東京、大阪、京都、名古屋の絶品「うなぎ専門店」まとめ
土用の丑の日ではなくても、「うなぎ」が焼かれる香りをかぐと、たまらなく「うなぎ」が食べたくなる人は多いのでは? あのふっくらとした身と芳ばしい香り、そして甘~いタレを想像して、ついついうなぎ屋さんに直行したくなるのも納得してしまう。
ご存知のとおり、全国には「うなぎ」のおいしい名店が津々浦々に点在しており、地域やお店によって、蒲焼き、白焼き、うな重、ひつまぶしなどいろいろなスタイルが楽しめる。
そこで本稿では東京、大阪、京都、名古屋で名を馳せる、うなぎの名店を一挙公開。「なぜ土用の丑の日にうなぎを食べるのか?」なんていう薀蓄(うんちく)はさておいて、ぜひおいしい「うなぎ」を求めて全国の名店に訪れてみよう!
【東京】大迫力のボリューム! 東京で「関西風うなぎ」が楽しめる『にょろ助 銀座』
東京、地下鉄銀座駅から徒歩3分、「GINZA SIX」の裏手に店を構える『にょろ助』は、東京では珍しい地焼き(関西風)のうなぎ を堪能できるお店だ。
うなぎは愛知県の一色うなぎをメインに、鹿児島県や高知県四万十町のものを使用。また天然ものも扱っており、長良川(岐阜県)や霞ケ浦(茨城県)など、その日によって産地の異なる新鮮なうなぎを入荷しているので、「養殖&天然の食べ比べ」や「天然うなぎの産地別味比べ」といった食べ方をするお客も多いという。
大ぶりうなぎ2尾分に肝吸いとお新香がセットになった「名物 天下無双」(写真上)は必ず食べてほしいメニュー。蒲焼きと白焼きが一本ずつ入っており、うなぎ好きにはたまらない一品だろう。
うなぎに箸を入れると、本当にふんわり、簡単に切れてしまうほどのやわらかさ。そして、ほおばると、うなぎ本来のコク、脂、うまみが一体になって押し寄せてくる。それでいて皮はパリッとしており、身と皮の食感のコントラストがまたいい。
このほか、「鰻すき焼き」や「う巻き・うざく・煮凝り」を盛った一品料理などにくわえ、テイクアウト限定で「鰻棒ずし」なども販売中。
東京にいながら気軽に関西風うなぎを味わいたいなら、ぜひ『にょろ助』を訪れて。
によろ助 銀座
- 電話番号
- 050-5486-4750
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- 11:00~22:00
(L.O.21:00)
- 定休日
- 無
※シーズン・天候等により、変更する場合がございます。
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【東京】超希少な“共水うなぎ”が味わえる『うなぎ 目白ぞろ芽』
「共水うなぎ」をご存知だろうか。静岡県焼津(やいづ)市で養殖される国産ブランドうなぎである。生産量が少なく、味わえる店は全国でも少ないため、“幻のうなぎ”の異名をもつ。
この共水うなぎを常時扱っているという貴重な一軒が、東京・目白にある『うなぎ 目白ぞろ芽』だ。
その神髄を味わうなら、「共水うな重(肝吸付き)」(写真上)を注文したい。うなぎは1尾を丸ごと使用。さばきたてで鮮度が高いためクセがなく、さらっと口のなかで溶けるような食感だ。
夜はうなぎ料理や一品料理とお酒を楽しみ、うな重でシメる”うなぎ居酒屋”として使えるのも同店の魅力。うなぎ料理は、国産うなぎを塩や酒に漬け込んでから干した「うなぎの一夜干し」や、生の国産うなぎを低温調理した「うなぎハム」など、様々な形でうなぎの美味を楽しめる一品が用意されている。
うなぎ 目白ぞろ芽
- 電話番号
- 03-6908-3653
- 営業時間
- 11:00~14:00(L.O.)、17:00~21:00(L.O.)
