体験してみて! ノンアルコールドリンクと楽しむフレンチ
「フランス料理にワインは欠かせない存在。ワインとともに味わってこそ料理がおいしくなるのだから」。そう思っている人はかなり多いだろうし、フレンチの店で食事をするなら、自然とワインがほしくなるもの。
もちろん、アルコールが得意なら、思いのままにワインを楽しんでいい。ただ、全く飲めない人や、アルコールに弱いから最初の1、2杯しか飲まない、という人は結構いる。また、翌日のことを考えてアルコールを控えたい日もあるだろう。そんなとき、遠慮がちに水だけを飲んでいませんか?
今回は「ノンアルコールペアリング」というすばらしい選択肢があることを紹介したい。
ワインと料理のマリアージュがあるように、ノンアルコールドリンクと料理を合わせることを「ノンアルコールペアリング」という。
アルコールが苦手な人も食事を楽しめるようにと、シェフやソムリエたちが料理のテイストに合わせたオリジナルドリンクを用意している。魅力的で人気のある店こそメニューにあるのが、最近の傾向だ。
搾りたての果汁、お茶、炭酸、スパイスなど、使われる材料は実に幅広く、店によってさまざま。特製ノンアルコールドリンクのすばらしいところは、ドリンクの材料に「旬」を取り入れ、季節の食材を使った料理に寄り添わせることができる点だ。旬の相乗効果で料理を引き立て、味わい深さを膨らませる役目を担う。
驚きと感動は、体験してはじめて実感するもの。すばらしいペアリングメニューがあるのはここ! という選りすぐりのモダンフレンチ5店を紹介しよう。
1.【麻布十番】グルマンたちが通うヒミツの肉フレンチ『T3』
まずは、グルマンたちが通う肉フレンチ『T3(ティースリー)』。
モダンアメリカン、フレンチ、和と異なる業態の名店で研鑽を積んだ山下浩幸シェフが、それぞれで培ったテクニックを駆使して生み出す、和牛料理を軸としたイノべーティブレストランだ。
たとえば、写真上のワイングラスに注がれたドリンクは一見赤ワインにしか見えないが……なんとワインをオマージュした自家製のノンアルコールドリンク。ベースはプーアール茶とウーロン茶で、そこにさまざまなハーブやスパイスを加え、山ブドウの原液で真紅色に。お茶やハーブ、スパイスには肉の脂の消化を助けてくれる作用があるという。コース料理と楽しむ「ノンアルコールペアリング」は、6グラス4,000円からとリーズナブルなのもうれしい。
T3
- 電話番号
- 03-5545-5857
- 営業時間
- ランチ 11:30~15:00(L.O13:00)*ランチは金曜日と土曜日のみ営業、ディナー 18:00~23:00(L.O.20:00)
- 定休日
- 日曜、お盆時期、年末年始
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
2.【代々木上原】気鋭シェフが生み出す、ハイセンスでおいしいフレンチ『sio』
いま大注目の鳥羽周作シェフが2018年7月、人気エリア代々木上原にオープンした『sio』。
なぜ鳥羽シェフの料理に惹かれるのか。それは、見た目は斬新で最先端であるのに、味は誰もが郷愁を覚えるような懐かしいおいしさを備えているからかもしれない。素材の本質を見極めることで、センスとおいしさが共存する料理を生みだしている。
例えば「馬肉のタルタル」(写真上)。薄く伸ばして揚げた食パンの上に馬肉のタルタルをのせ、ビーツとプラムを足すことで甘酸っぱさを重ねる。この斬新な食材の組み合わせと真紅色の美しさに心奪われ、郷愁の味わいに癒されることだろう。さて、この料理にどんなノンアルコールドリンクを合わせるのだろうか……訪ねて体感する価値が、ここにはある。
sio
- 電話番号
- 050-5487-4412
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- 月・火・木・金
17:00~23:00
(L.O.21:00)
2時間半制のテーブルとなっております。
土・日・祝日
ランチ 12:00~14:30
(L.O.12:30)
ディナー 17:00~23:00
(L.O.21:00)
2時間半制のテーブルとなっております。
- 定休日
- 水曜日
不定休日あり
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
3.【白金高輪】ユニークなメニュー名に釘付け『アルゴリズム』
オーナーシェフの名は、深谷博輝さん(写真上・右)。あの名店『カンテサンス』(『ミシュランガイド東京 2019』までの12年間連続で三つ星を守り続けるフレンチレストラン)で研鑽を積んだ実力派だ。その技術の高さが評価され、『アルゴリズム』はオープン後わずか1年で『ミシュランガイド東京 2019』一つ星の店として掲載されている。
『アルゴリズム』のメニュー名は、実にユニーク。例えば写真上は「ヒョウ柄 柚子かほる 海中放血神経〆」これが料理名? よく分からない。ただ、分からないからこそ食す前から妄想がどんどん膨らむ!
そんな「解」を楽しむこだわりの料理にペアリングしたノンアルコールドリンクは、謎が解けたときのような爽快感を与えてくれるかもしれない。
l’algorithme アルゴリズム
- 電話番号
- 050-5486-9570
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- 月~土
ランチ 12:00~12:45
ディナー 18:00~19:30
- 定休日
- 日曜日
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
4.【日本橋】カジュアルなのに味は一流!『ラ・ボンヌターブル』
雰囲気も価格帯もカジュアルなのに実においしいと、高い評価を受け続ける『ラ・ボンヌターブル』。それもそのはず、食材は姉妹店『レフェルヴェソンス』でも使っている一流のものばかり。中村一成シェフ(写真上)は“Farm to table(ファーム トゥー テーブル)”をポリシーに、生産者から直接仕入れた食材を敬意と愛情をもって調理し、お客へ届けている。
メイン料理のパイ包み(写真上)は、中村シェフのシグネチャーディッシュ。同じディッシュでも季節によって食材の組み合わせは変化するのだが、ノンアルコールドリンクも料理にあわせて味わいを変えるという。同店のリーズナブルなランチなら、すぐにでもペアリングのすばらしさを体験しに行ける!
ラ・ボンヌターブル(LA BONNE TABLE)
- 電話番号
- 050-3491-8555
- 営業時間
- 11:30~15:00(L.O.13:30)、18:00~23:00(L.O.21:30)
- 定休日
- 不定休日あり ※※隔週月曜日
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
5.【飯田橋】世界で評価された、最高峰のレストランが東京へ!『INUA』
レストラン好きなら一度は体験してみたい、憧れのイノベーティブ『INUA』のノンアルコールペアリングはどうだろう。
©Jason Loucas
イギリスの月刊雑誌『レストラン』が毎年発表する「世界のベストレストラン50」で過去4回世界一位となり映画化もされた、デンマーク・コペンハーゲンにあるイノベーティブレストラン『noma』。
2018年6月、その『noma』の、レネ・レゼピ氏の右腕と言われたトーマス・フレベル氏(写真上・右)がヘッドシェフを務める店がいよいよ東京にオープンすると、フード業界で大きなニュースとなった店だ。
©Jason Loucas
『INUA』の醍醐味は、世界15カ国から集まった30名以上のスタッフがあみ出すグローバルな料理であること。日本全国の季節の食材を積極的に使用し、何よりもおいしいことを大事にして、日々斬新な料理が生み出されている。そんな料理に寄り添うようにマリアージュされる「INUAジュースペアリング」。旬の食材から作るドリンクは料理に負けずと劣らず個性的。想像不可能な組み合わせのサプライズを味わってみたい。
INUA
- 電話番号
- 03-6683-7570
- 定休日
- 毎週月・日曜日
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。