「讃岐うどん」と「だし巻き玉子ドッグ」がうまいと話題! 明治神宮前・原宿に現われた注目のフードスポット
2018年9月10日、明治通りとキャットストリートの間に目を惹く2店が誕生した。ひとつは本格讃岐うどんが味わえる『麺散(めんちらし)』。もう一店は、だし巻き玉子をバンズで挟んだ「だし巻き玉子ドッグ」を販売するキッチンカーの『ONE(ワン)』だ。
▲写真上・手前の車が『ONE』、同・奥の店舗が『麺散』
だしの匂いが漂う黄色いワゴンに後ろ髪をひかれながら、まずは讃岐うどん専門店の『麺散』をご紹介。
切り置きや茹で置きは一切なし! 打ちたて・切りたて・茹でたての讃岐うどんを提供する『麺散』
人気の麺といえば、ラーメンを一番に思い浮かべる人が多いかもしれない。
しかし、海外展開も意識しているオーナーは、「ラーメンよりうどんのほうが、味わいがシンプルで“和”を感じられるのでは」と考え、うどんの専門店をオープンさせた。
麺の小麦粉は、三重県産や北海道産のものを使用。“三たて”(打ちたて・切りたて・茹でたて)にこだわり、オーダーが入ってから1杯ずつ丁寧に仕上げられていく。
▲冷水でしっかりと締められた麺はいっそう艶やかに!
ツルツル・シコシコの麺を堪能できる「冷」、奥深いだしのうまみを味わう「温」
麺は1人前300グラム弱と、なかなかのボリュームだが、大盛りをオーダーすることも可能。
定番は、さっぱりとした爽やかさと麺の食感が魅力の「ぶっかけ」(写真下)。手早くねじり巻かれた麺が、スダチ・大根おろし・九条ネギ・金ゴマとともに、島根県出雲市の『出西(しゅっさい)窯』の器へ美しく盛り付けられて供される。
小麦の香りを感じられる麺は、ツルツルでシコシコ。のど越しの良さとしっかりとした歯ごたえが後を引く。つゆのだしは、天然真昆布やいりこなどから丁寧にとられたもの。上品なつゆとともに、さっぱりとした爽やかな味わいを楽しめる。
また、『麺散』では一つひとつ手間をかけて作られているのに、かけうどんが450円という懐の深さ! 温かいうどんでも麺の歯ごたえは健在で、透明感のある美しいつゆはだしの香りを楽しみながらキレイに飲み干せてしまう。
「自家製丸天かけうどん(温)」(写真上)は、週替わりの丸天(魚のすり身などを円形にして油で揚げた練り物)が楽しめる一品。太白胡麻油と太香胡麻油をレンドした油を使い、揚げたてをトッピングしてくれる。この日の丸天はタコ・三つ葉・紅生姜入り。大きなタコがゴロゴロと贅沢に使われていて、麺に負けない食感が頼もしい。
思わず見とれてしまう「究極の釜たま」は、ネーミング通り“究極”の薬味が揃う
「砥部(とべ)焼」の器に盛り付けられた麺の上に、紅花卵の白身とフランスの高級バター「ブール・ド・バラット」が乗せられて登場する「究極の釜たま」(写真下)。
うどんの器の右横には富士山の絵柄の木箱、薬味には削りたての『山吉國澤百馬商店』の「本枯れ節」、九条ネギと鮮やかなオレンジ色の卵黄がそれぞれ美しく添えられている。
▲木箱を開けると有明産の初摘み海苔が現われる。海苔は、香炭(写真上・下段の箱内)でいぶされている。
海苔や鰹節などすべての薬味を器に入れ、数種類をブレンドしたというオリジナルの醤油をかける。プルップルの黄身を中心に混ぜていくと、じんわりと溶けていくバターの風味、卵黄が濃厚かつクリーミーでありながら、上質な“和”の薬味とのバランスが見事に融合! いぶされた海苔はパリパリでほのかにスモーキー。一度食べたら、もれなくハマる一品だろう。
随所にこだわりがうかがえる装飾が、独特なくつろぎの空間を演出
和洋のバランスがスタイリッシュで落ち着く店内。壁面には畳に額装された“仏迦袈(ぶっかけ)”という当て字のネオンサインが存在感を放ち、奥のカウンター席は欄間(らんま:採光や通風のために、ふすまやドアの上に設けられた小さな開口部)が装飾として使われるなどオリエンタルな雰囲気が漂う(写真上・左)。
