「極上とんかつ」が味わえる! 東京の“次世代とんかつ店”
いわゆる“極上”と言われる「とんかつ」を食べたことはあるだろうか? 東京にはおいしいとんかつの名店がそこここに点在しているが、ここ最近になってひと味もふた味も違った「とんかつ専門店」が話題となっている。
素材の吟味はもとより、火入れや揚げのワザ、ソースのこだわり、白米との相性など、クオリティをとことん追求する「とんかつ」の新星が登場しはじめているのだ。とんかつブームの再燃を予感させるが、その動きを踏まえて今回はとんかつ店のルーキーをご紹介しよう。とんかつにかける次世代の職人の熱い想いとともに「極上とんかつ」を堪能してみてほしい。
1.【人形町】ドドーンと豪快250gの“別格のとんかつ”がすごい『かつ好』
東京・人形町の裏路地に店を構えるとんかつ店『かつ好』は趣きある古民家を、京都の職人が一からリフォームした町屋の雰囲気が特徴だ。酒樽を活かしたカウンターテーブル、同じく樽古材板で彩られた冷蔵庫があたたかな空気を醸している1階、少人数でテーブルを囲み落ち着いて食事できる2階の2フロア構成で、どちらも居心地はバツグンだ。
『かつ好』の名物メニューといえば、じっくりと時間をかけて揚げられる「“別格”のロースかつ」(写真上)。110g、150g、200gの用意もあるが、同店のファンの多くは、250g以上の「別格」をオーダーするんだとか。
豚は、「かつ好」の好みをよく知る肉屋、生産者との長年の信頼関係をもとに選りすぐりのものを選出。浜松の「トリイソース」をベースに香辛料などを加えてオリジナルに仕上げたソース、梅塩、本わさび、和がらしが付いてくるので、味の変化を楽しめるのもうれしい。
ちなみに、同店はお酒も楽しめるように一品料理も充実。とんかつ屋ならではのおつまみ「大豆角煮」はとんかつにも使っている上質な豚肉をやわらかく煮込んだ料理。また「別格のとんかつ」を、数人でお酒とともに注文してシェアして楽しむ人も多いという。
日本橋でのショッピングや散策帰りに、ふらりと路地裏に足を運び、おいしいとんかつをほお張ってみてはいかがだろうか。
かつ好
- 電話番号
- 050-3468-7468
- 営業時間
- 昼食:11:30~14:00、夕食:17:30~20:30
- 定休日
- 毎週日曜日
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
2.【荒木町】これぞ究極のとんかつだ! 話題のとんかつ店『車力門 ちゃわんぶ』
グルメスポット荒木町にのれんを掲げる『車力門 ちゃわんぶ』は、店主・武澤剛志さんのこだわりが詰まったとんかつ専門店だ。
とんかつに使用する豚肉は、キメが細かくつややかでしっとりとした身が特徴の「米沢三元豚」。しかも一人前で約300gを惜しげもなく使うという贅沢さ。この豚肉に薄く、まんべんなく片栗粉をまぶし、卵液にくぐらせ、パン粉で仕上げる。そして低温から米油で揚げて、約15分かけてじっくり均一に火を入れていく。
でき立てのとんかつは、米沢三元豚のとんかつ、手切りのキャベツ、ご飯に味噌汁、漬物と、自家製ソースになんと特製カレーまででフルセットで提供される。とんかつは甘く、ハリのある肉質、そして歯を入れる快感がすばらしい! 自家製ソースで食した後は、セットで供されるカレーと卵黄をご飯の上に。
定食を食べつくすと、とんかつもカレーも他の品も、すべてが相乗効果をなし、味を引き立て合っているのがわかるだろう。これが“ちゃわんぶ”の技法のなすところ。究極のとんかつは肉ラバーでなくとも必食の味だ。
車力門 ちゃわんぶ
- 住所
- 〒160-0007 東京都新宿区荒木町3-22 島ビル1F
- 電話番号
- 03-3356-1680
- 定休日
- 不定休
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3.【銀座】部位ごとに異なる味わいをコースで味わう『銀座かつかみ』
今までのとんかつ屋の概念を覆す、極上とんかつコースが堪能できるお店が『銀座かつかみ』。『ミシュランガイド』掲載店の常連である活カニ料理の名店『きた福』のオーナーが手掛けたとんかつ店とあって、早くも話題となっている。
メニューは、昼・夜どちらも2種類のコースのみ。天ぷら店のように目の前で一品ずつ揚げられたとんかつをコース仕立てで楽しむことができる。
コースの中でも特に絶品なのが「ひれかつ」(写真上)。真ん中はロゼ色に、うすくカリッと揚がった衣はぴったりと肉に寄り添っている。しっかりと肉にまといつくような衣にするために、パン粉づくりからこだわり何カ月も試行錯誤したという。この技により内側に余計な油がまわらず、驚くほどにサッパリ味わえる。
また「ウチモモ」や「ランプ」など赤身の希少部位のほか、「メンチカツ」や「コロッケ」など、その日に入荷される素材を使った揚げ物が提供され、部位ごとに異なる味わいを心ゆくまで堪能できる。
コースで食べ比べると「豚肉とはこんなに奥が深いのか」と、改めて豚肉のおいしさに魅了される。ぜひ新たなとんかつの魅力を体験しに訪れてみよう。
銀座 かつかみ
- 電話番号
- 050-3460-7798
- 営業時間
- ランチ:11:30~14:00(L.O.14:00)、ディナー:18:00~20:00(L.O.20:00)(18:00~、20:00~のどちらかの選択をお願いいたします。)
- 定休日
- 年中無休 ※店休予定:年末年始、お盆
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
4.【中野】究極の豚肉「林SPFポーク」を使用した『とんかつのり』
「この脂身のところが甘くておいしいんですよ!」。そう語るのは『豚肉専門料理店 とんかつのり』のオーナー、岡野康平さん。
同店では雪のように輝く脂身がたっぷり乗った「林SPFポーク」を使用したとんかつを提供している。「SPF」とは、Specific(特定の) Pathogen(病原体) Free(無い)の略で、豚特有の5種類の病原体を持っていないという意味。徹底した飼育コントロールのもとで丁寧に育てられた豚肉だ。
そんな「林SPFポーク」を綿実油にラードを加えた油で揚げた「上ロースかつ」(写真上)は肉の厚みが2センチほど! 揚げ時間が短いため中央部分は美しいバラ色だ。そして、そこに朝露のような肉汁がふっと湧き出ている。何もつけずに食べると、サクッと心地いい衣の食感の後、爽やかで甘い肉の香りが口いっぱいに広がる。この味なら、一度訪れた人は誰でも熱烈なファンになること間違いない。
場所はJR中野駅の北口から狸小路街を歩くこと5分。目を引く洒落た外観と、「とんかつ」の文字を豚の姿にデザイン化した看板が目印だ。
豚肉料理専門店 とんかつのり
- 電話番号
- 050-5487-9601
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- 火~日・祝前日・祝日
11:30~14:30
(L.O.14:30、ドリンクL.O.14:30)
火~日・祝前日
ディナー 18:00~22:00
(L.O.21:30、ドリンクL.O.21:30)
※お肉の鮮度を保つ為、数量に限りがありますので、お肉切れ終了させていただくことが御座います。
- 定休日
- 月曜日
年末年始(2023年12月30日~2024年1月5日)
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。