- 定休日
- 水曜
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【東京】うなぎの新たな美味に感嘆! 麻布十番『うなぎ 時任』
うなぎの名店『野田岩』で修業を積んだ熟練料理人がワザを披露するのが『うなぎ 時任』。
単品のうな重はもちろんオンメニューされているが、塩焼きやうな重を含むコースが同店の主軸。
ランチは、「ランチコース」(先付・八寸・うな重・デザート)と、そこにお造り・白焼きが付いた「うなぎ懐石コース」を用意。ディナーは、仕入れ状況により異なるが、「うなぎ懐石コース」(一例:先付・八寸・椀もの・白焼き・本日の一品・うな重・デザート)から、品数を増やした「お任せコース」「特別お任せコース」と、バラエティに富んだラインナップが魅力的だ。
定番はもちろん、驚きと発見・新しいうなぎの味わいに出逢える『うなぎ 時任』で新しい“うなぎ料理”を堪能してみてはいかがだろうか。
うなぎ 時任
- 電話番号
- 050-5487-4964
- 営業時間
- 月~土 夕食:18:00~21:00(ドリンクL.O.20:30) 水・金・土 ランチ:12:00~14:00(L.O.13:00)(うなぎ売り切れ次第終了 月.木ランチ休み)
- 定休日
- 毎週日曜日 ※不定休日あり
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
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【東京】老舗の「うなぎ」はここが違う!200年以上続くうなぎの老舗『大江戸』
寛政12年(1800年)創業の『うなぎ割烹 大江戸』(東京・日本橋)。初代・草加屋吉兵衛が店を構えて以来、200年以上の歴史をもつ老舗だ。うな重や蒲焼、うな丼のほか、一品料理などもそろえ、様々なシチュエーションでうなぎが楽しめる。
自慢のうなぎは、関東流の背開きで、蒸してからタレを塗りながら焼き上げる。昔から炭で焼くのもこだわりで、遠赤外線効果によって、身の表面はパリッと、中はジューシー。炭にタレが落ちて煙が上がり、その燻煙効果で芳ばしい香りがつき食欲をそそる。タレは、甘すぎず辛すぎず、食べやすいのが『大江戸』の特徴。
個室もそろえているので、仲間と一緒にうなぎを楽しむのもオツ。ぜひ予約して訪れたい一軒だ。
うなぎ割烹 大江戸
- 電話番号
- 050-5492-1058
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- 月~金
11:00~22:00
土
11:00~21:00
- 定休日
- 日曜日
祝日
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【名古屋】中フワッ、外パリッ! 地焼きの名店『うなぎ家 しば福や』
行列の絶えないうなぎの名店・名古屋『うな富士』で修業を重ねた大将が独立開業したうなぎ専門店が『うなぎ家 しば福や』。
江戸の風情を今に残す名古屋市にある四間道(しけみち)界隈の民家を大々的にリノベーションし満を持して『うなぎ家 しば福や』をオープンした。
こちらの店で味わえるのは関西風の「地焼き」によるうなぎ料理。1300℃もの熱を発して燃え盛る炭火と対峙し、中はフワッ、外はパリッパリに仕上げている。
蓋からはみ出んばかりに蒲焼が折り重なる「うなぎ重」(写真上)は、かなりのボリュームがあるが、たまり醤油がきいた甘すぎないタレが次のひと口を呼び、最後まで飽きることなく食べ進められる。
うなぎ家 しば福や
- 電話番号
- 050-5488-4632
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- 11:30~14:30
(L.O.14:00)
17:30~20:30
(L.O.20:00)
- 定休日
- 火曜日
第2水曜日、第4水曜日
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【東京】江戸時代より栄えた歴史ある門前町の老舗うなぎ店『うなぎ わたべ』