厨房に面したカウンター席(同・右)には、外壁にも使われている長崎の「波佐見(はさみ)焼」が施されているなど、角度によってさまざまな装飾を楽しめる。
同店を手がけたのは、東京・目黒で大人気のフィッシュバーガー専門店『deli fu cious(デリファシャス)』を企画プロデュースした岡田茂さん(写真上・右)。岡田さんは26歳で『炉ばた 岡田龍平』(現在閉店)を立ち上げた後に売却し、その後もさまざまなジャンルの飲食店で研鑽(けんさん)を積んできた人物。
うどんを打つのは、新宿で行列のできるうどん屋『うどん 慎』で経験を積んだ知久平 桂(ちくだいら かつら)さん(写真上・左)。以前、岡田さんが『デリファシャス』を立ち上げる際、天ぷらを学びたいと『うどん 慎』へ勤めたことから、今回のこの強力なタッグが実現したのだ。
>>><『麺散』のメニュー・店舗情報をみる
それでは次に、軒先に置かれたひと際目立つ黄色いワゴンへ行ってみよう!
アツアツを頬張りたい! 鰹節の一番だしを使用しただし巻き玉子ドッグ専門店『ONE』
『ONE(ワン)』は、だし巻き玉子をバンズで挟んだ「だし巻き玉子ドッグ」(写真上)をテイクアウト専門で提供するお店。作り置きは一切せず、オーダーが入ってから目の前で和食の職人さんが一つひとつ丁寧に、そして手際よくだし巻き玉子を焼き上げていく。
鰹節の一番だしを使用するのが『ONE』のこだわりだ。キッチンカーということもあり、焼き始めるとだしの香りが通りに広がり、通行人も思わず足を止める。
写真上は、だし巻き玉子に明太子を入れ焼き上げた一品。たっぷり入った明太子の辛みとだし巻き玉子のとろみが何とも絶妙なハーモニーを奏でている。バンズの内側にはバターと甘醤油が塗られ、自家製マヨネーズが隠し味。
▲卵2個で、このボリュームを出せるのも職人技!
メニューはシンプルなだし巻き玉子の「プレーン」のほかに、玉子の中に具材の入った「明太子」「チーズ」「とびっ子」「九条ネギ」「岩のり」の全6種類をラインナップ。どの種類も、玉子はふわふわでありながら、ずっしりとした重量感。
>>>『ONE』のメニュー・店舗情報をみる
いつ行っても“おいしい”に出会える場所
『麺散』は営業時間内、どの時間帯に訪れても満足できる多彩なメニュー構成となっていて、子供連れや外国人客が多いのもうなずける。アルコール類も「開店からオーダーOK!」とのことで、さまざまなシーンに活用できるのも嬉しい限り。
一方、『ONE』の「だし巻き玉子ドッグ」は、片手でいただけるので原宿の街歩きにもオススメ。パッケージが可愛いので、差し入れとしても喜ばれること間違いなし!
わくわく感と居心地の良さ、そして“勢い”を感じられるこの2店。訪れる度に新たな発見がありそうだ。
■麺散【メニュー】
かけうどん 450円
ぶっかけ 650円
自家製丸天かけうどん 800円
究極の釜たま 1,500円
麺大盛り プラス150円
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。また、価格はすべて税込です。
麺散(めんちらし)
- 電話番号
- 03-6427-9898
- 営業時間
- 11:30~23:00(フードL.O.22:30)
- 定休日
- 不定休
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
■ONE
【メニュー】
プレーン 750円
明太子 800円
チーズ 800円
とびっ子 850円
九条ネギ 850円
岩のり 800円
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。また、価格はすべて税込です。
ONE(ワン)
- 電話番号
- 03-6427-9898
- 営業時間
- 11:30〜18:00頃
- 定休日
- 不定休
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。