパスタとワイン1杯もよし、2人でコース料理に舌鼓を打つもよし、グループで宴会するもよし。優しく万人を包み込む『ciccio TAMAYA』へ、足を運んでみてはいかがだろうか。
【メニュー】
パルメザンと黒コショウのリゾット ツナのふりかけ CICCIO6皿コースの1品
ホワイトオムレツ トリュフかけ 900円
CICCIO 6皿コース 4,000円
CICCIO LUNCH 1,000円〜
ciccio TAMAYA(チッチョ タマヤ)
- 電話番号
- 03-5811-1833
- 営業時間
- 11:30~13:30(L.O.13:30)、17:00~23:00(料理L.O.22:00、ドリンクL.O. 22:30)
- 定休日
- 水曜日、第1・第3火曜日
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。