トレンド発信地・原宿に登場した新感覚ヌードル専門店
日本人だけでなく、海外からの観光客からも人気の高い原宿は、食のトレンドを発信する人気店が集まる。この街に2018年4月にオープンしたのが、トマトヌードルという新感覚グルメを提供する『トマトマン(THE TOMATOMAN)』だ。

場所は、東京メトロ明治神宮前駅からすぐ、神宮前交差点から1本入った路地裏。周りには人気スイーツ店やアパレルショップが立ち並んでいる。
店の目印でもあるメガネを掛けてラーメンをすするトマト頭のキャラクターが描かれた赤い看板が実にユニーク。遠くからでもパッと目に飛び込んでくる。

新感覚ヌードルをイメージして作ったという店舗は、内装にかなりこだわったという。

白を基調にし、中央には大きなコの字型の明るい木目調カウンターを据えている。壁は打ちっ放しのコンクリート、天井からはアンティーク調の照明器具が吊られている。まるでアパレルショップのようなオシャレな空間が原宿の街によく馴染んでいる。
店の雰囲気に惹かれてふらっと立ち寄る女性客も多く、幅広い年代の人が訪れているという。ラーメン店とは思えないオシャレな空間でSNSでの話題性も充分。実際、SNSで見たと同店をわざわざ目指してくる外国人観光客も多いそうだ。
トマトの甘みたっぷりの絶品スープとモチモチツルンな麺との相性は抜群
トマトヌードルの特徴は、「つけ麺」スタイルであること。
世界中で親しまれる、トマトという食材、 “ヌードル”というジャンルによって、世界各国の方に楽しんでもらえるメニューができあがった。

同店の基本メニューは、つけ麺に加えて、麺に具材が載った「まぜそば」もある。ラインナップは以下の通りだ。
・つけ麺:トマトヌードル、パクチートマトヌードル、特製トマトヌードル
・まぜそば:アジアンまぜそば、パクチーまぜそば
また、各メニュー、辛さを1、3、5、10、15、20辛の6段階から選ぶことができる。店では、5辛をお薦めしているが、どの辛さでも完全オリジナルのつけ汁とよく馴染むように工夫されている。単純に唐辛子の量を多くするのではなく、うまみを感じる辛みになるよう、複数種の唐辛子をブレンドした“辛みスパイス”をプラスしているのである。

一番人気の「トマトヌードル」(写真上)のつけ汁には、ゴロっと歯ごたえのあるブロッコリーやチャーシュー、とろみのあるオクラなどの具材が入っていて、つけ汁自体の存在感を増している。

つけ汁のベースに使っているトマトは、イタリア産有機トマト。国内外産のさまざまなトマトを試したが、熱したときに強い甘みとマイルドな酸味を出せたのがこのトマトだったという。
つけ汁は、豚と野菜をベースにしたスープに、魚介系のだしを合わせている。トマトを使ったスープというと、ミネストローネのような味わいを思い浮かべるかもしれないが、同店では魚介だしをプラスし、だしのうまみがトマトの甘みを引き立てるスープになっている。辛さとのバランスも絶妙。
油にはオリーブオイルを使用し、油分も極力控えめにするなど、とことんヘルシーさにこだわったつけ汁だ。

つけ汁に入っているチャーシューも自家製。下茹でした豚肉をじっくり煮込むことで、さっぱりしながらジューシーに仕上がっている。ゴロっと厚切りされており食べごたえも抜群!

麺はモチモチした食感と、つけ汁をからめたときのツルンとした、のどごしが爽やかだ。
この食感とのどごしを実現するために、タピオカの粉を入れるなど、粉の配合を工夫し、製麺所と一緒に試行錯誤して作り出したのだそう。
中太の麺は、パンチのあるトマトスープと合わせても存在感があり、うまみたっぷりのスープをしっかりすくってくれる。
さらに別売りのトッピングとしては、温玉や粉チーズ、パクチー、チャーシューが用意されている。これらは、つけ汁のおいしさをストレートに味わってもらいたいという店長・坂巻大輔さんの思いから、すべて別の器で供され、つけ汁ではなく麺にのせるスタイルになっている。
大盛パクチーをコクたっぷりなスープで味わう、アジアンなまぜそば

パクチーの緑が鮮やかな「パクチーまぜそば」(写真上)。こちらは自慢のトマトスープを冷製でいただく。
麺下に潜むスープには、刻んだパクチーと特製オイルが混ぜられ、アジアンな味わいに仕上がっている。さらに、砕いた干しエビと刻んだチャーシューが味に奥行きを与えている。こちらには温玉が初めから添えられていて、混ぜることでつけ麺よりもマイルドな辛さにしてくれる。
トマトの甘みがしっかり効いたスープが、バラエティ豊かな具材と共に麺に絡み、まるでアジアの屋台で食べるヌードルのようでやみつきになるおいしさだ。

麺は、つけ麺と同じくタピオカ粉入り。コクのあるタレによく絡む。
つけ麺にもまぜそばにも、ランチタイムは小ライスがついてくる。うまみたっぷりでコクのあるスープはご飯にもぴったり。リゾットやまぜご飯にすれば、箸が止まらない逸品に様変わりする。
まだまだ進化する! トマトヌードルワールド

▲店長の坂巻さん(写真上・左)と副店長の倉田さん(同・右)
7月からおつまみや前菜としても楽しんでもらえるトマトを使った一品料理や、アルコールメニューも新しく登場している。
坂巻さんは、中華系のレストランなどでキャリアを積んできた。「まだまだトマトを使ったつけ麺はめずらしい。トマトヌードルのおいしさを全国の人に知ってもらいたいですね」(坂巻さん)

今後は季節限定メニューなど、バリエーションを広げていきたいと考えているそうだ。
栄養価の高いトマトがたっぷり入った「トマトヌードル」は、罪悪感なしにおいしく食べられるのが魅力。ここでしか味わえないおいしさをぜひ体験してみよう。
【メニュー】
トマトヌードル 880円
パクチートマトヌードル 1,080円
特製トマトヌードル 1,380円
アジアンまぜそば 1,080円
パクチーまぜそば 1,280円
※価格はすべて税込
トマトマン
- 電話番号
- 03-6452-6063
- 営業時間
- 11:00~23:00
- 定休日
- 無休
- 公式サイト
- http://thetomatoman.jp/
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。