1947年創業の老舗。3代目兄弟が伝統を守りつつ、新しい感覚で暖簾を受け継ぐ老舗うなぎ店『うなぎ わたべ』。文京区小石川。こんにゃく閻魔で知られる「源覚寺」の門前町に店を構える。『ミシュランガイド東京』に2018年から4年連続で、ビブグルマンの店として掲載されている名店だ。
3代目の料理長は、学生時代にフランス料理店でアルバイトをしたのがきっかけで料理の世界へ。都内のレストランをはじめ、宇都宮『オトワレストラン』、西麻布『エキュレ』といった名だたるフランス料理店で経験を積み、ヨーロッパへ。フランス、スペインでさらに腕に磨きをかけた。バスク地方では、薪焼きの店にて研修。ダイナミックな炭火料理の体験も役立っている。
『うなぎ わたべ』のうなぎの最大の特徴は、驚くほどやわらかく、ふんわりと口溶けていく肉厚の身だ。串打ちの後、白入れ(下焼き)をして、「骨抜き」を行い、スタッフ総出で一尾一尾、丁寧に骨を抜くのだが、口当たりよくふわっとした身はこの作業なしに叶わない。
「蒸し」は、注文を聞いてから。どこまでもやわらかさを追求するので、蒸し時間も一般的な時間より長い。
肝心要のタレは、祖父が開いた鮮魚店「わたべ」の店先で焼いていた時代から、継ぎ足し継ぎ足し育んできた財産だ。陶器の甕の中で、ゆらゆらとオーラを放っている。さっとくぐらせ、再び炭火の上へ。古典落語のネタのごとく、煙とともに漂う甘じょっぱい香りだけでご飯が進みそうだ。
角々まで敷き詰められたご飯の上には、掛け布団のようにふわりとジャストサイズのうなぎ。箸を持ち、口に運ぶ前から頰が落ちてゆく。
甘みと辛みが互いを引き立て合うタレ。やわらかさが半端ない香ばしいうなぎ。縁の下の力持ちのような白米。これらが三位一体となり、五感を喜ばしてくれる。
わたべ
- 電話番号
- 050-5487-0344
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- 営業時間
- ランチ 11:30~14:00
(L.O.13:30)
月・火・金~日・祝前日・祝日
ディナー 17:00~21:30
(L.O.20:00、ドリンクL.O.20:30)
- 定休日
- 水曜日・木曜日
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【名古屋】丸ごと1尾の「大うなぎ」は食べるべし『うなぎ 四代目菊川』
うなぎを知り尽くした老舗うなぎ卸問屋が展開する専門店が『うなぎ 四代目菊川』。
こちらの看板メニューは「一本重」(写真上)。その名の通り蒲焼を一本丸ごと切らずに提供するスタイルだ。食べ方に流儀や作法はない。脂の乗った腹側からガブリとかぶりつくのもよし、パリパリの尾から攻めるのもよし。用意された茶碗としゃもじで、ミニ丼を繰り返し作って食べるのも楽しい。
『うなぎ 四代目菊川』ではスタンダードな「ひつまぶし(写真上・左)」のほか、この店ならではの「一本ひつまぶし」(同右)をラインナップ。そのまま、薬味で、だしをかけてと、三度楽しめる。
「パリッ・ふわっ・トロ」の三拍子揃った味わいに焼き上げる、絶品うなぎを食べるならここ『うなぎ 四代目菊川』をおすすめしたい。
うなぎ 四代目菊川 名古屋グローバルゲート店
- 電話番号
- 050-5487-1788
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- 昼の部 11:00~15:00
(L.O.14:00)
夜の部 17:00~20:00
(L.O.19:30)
- 定休日
- 無
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【東京】素材とタレにとことんこだわる、うなぎ専門店『八重洲 はし本』
東京駅からすぐ近くに店を構える『八重洲 鰻 はし本』は素材とタレにとことんとこだわるうなぎ専門店。日本全国のうなぎ店をめぐって、おいしいうなぎを探求し続け、さらに生産者と交流を持ち「最高のうなぎ」を追求し続けている。
取材日は、鹿児島県の生産者・楠田さんが育てたうなぎを使用。タレは、開店以来、注ぎ足しているが、「5年間かけて少しずつ甘くしています」と4代目は言う。
(品書きのメッセージより)
