しっとりもちもち「北海道食パン」にリピータ続出!地元民に愛される、清澄白河のベーカリー『パンタレイ』

2019年02月20日
カテゴリ
レストラン・ショップ
  • カフェ・パン・スイーツ
  • 東京
  • 清澄白河
  • ベーカリー
  • パン
  • 食パン
しっとりもちもち「北海道食パン」にリピータ続出!地元民に愛される、清澄白河のベーカリー『パンタレイ』
Summary
1.パンを作るのは、『ブティック・トロワグロ』でパティシエとして研鑽を積んだシェフ
2.人気ナンバーワンの「北海道食パン」は、耳までおいしいもちもち食パン
3.常時30種類ほどのパンをラインナップ。メロンパンなどのスイーツ系パンもおすすめ

清澄白河で愛される、知る人ぞ知る町のベーカリー

都営大江戸線・東京メトロ半蔵門線「清澄白河」駅から徒歩2~3分の好立地、清澄庭園からもほど近い「深川江戸資料館」向かいにある『Boulangerie Panta Rhei(ブーランジェリー パンタレイ)』は、誕生後すぐに地元の人たちの口コミで人気が広まり、連日行列をつくる町のベーカリー。

店頭には、開店10分ほど前からパンが並び始める。それと同時に、主婦やお年寄り、小さなこどもを連れたお母さんが次々と店の前に並びだす。この町でおなじみとなった朝の光景だ。

元パティシエが作る、 “日常に溶け込むパン”

店主は、パン職人の伊丹祐介さん(写真上)。同店を始める前は『ブティック・トロワグロ』などで、13年間パティシエとして活躍していた。

しかし、パティシエとしてキャリアを重ねる一方、伊丹さんの心に芽生えたのは「ハレの日に食べるものだけでなく、もっと日常に溶けこむものを作りたい」という想い。特別な日に食べるような豪華なスイーツもいいが、毎日食べられる飽きのこないパンを作ろうと決意。

その後、パン職人に転身し、5年ほど都内のベーカリーで働きながら技術を習得。2017年4月に同店をオープンするに至った。

同店では、販売以外のすべてを伊丹さんが担う。できる限り焼きたてに近い状態で提供したいとの思いから、一気に大量に焼くのではなく、約5分間隔で焼き上がるよう、少量ごとに仕込んでいる。
そんな伊丹さんのパンを求める常連は多く、なかには「毎日来てくださる方も増えています」と、伊丹さん。

一番人気は、もっちりしっとり食感の「北海道食パン」

同店に毎日通うほど常連が多い理由のひとつは、30種類ほどあるパンのなかで人気ナンバーワンの「北海道食パン」(写真下)。

「実は、元々は食パンを主力にするつもりはなかったんです」(伊丹さん)

オープン当初はあまり売れ筋でなかった「北海道食パン」。しかし、そのおいしさからじわじわと評判を呼び、今や店の看板メニューになっている。

「北海道食パン」には、風味豊かな焼き上がりともちもちの食感になるのが特徴の北海道産・ブレンド小麦「北海道ゆめきらり」、北海道産のバターと牛乳、練乳を使用。しっとり感を出すため水分は多めに配合している。

丁寧に捏ねた生地は、スチームコンベクションオーブン(熱風をファンにより対流させるオーブン)を使い、短時間で一気に焼き上げる。そうすることで耳を均一に薄く仕上げられるという。

「主張しすぎないけど、そのまま食べてもおいしい食パンを目指しています」と伊丹さんが言うように、何もつけずに食べても優しい甘さが口に広がる。しっとりと軽い口当たりで、噛むとほどよい弾力が感じられるのも魅力だ。
ジャムやバターをつければより一層おいしく、サンドイッチにしても具材を邪魔しない、どんな食べ方でもおいしく味わえるのが人気の所以だ。

焼き上がりは毎日午前10:30と11:10、午後12:45ごろを目安に、計3回。1回24斤を焼き上げ、1本または1斤、半斤で購入できる。午前中に買いに訪れる人が多いので、午後の焼き上がり時間が比較的狙い目だ。

食パンだけじゃない! 同店の魅力を感じられる、スイーツ系パン

食パンだけでなく、総菜やハード系などさまざまなパンを揃える同店だが、元パティシエであるパン職人・伊丹さんの作るスイーツ系のパンもまた絶品だ。

「ザクふわメロンパン」(写真上)は、食感を楽しめるパン。表面はザクザクッとした口当たりで、中は軽やかでふわふわ。

一般的にメロンパンを作る際は、成形したときにクッキー生地で包んでから発酵させることが多いが、同店では土台のブリオッシュ生地だけを発酵させてから、焼く直前に別に伸ばしたクッキー生地をかぶせて焼いている。そうすることで、まわりはパリッと、中はしっとり仕上がるという。

レーズンがごろごろと入った「レーズンボール」(写真上)も人気の品。こちらは食パンと同じ生地を使用しており、ムッチリもちもちの食感が特徴だ。たっぷり入ったレーズンは果肉が厚くジューシー。テニスボールほどのサイズでおやつにちょうどいいと、職場や友人宅への差し入れにまとめ買いする人もいるという。

デニッシュは、発酵バターの芳醇な風味とコンポートした梨の瑞々しさが感じられる贅沢な一品。

他にも、ブリオッシュ生地で自家製のカスタードを包んだ「奥久慈卵のクリームパン」や、北海道産バターとゲランドの塩で作る「塩パン」も人気。季節ごとに登場する限定メニューもあり、秋冬は「あんバター」(同・右)をラインナップ。

ハード系パンも隠れた人気。老若男女みんなが楽しめるパンを作りたい!

現在は食パンやスイーツ系パンの人気が高い同店だが、伊丹さんのおすすめはフランスパンなどのハード系のパン。実はオープン当初はハード系で勝負しようとしていたという。

「けれど、プレオープンの時に予想以上にご高齢の方が多くて、やわらかいパンがどれかを聞く方が多かったんです。なので今は、フランス生地を使った(ハード系の)ものでも、敢えてもちもちさせてるんです」(伊丹さん)

お客の要望にこたえる形で誕生した「大納言フランス」(写真上)は、ハード系の生地を使いながら、もちっとした食感が特徴。イメージは大福で、甘く煮た大納言あずきを挟んでいる。食べるときにトースターで焼いて、外側をパリっとさせるのがおすすめだ。

「今後は、パティシエ時の技術を今よりも活かすようなスイーツ系のパンを増やしたいです。また、(本当にハードな)ハード系のパンに挑戦したりと、徐々にメニューを増やしていきたいです」と、伊丹さん。

毎日食べても飽きのこない食パンに加え、『ブーランジェリー パンタレイ』ではこれからも日常を彩るパンが登場しそうだ。


【メニュー】
北海道食パン 1本700円・1斤350円・1/2斤185円
ザクふわメロンパン 200円
奥久慈卵のクリームパン 200円
レーズンボール 150円
洋なしのデニッシュ 270円(デニッシュのフルーツは季節によって変わります)
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。また、価格はすべて税別です

Boulangerie Panta Rhei(ブーランジェリー パンタレイ)

住所
〒135-0022 東京都江東区三好1-6-7 余郷ビル102
営業時間
10:30~15:00(売り切れ次第終了)
定休日
月曜・火曜
公式サイト
https://www.facebook.com/boulangerie.pantarhei/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。