和の要素を取り入れたフランス洋菓子店『たがやす 人形町店』
江戸時代に“江戸歌舞伎発祥の地”として栄えた東京・人形町は、今でも下町情緒あふれる街並み。安産祈願として有名な「水天宮」を中心に、数々の神社が集まっているのも街の特徴だろう。
そんな街に2018年12月、フランス洋菓子店がオープンした。
店名は『たがやす 人形町店』という。東京メトロ・人形町駅または水天宮前駅から徒歩3分ほどの場所にあり、「水天宮」からも徒歩約4分とアクセス良好のエリアにある。
街の雰囲気に合わせ、洋風な店内に暖簾を設置するなど、随所に和のテイストを取り入れている。
同店では、名門ホテル「ザ・リッツ・カールトン大阪」などをはじめ、レストランパティシエとして30年以上の経歴を持つ中根一(まこと)さんがチーフパティシエを、メニュー構想には、フランスの『Un Dimanche a Paris(アン・ディマンシュ・ア・パリ)』などパリ市内でパティシエをしていた松下悟史さんが務める。
人気メニューは、国産原料にこだわった「ショートケーキ」
メニューにも人形町らしく、和のテイストを取り入れている。
人気メニューは「ショートケーキ」(写真上)。原料を国産にこだわった一品だ。砂糖にはきび砂糖を使用している。
ずっしりとふわふわの間である“ふんわり食感”の生地は、口当たりなめらか。それでいてお値段は480円(税込み)とお手頃なのもうれしい。
「他には売っていないメニューだと思います」と中根氏が自負するのは、「ブラウニー&チーズケーキ(スフレ)」(写真上)。サクサク食感のブラウニーと、しっとり食感であるスフレチーズケーキのコントラストが楽しめる一品だ。半焼き菓子+半生菓子の組み合わせがおもしろい。
より和の要素を取り入れているのは「人形町巻き」(写真上)。ロールケーキだが、クリームの中には求肥(ぎゅうひ)や小豆が入っている。これらが食感のアクセントになっているのだ。
色使いがきれいな「エリザ」(写真上)も人気のメニュー。こちらはパティシエ・松下さんのインスピレーションのもと生まれた完全創作のケーキ。フロマージュのムースをストロベリーチョコレートでコーティングし、中にはベリー系のソースが入っている。見た目以上に軽い口当たりで、ほどよいベリーの酸味がクセになる。
他にも、枡が容器になり、ココアパウダーで「耕」と描かれた「枡ティラミス」(写真上・左)や、今年ブレイク中のルビーチョコレートを削った可愛らしい見た目の「ヴィオレ」(同・右)、ホールケーキ(写真下)など、さまざまなスイーツをそろえる。
メニューは1カ月ごとに新作が登場する予定。また焼き菓子の種類も充実しているため、手土産の購入にもうってつけだ。
「1号店として種をまいて耕し、ここから大きく発展していきたいという意味を込めて、店名を『たがやす』にしました」と中根さん。今後の展望は未定とのことだが、将来的には2号店誕生もありえそうだ。
下町情緒あふれる人形町で、和のテイストを取り入れた洋菓子を堪能してみてはいかがだろうか?
【メニュー】
ショートケーキ 480円
ブラウニー&チーズケーキ(スフレ)480円
人形町巻き 420円
エリザ 480円
枡ティラミス 650円
ヴィオレ 480円
生デコレーションケーキ(5号)3,300円
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。また、価格はすべて税込です
たがやす人形町店
- 電話番号
- 03-6810-7930
- 営業時間
- 平日・土曜 11:30~19:30、日曜・祝日 11:00~19:00
- 定休日
- 不定休(水曜予定)※ホームぺージをご確認下さい
- 公式サイト
- http://tagayasu.shop/
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。