~創業以来「今」が最も旨い循環のなかにあるタレこそが「秘伝」なのです~
蒸しあがったうなぎは、炭火で仕上げ。タレにくぐらせ、炭火へ。またくぐらせ、炭火へと、合計3回くぐらせる。
こちらが、完成した「鰻重」。
一粒一粒が立ったご飯を、焼き立てほかほか、香ばしく弾力あるうなぎが覆う。橋本さんが、「やや甘め」と表現するタレは、うなぎと溶け合うとさっぱりとした印象だ。
「創業以来の理念があります。それが『鰻 これ くふうて やくのむな』。うなぎを食べて薬を飲まない暮らしをしましょう、と言う意味です」と、4代目。
一年を通じてうなぎにもっと親しめば、薬いらず。元気に過ごせるに違いない。
八重洲 鰻 はし本
- 電話番号
- 050-5487-1308
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- 月~金
ランチ 11:00~14:30
(L.O.13:30、ドリンクL.O.13:30)
ディナー 17:00~21:00
(L.O.20:00、ドリンクL.O.20:00)
土
ランチ 11:30~15:00
(L.O.14:00、ドリンクL.O.14:00)
※完売次第終了します
- 定休日
- 日曜日
第1土曜日、第3土曜日、第5土曜日
祝日
※土用丑の日・年末年始・お盆は休業させていただきます。
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
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【京都】ふわっふわの“きんし丼”がインパクト大! うなぎの老舗『京極かねよ』
”編集部が選ぶとっておきのー皿”がこちらの「きんし丼」(写真下)。
大正時代より京極の地で地元の人々に親しまれてきたうなぎ専門店『京極かねよ』の名物メニューだ。
うなぎの蒲焼の上に、丼からはみ出るほど大きなだし巻きがのせられていて、見た目のインパクトは強烈。ふわふわのたまご焼きとふっくらごはんに包み込まれたうなぎは、スチーム効果でいっそうやわらか。
このほか、熟練の職人さんが炭でじっくりと焼き上げ、秘伝のタレにからませたうなぎ料理が味わえる老舗に足を運んでみてはいかがだろう。
京極かねよ
- 電話番号
- 050-5492-7500
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- 月・火・木~日
ランチ・ディナー 11:30~20:30
(L.O.20:00、ドリンクL.O.20:00)
昼の部 11:30~15:30(LO15:00)
夜の部 17:00~20:30(LO20:00)
- 定休日
- 水曜日
火曜日の夜の部
※2024年の土用の丑の日は、7/24(水)です。定休日と重なるため、以下のように変更させていただきます。■7/24(水)…通し営業※中間休憩なし、売り切れ次第終了 ■7/25(木)…振替休業
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【大阪】江戸前技法で蒸し挙げた国産うなぎが激ウマ『大阪 うなぎ組』
連日外国人観光客でにぎわう大阪・日本橋に、2017年1月14日にオープンしたうなぎ門店『大阪うなぎ組』。
同店の特徴は何といっても愛知県産三河一色産のうなぎを使用している点だろう。質の良さはもちろん、調理したときに皮が固すぎず、柔らかすぎずの、ちょうどいい感じに仕上がるのが身上だ。
人気メニューは「ひつまむし御膳」(写真上)。江戸前の技法で、カリッ&ふっくら焼き上げられたうなぎが、ご飯の上にたっぷりとのせられている。
だしを注ぐとお腹がいっぱいでも、不思議とスルスル入ってしまう。テーブルの上には、京都「原了郭」の黒七味や、ガリガリとかけられる山椒ミルが置いてあるので、風味を変えるのもおすすめだ。
大阪 うなぎ組
- 電話番号
- 06-6634-3939
- 営業時間
- 11:30~15:00(L.O.14:00)、17:00~23:00(L.O.22:00)
- 定休日
- 不定休日あり
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