陽光(サンシャイン)の恵みを月明かり(ムーンシャイン)の下で
野菜や果物をゆっくりプレス(圧縮)し、素材が持つ水分だけを搾り出して作るコールドプレスジュース。日本各地の生産者の元に直接足を運び、「どんなところで、どのように作られた野菜なのか」を、実際に自分たちの目で素材を見極めて、味わい、話を聞き、時には学びながら、新鮮で旬な無農薬・減農薬の素材を使用。
製造過程で素材に熱が加わらず、不要な繊維質が分離しているため、消化に必要なエネルギーを消費することなく栄養素だけを無駄なく摂取可能。その効果は、女優やモデルたちのSNSで拡散され話題を呼んでいる。
今年6月7日にオープンした『ムーンシャイン』は、日本初のコールドプレスジュース専門店『サンシャインジュース』代表の剛嘉徳さんと、衣の世界から食の領域に舵を進めつつあった道田有妃さんの出逢いから生まれた。
モデル・セレブ・断食…、ともすればストイックな領域で語られがちな、コールドプレスジュースの世界観を、楽しさや気持ちよさで切り取ろう。陽光(サンシャイン)の恵みを、月明かり(ムーンシャイン)の元で楽しもう!
ケールに小松菜やほうれん草、セロリとレモンを加えた「グリーンムーン」と、ビーツ主体の「レッドムーン」は甲類焼酎。ニンジンと林檎、生姜の「オレンジムーン」はラム、生のアーモンドミルクを使った「ホワイトムーン」はウォッカ。
それぞれに最適なスピリットが合わせられたサンシャインカクテルは、身体にすっと沁み渡るような感覚の中に野菜や果物の滋味が溶け出していき、地球そのものの叡智(えいち)や力が、身も心も満たしていく。カクテルの前にはウコンのコールドプレスジュースも提供され、さっと体内が一掃される思いだ。
オリジナルのハイボールや、佐賀県嬉野を拠点とする友人たちの茶畑から届く『EN TEA』のお茶を使用したティーカクテルも人気が高い。
ここに集まる野菜や果物と近いストーリーを持っている、造り手の顔が見えるナチュラルワインは幡ヶ谷『wineshop flow』から届けられる。
階下にあるレストラン『ブラインドドンキー』や原宿の『イートリップ』で、スタッフが身に付けているビビッドなエプロンを見たことがないだろうか?
鮮やかなピンクは、実はビーツ。コールドプレスジュースの搾りかす(ジュースパルプ)を使い染め上げた道田さんがディレクションするオリジナルブランド『Lefts,』のものだ。グリーンはケール、黄色はウコン、ベージュは人参。
自然由来の色は、どんなに鮮やかでも目にすっと入って来る優しさがある。
世界初のコールドプレスジュースのバーには、まだまだ沢山の糊代(のりしろ)がありそうだ。
世界的なレストラン『シェ・パニース』料理長だったジェロームの『ブラインドドンキー』横の階段を上がって行くと、小さなランタンに『moonshine』の文字。
勇気を出して、元の薬品会社そのままのドアを開けると、ジャカルタで漁船だった廃材を使ったカウンターやコーヒーテーブル、レザー貼りのベンチシートなど、手作りの空間が広がる。
窓際の部屋は、会社時代、社長室だった空間。昭和ならではの柄ガラスから月明かりが漏れる空間には、友人たちの手による花やオブジェが並ぶ。
『ブラインドドンキー』との接点は、エプロンだけではない。各地で出会った野菜や果物の情報も共有される。
身体が歓声を上げる自然なレストランと、コールドプレスジュースのバー。
昭和そのもののレトロなビルで結ばれた、地球を感じる2つの店。
点と点が結ばれて1つの線になり、神田の街で今、大切な何かが結実しようとしている。
【メニュー】
SUNSHINE COCKTAIL 1,000円
TEA COCKTAIL 700円
ビール 700円
グラスワイン 900円
本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。また、価格はすべて税込です。
bar moonshine(バー ムーンシャイン)
- 電話番号
- 080-5471-6265
- 営業時間
- 17:00〜23:00(木曜のみ18:00〜)
- 定休日
- 土曜・日曜・月曜
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。