週3で通いたいほど! 食のプロたちが唸った、中野のすごい「センベロ大衆中華」3選

2019年09月22日
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週3で通いたいほど! 食のプロたちが唸った、中野のすごい「センベロ大衆中華」3選
Summary
1.「森一起」氏がすすめる、毎日通っても飽きない中華『蔡菜食堂』
2.「クック井上。」氏がすすめる、芸人が集う中華定食屋『尚チャンラーメン』
3.「松浦達也」氏がすすめる、ごく普通の大衆中華の顔をして、大当たりの店!?

食のプロたちのお墨付き。週に何度も訪ねたいほど安くてウマい「センベロ中華」

1,000円出せばベロベロになるほど酒が楽しめる、そんな価格帯の酒場を「センベロ」と呼ぶ。そんなセンベロを東京で楽しめる街として人気なのが、中野。安くてウマい店が立ち並ぶ、実に庶民の懐にやさしい街だ。

まっすぐ帰らずに軽く飲んで帰りたいとき、気軽にふらっと立ち寄れる店をいくつか知っていたら、アフター5に楽しみが増えること間違いなし。

dressingには、食の専門家「賢人」たちが紹介する店情報が揃う。今回は、賢人のなかから森一起氏、クック井上。氏、松浦達也氏がすすめる中野のウマい「センベロ大衆中華」をまとめてご紹介しよう。

1.定番メニューがとんでもなくうまい上海の家庭料理『蔡菜食堂』

巷のおいしい酒と食を日々求道し続ける「森一起」氏がすすめる『蔡菜食堂(サイサイショクドウ)』は、上海の家庭料理が楽しめる店だ。JR中野駅南口から徒歩3分ほど、桃園稲荷神社を目印に歩けば、その道の並びに店はある。

どれを頼んでも絶品なのだが、センベロでいくなら「おつまみセット」や「ねぎワンタン」などワンコインほどで頼めるおつまみを。「おつまみセット」は一皿で数種のおかずを楽しめてしまうと大人気だ。

おいしさの秘訣は、マスター蔡 才生さんの味覚のセンスにある。
蔡さんは焼鳥界の頂点とも賞される銀座『バードランド』(『ミシュランガイド東京 2010』にて、初めて一つ星に掲載された焼鳥店のひとつ)で長年サービスに従事していたのだが、そのとき従業員たちに作っていたまかないが大評判。店主和田さんは蔡さんのその腕前から、独立して上海の家庭料理店を出すことに賛成してくれたという。

メニューは、「トマト卵炒め」や「青菜炒め」などの定番料理から中華料理店では珍しいものまで揃う。油控えめの薄味でいくらでも食べられる味わいと、蔡さん夫妻の温かい笑顔を思い出しては立ち寄りたくなる店だ。

森一起氏の連載はこちら

蔡菜食堂(サイサイショクドウ)

住所
〒164-0001 東京都中野区中野3-35-2 渡辺ビル1F
電話番号
03-5385-6558
営業時間
17:00~L.O.22:30
定休日
日曜
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/k3f1hj4n0000/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。

2.芸人が集う中華定食屋『尚チャンラーメン』

お笑いのライブ会場がたくさんあることから、中野は若手芸人が多く住んでいる街。続いては、中野エリアに詳しい餃子好き料理芸人「クック井上。」氏が長年通い続けている、とっておきの店を紹介しよう。

定食や餃子が人気の、昭和60年創業『尚チャンラーメン』。場所は東京メトロ丸ノ内線新中野駅・中野富士見町駅・中野新橋、3駅のちょうどド真ん中あたりとアクセスがいいとは言えない場所でありながら、平日の昼間も夜中も大盛況という。

人気の理由は、その最強コスパ。写真上・左の定食「生姜焼定食+半ラーメン」はこれで普通盛りの1人前! スタンダードが、すでにデカ盛りなのである。

同店のメニューでつまみに最高なのが「餃子」。野菜本来の甘みを感じるやさしい味わいだが、ニンニクが効いて味もしっかりめなので、間違いなくビールにぴったりだ。

「儲けよりも、みんなが喜んでくれるほうが大事」という店主の中園尚秋さんが、お腹はもちろん心をも満たしてくれる。今日は1日がんばったから、ガッツリ食べて飲むぞ!という日は、ここを訪ねてみよう。

クック井上。氏の連載はこちら

尚ちゃんラーメン

住所
〒164-0012 東京都中野区本町5-33-15
電話番号
03-3384-0729
営業時間
11:30~22:00
定休日
月曜日
ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/hsr8e91w0000/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。

3.見た目はごく普通なのに、大当たりの大衆中華料理店

軽快なリズムの文章で読者をぐっと引き込む、フードアクティビスト「松浦達也」氏がすすめる店。前を通りがかったとき、その店名に疑問を覚えてふらっと立ち寄ったことが、この店との出逢いだという。

見た目は“普通”の大衆中華料理店なのに、何を食べてもハズレがない、いや逆に大当たりでびっくりし、松浦氏はそれから1週間でついつい3度も訪れてしまったという。

たとえば「麻婆豆腐」は大衆店仕様ではない。豆板醤がきちんと辛く、仕上げの花椒がしっかり舌にしびれる、まっとうな麻婆豆腐である。

食べ物メニューは「一品」「定食」「おつまみ」の三本柱で、「おつまみ」は300円(税別)からあるという、センベロな良心価格。作り置きをせずに、注文を受けてから調理されるため、メニューに「お時間いただきます」の表記あり。一杯飲みながら、楽しみにできあがりを待とう。

松浦達也氏の連載はこちら