巧みなスパイス使いがクセになる!東京のエスニックレストランまとめ
近年、日本に浸透したフードカルチャーといえば「スパイス料理」だろう。ピリッとした辛みだけでなく、エキゾチックな風味、独特な複雑味など、今まで経験したことのない味わいにハマる人が増えている。スパイスカレーのようなトレンドグルメも良いが、やはり本場アジアの料理も魅力的だ。
今回は、そんなスパイスの奥深い世界を堪能できる、都内の人気エスニックレストランをご紹介。ハーブやスパイス使いが巧みなベトナム料理や、濃厚で香り高いインド料理など、スパイス好きなら知っておきたいラインナップだ。
ぜひ、気になる店に予約を入れて訪れてみよう。
地方色豊かなベトナム南部の伝統料理を堪能、六本木『フーンナム』
『ミシュランガイド東京 2016~2017』で2年連続ビブグルマンとして掲載された老舗ベトナム料理店のシェフが独立。満を持してオープンしたのが、六本木『フーンナム』だ。
提供するのは、オーナーシェフのグエンさんが生まれ育った、ベトナム南部の伝統料理。
シェフの故郷・ベトナム南部ミトー(My Tho)は、料理に野菜をたっぷり使い、様々な種類のハーブやスパイスを繊細に使い分けるのが特徴。
「フーンナムフルーツサラダ」(写真上)は、シェフが特におすすめするメニューのひとつ。具は豚耳かエビのどちらかを選べる(写真はエビ)。グレープフルーツのほろ苦さにキュウリ・セロリ・ニンジンなど歯ごたえと香りのいい野菜とハーブ野菜が加わり、全体をやさしい甘みのドレッシングでまとめあげている。
「南部伝統温野菜」(写真上)は、豚の脂身を炒め、香草やナンプラーなどで味付けした伝統料理を、ヘルシーにアレンジしたもの。
肉入りのソースは、温野菜との相性も抜群。ディップすると濃厚なうまみも加わり、野菜がいくらでも食べられてしまうほど。
ここにおいしいワインを合わせ、至福のひとときを過ごそう。
ベトナム南部伝統料理 フーンナム 六本木店
- 電話番号
- 050-5487-3459
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- ランチ 11:00~15:00
ディナー 17:00~23:00
- 定休日
- 月曜日
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
“インド式炊き込みご飯”がクセになる、銀座『カーン ケバブ ビリヤニ』
近年日本では、ハラルフード(イスラム教の戒律に沿った食べ物)への注目とともに専門店が増え、カレー好き・エスニック料理好きを中心に、穏やかな広がりをみせている。
銀座8丁目『カーン ケバブ ビリヤニ』もその一つ。店名にも掲げる「ビリヤニ」のほか、フィッシュヘッドカレーやニハリ(骨付き肉の煮込み)など、インドを軸にパキスタン、中東の料理を日本人の舌に合うよう提供している。
一番人気の「ラムビリヤニ」(写真上)は、まずラム肉のうまみを抽出したスープにホールスパイスなど30種類の香辛料を加え、濃厚な味わいに仕上げる。これを赤や黄、オレンジと色付けしたバスマティライスと交互に重ね、1時間じっくりと蒸し上げた一品。
香り高いバスマティライス一粒ひと粒がラム肉の力強いうまみにあふれ、それに続いてシナモンやカルダモンといったスパイシーな芳香が次々と花開く。一度味わうと忘れられない味わいだ。
「ライタ」(写真上)というインドで愛されるヨーグルトサラダの付け合わせも見逃せない。ビリヤニと合わせることでスパイスの角が取れ、かすかな酸味がキレを呼ぶのだ。
巧みなスパイス使いによる料理すべてが、実にクセになる。インド料理の新たな選択肢として、目が離せない一軒だ。
カーン ケバブ ビリヤニ 銀座店
- 電話番号
- 050-3469-9048
- 営業時間
- ランチ:11:00~15:30(L.O.15:00)、ディナー:16:00~22:30(L.O.22:00)
- 定休日
- 無 年末年始(2016年1月1日)
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
大勢の胃袋を鷲掴みにした「ムルギーランチ」とは? 銀座『ナイルレストラン』
日本最古のインド料理店『ナイルレストラン』をご存じだろうか。1949年、銀座にオープン以来、多くのファンに愛される人気店だ。こちらの定番メニューといえば、お客の9割ほどが注文するという「ムルギーランチ」(写真下)。
地鶏のモモ肉を7時間煮込んだスパイシーなルウと、岩手県産のイエローライス、さらにキャベツの温野菜とマッシュポテト、グリーンピースが乗った、同店オリジナルカレーのことだ。
こちらは、すべて混ぜてから食べるのが正解。まずチキンの骨をとりはずし、肉とルウ、温野菜、ポテトを混ぜ、最後にライスとも混ぜる。
そうすることで、スパイシーなルウに温野菜の水分とポテトの甘みが混ざり合い、カレーにコクが生まれる。そして一口、二口と食べていくと、じわじわと辛さがやってくる。ここでしか出逢えない味わいだ。
また、他にも魅力的なメニューがたくさん揃う。カレーだけでも海老やマトン、野菜など7種類あるほど。
クセになる「ムルギ―ランチ」、そして他メニューの開拓。通う愉しみもある、愛され名店だ。
ナイル レストラン
- 電話番号
- 050-5486-6936
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- 月・水~土
11:30~21:30
日・祝日
11:30~20:30
- 定休日
- 火曜日
第1水曜日、第3水曜日
夏季休業・年末年始休み
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。