チョコレート界のレジェンド! パスカル・ル・ガック氏の路面店が東京・赤坂に初登場
欧米のトップショコラティエが次々と進出し、今や、世界中のチョコレートファンから注目を集める街となった東京。そのリストに、また一つ名を連ねるショップが2019年1月19日にオープンした。フランスの人気チョコレートショップ『パスカル・ル・ガック』の海外初店舗にして、パリ郊外の本店に続く2号店となる『パスカル・ル・ガック 東京』だ。
東京メトロ銀座線、南北線の溜池山王駅から徒歩数分の場所にある『パスカル・ル・ガック 東京』は、チョコレートカラーのシックな外壁やカカオの実を模したシンボルマークなど本店の外観そのままを再現している。
パスカル・ル・ガック氏は、2014~2018年までの5年間、フランスのチョコレート愛好会『Club des Croqueurs de Chocolat(クラブ・デ・クロクール・ドゥ・ショコラ)』略してC.C.C.により「欠かすことができないショコラティエ」に連続で選ばれるなど、まさにレジェンドといえるショコラティエ。2010年に東京で開催された「サロン・デュ・ショコラ」に登場して以来、日本でもル・ガック氏のチョコレートに魅せられたファンが急増。出店のたびに行列ができるほどの人気ぶりだ。
日本が大好きなル・ガック氏は、長い間、東京に店舗をオープンする計画を温めていたという。『パスカル・ル・ガック 東京』は、まさにファンにも同氏にも待望のオープンと言えよう。
パリ本店を忠実に再現! 併設されたサロンはくつろぎの空間
スイーツのレシピからインテリア、厨房の機材の配置まで。店舗作りには、ル・ガック氏自らも参加。パリ本店と同じく「おいしいチョコレートを届けたい」という同氏の想いあふれたショップができあがった。
ショップ側は、チョコレートの色が映えるクリーンなホワイトをベースカラーとし、シンボルカラーでもある鮮やかなピスタチオグリーンを合わせている。明るくモダンな雰囲気だ。
店作りで一番こだわったのは、温度管理だ。チョコレートは少しの温度変化で味わいが左右される繊細なスイーツ。冷えすぎると口溶けや香りを感じにくくなるため、チョコレートを入れたショーケース内を冷蔵とせず、ショップ全体の空間をチョコレートに最適な温度、20℃に保つようにしている。
注目は、世界初となるサロンが併設されたことだ。ショップとはガラスドアで隔てられたサロンは、落ち着いたダークブラウンのソファ席やレトロな写真などの飾られた居心地のよい空間となっており、まるでリビングルームに招かれているかのようだ。
こちらでは、ショップで販売されているチョコレートやケーキはもちろん、サロンでしか味わえないメニューもいただける。
プロもリスペクトする王道ボンボンショコラにうっとり
パリ郊外のアトリエから空輸されているボンボンショコラは、全部で約26種類。1個から購入することができる。
ル・ガック氏のボンボンショコラは、フルーツやスパイス、フレーバー類の味わいを優しく引き出しつつ、カカオ本来の香りや風味もしっかり感じられるのが魅力だ。どちらか一方が主張することなく、絶妙なマリアージュを満喫できる。
代表的かつ一番人気なのが「ビターガナッシュナチュール」(写真上・手前)。バニラ風味のしっとりしたガナッシュが、職人技の極みとも言うべき極薄のチョコレートコーティングに包まれている。ベネズエラ産を中心としたカカオの豊かな香りとフルーティーな甘酸っぱさにうっとりする一品だ。
「塩ミルクキャラメル」(写真上)は、塩を効かせたミルクキャラメルのムースガナッシュをミルクチョコレートでコーティングしている。口の中でフワッととろけるような食感がたまらない。
ユニークな味わいが「スパイス」(写真上・中央)だ。ショウガやシナモン、ナツメグ、トウガラシ、クローブといったスパイスを、ミルクチョコガナッシュに忍ばせている。プレーンなチョコレートの中からリズミカルに多彩なスパイスの味わいが顔を出すハーモニーが楽しい。
この他にも「フランボワーズ」や「カフェオレ」など、本店で人気のフレーバーがずらりラインナップされている。
日本初登場のケーキなどの生菓子やマカロンはファンでなくてもワクワクする。マカロンはパリから空輸されているが、ケーキなどはすべて併設する厨房で本店のレシピをベースに手作りされている。日本で調達した素材に合うように、ル・ガック氏自らが試行錯誤しながらレシピを調整。本店と変わらぬ味わいを楽しめる。
必食!世界で東京店だけでしか食べられない「チョコレートフォンデュ」
併設したサロンのために、日本限定で用意された「チョコレートフォンデュ」(写真上)。ガナッシュをベースに作られたチョコレートソースに、旬のフルーツをディップしていただく。
ソースはとろみ加減が絶妙で、たっぷりつけてもフルーツにしっかりと絡みつく。ここでも大切にしたのは温度。40℃というほんのり温かいソースからは甘いカカオの香りが漂う。
取材時に添えられていたフルーツは、2種類のイチゴと日向夏(ひゅうがなつ)や金柑などの柑橘類。フルーツは、チョコレートソースに合うものを厳選。イチゴなら畑で完熟させたものを使うなど、チョコレートに負けない、甘みも酸味もしっかりあるものを選んでいる。
ミルクをブレンドして苦みをおさえたチョコレートはフルーツの甘酸っぱさを引き立て、後味はさっぱり。フルーツとチョコレート、どちらのおいしさも味わえるスイーツだ。
本店でも日本でも一番人気の生菓子が「エクレールショコラ」(写真上)。外側がカリッ、内側がモッチリとしたシュー皮の中に、とろんとなめらかでカカオの香る濃厚なチョコレートクリームがたっぷりと詰め込まれている。濃厚さの秘密は、ボンボンショコラにも使われるガナッシュを作り、チョコレートカスタードに混ぜ込んでいるため。チョコレート感をアップしたクリームは、チョコ好きにはたまらない。
コーヒー好きというル・ガック氏。チョコレートに合うものを豆から選び、「ライト」と「ダーク」の2種類が用意されている。チョコレートのタイプに合わせて、選ぶのも楽しい。
手土産やプレゼントにもぴったりなサブレやクッキーなどの焼き菓子も充実。一番人気は「ブルターニュサブレ」(写真上)。日本産とベルギー産、2種類の発酵バターを使い、バターの風味がたっぷり。ザクザクした食感も楽しい。焼き菓子には2個入りの箱も用意されている。
ビジネス街の真ん中にある同店。週末のみならず平日も朝からにぎわいを見せている。
暖かくなる季節に向けて、パフェやフラッペ、冷たいチョコレートドリンクなども予定されているとか。トップショコラティエが作るチョコレートの極上の味わいを体験しに行こう。
画像提供元(シェフ画像、店舗外観画像のみ):パスカル・ル・ガック 東京
【メニュー】
ボンボンショコラ各種 350円~
チョコレートフォンデュ 1,500円
エクレールショコラ 600円
ブルターニュサブレ 1,400円
コーヒー各種(ICE/HOT) 700円
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。また、価格はすべて税別です
パスカル・ル・ガック 東京
- 電話番号
- 03-6230-9413
- 営業時間
- 月~金10:00~20:00(L.O.19:30)、土曜・祝日10:00~18:00(L.O.17:30)
- 定休日
- 日曜 ※大型連休につきましては随時公式サイトにて更新いたします
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。