ディナーや飲み会、宴会に使える、東京の「中国料理店」まとめ
最近の中国料理は面白い。よくある街の中華とは違い、確かな技術で仕上げられた繊細な料理を、お洒落な空間でいただける店が増えているのだ。
店や店主の個性が際立っていることも、ファンが絶えない要因となっている。
今回は、なかでも注目すべき東京の6店を紹介。有名店出身シェフによる新たな挑戦の舞台をはじめ、人気店の姉妹店や新しいモダンチャイニーズの店などが揃う。
いつもとは少し雰囲気を変えて、ディナーや年末の飲み会などで使ってみてはいかがだろう。人気店ばかりなので、ぜひ予約して訪れたい。
【神楽坂】オーソドックスな中国料理をおいしくアレンジ、『中華菜 智林』
東京・神楽坂の人気中華料理店『膳楽房(ぜんがくぼう)』の姉妹店としてオープンした中国菜 智林(ちりん)』。
オーソドックスな中華をベースにした魅力あふれる料理を、お酒とともにゆったり愉しめる。
40年以上前のレシピをもとに考案された「塩卵入りちまき」(写真上)は、手間ひまの賜物。
ふっくらと仕上がったもち米とアヒルの卵の塩漬け(シェンタン)、干しシイタケ、角煮、蓮の実などのうまみが加わり、ほっこりとしたおいしさを届ける。
「智林 清湯麺(チンタンメン)」(写真上)は、縮れたたまご麺とスープ、トッピングは青ネギだけというシンプルな一品。
カレイの煮干しからとったスープと縮れ麺が絶妙に絡み、食べ進めるたびに素朴でありながら奥行きのあるうまみを味わえる。お酒を飲んだ後のシメの麺としてオーダーするファンも多い。
なお、紹興酒は20種以上用意され、グラスでもオーダー可能だ。繊細な料理と、それに合うお酒をぜひ堪能してみよう。
中国菜 智林
- 電話番号
- 050-5487-9120
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- ディナー 17:00~23:00
(L.O.21:30)
ランチ 11:30~14:30
(L.O.14:00)
- 定休日
- 月曜日
その他(2023年2月14日)
その他(2023年2月28日)
※他月2回(不定休)
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【神楽坂】中国料理のプロによる究極の広東料理を味わい尽くす、『福全徳』
神楽坂の『香港名菜 福全徳(フクゼントク)』では、中国南部の広東料理と自家製飲茶を上品な空間で味わえる。
中国各地の料理をひと通り習得したというオーナーシェフ韓 凡全(カン ハンゼン)さんが一番好むのが広東料理。優しい味わいと食べ飽きしないことが日本人の口に合うという。
「釜焼きチャーシュー」(写真上)は、その照りにまず食欲をそそられるだろう。豚肩ロースに塩、砂糖、醤油、五香粉(ウーシャンフン)などで下味をつけ、香港製のチャーシュー釜に入れて焼く。
五香粉がほのかに香るジューシーな豚肉を、余すことなく味わいたい。
「“伊府麺”の煮込み麺」(写真上)は、焼きそばのような麺料理だ。伊府(イーフー)麺とは大豆の粉、卵、かん水で作る平打ちの乾燥麺。
具材は黄ニラ・白舞茸・もやしで、ヒラメを干して粉にした「大地魚(ダーディユ)」と、丸鶏と豚を煮込んでとった清湯スープとともに煮込む。
ソフトな食感で食べやすい麺と野菜のシャキシャキ感がクセになる一品。
「食は広東にあり」といわれ、絶大な支持を集める広東料理を囲みながら、和やかな時間を過ごしたい。
福全徳
- 電話番号
- 050-5487-5789
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- 土・日・祝
11:30~21:30
(L.O.21:00、ドリンクL.O.21:00)
ランチ 11:30~15:00
(L.O.14:30、ドリンクL.O.14:30)
ディナー 17:00~22:30
(L.O.22:00、ドリンクL.O.22:00)
- 定休日
- 火曜日
12月31日と1月1日はお休みいたします。
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【荒木町】ライブ感あふれる”鉄板中華”で五感が喜ぶ、『遊猿』
「ここが中国料理店とは!」…そんな声が聞こえてきそうな、荒木町『遊猿(ユウエン)』の山小屋風空間でいただけるのは、鉄板で仕上げるカジュアルチャイニーズ。
”鉄板中華”で知られる『青山シャンウェイ』出身のシェフによる、さまざまな食材のうまみが渾然一体となった中華が特徴だ。
まずは、たくさんの品をお得に食べられる「前菜盛り」(写真上)をオーダーしよう。
日によって内容は異なるが、この日はムース状の湯葉を紹興酒に漬けたウニに絡めていただく「うにゆば」をはじめ、「豚肩ロースとカシューナッツの黒酢和え」「白イカ葱生姜和え」など。
写真は2人前6品だが、1人前なら2~3品の盛り合わせも可能。お酒とともに、おいしいものを少しずついただいてみよう。
鉄板で仕上げる五感に嬉しい一品が、濃厚な「スペアリブ鉄板豆豉炒め」(写真上)だ。豆鼓のスパイシーでコクのあるタレが絡まったスペアリブは、柔らかくジューシー。豚肉の肉汁や野菜のうまみが融合し、テンションが上がる味わい。
鉄板を前にしたカウンターでは、作り手の仕事ぶりもパフォーマンスとして楽しめる。そんなライブ感も魅力な一軒だ。
遊猿(ユウエン)
- 電話番号
- 050-3374-3725
- 営業時間
- ディナー:18:00~23:00(L.O.22:00) 月・火・木・金 ランチ:11:30~14:00(L.O.13:30)
- 定休日
- 毎週日曜日 祝日
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【三軒茶屋】ディープで味わい深い湖南料理に開眼する、『湖南菜 香辣里』
中国料理のなかでも辛味が際立っていることで有名な、湖南省の料理。三軒茶屋にある『湖南菜 香辣里(コナンサイ シャンラーリー)』は、湖南料理のなかでもよりマニアックなものを味わえると評判の一軒。
実は同店オーナーは、羊肉の魅力を日本に伝えた、神田『味坊(アジボウ)』を経営する梁宝璋(リョウ ホウショウ)さん。
同店は、湖南料理の魅力にとりつかれた梁さんによる新たな試みだ。ハーブ中華・燻製中華・発酵中華が魅力の湖南料理を存分に堪能できる。
さっそく、ハーブ中華から一品紹介しよう。
「皮付きヤギ肉の冷菜~ミントとレモンのソース」(写真上)のヤギ肉は、肩からお尻の部位を用いる。
スパイス類と塩で茹でたヤギ肉を、フレッシュミント・レモン・ラッキョウ(塩漬けしたもの)を使った薬味とタレでいただく。
野性味があり、コリコリとした食感のゼラチン質も愉しいヤギ肉を、爽やかなソースが引き立てている。
「腊肉香干」(スモーク豆腐と燻製豚肉の炒めもの)(写真上)は、燻製中華を代表する一品。
現地流の燻製方法でつくった豚バラ肉・腊肉(ラーロウ)を、数種の唐辛子と醤油・豆豉・鶏がらスープを用いて短時間で炒める。燻製という工程を経て凝縮された豚肉のうまみと辛味がほとばしる。
また、食材を発酵させて加熱する発酵中華の数々も、実に食欲がそそられるものばかりだ。ディープな湖南料理を堪能しに、ぜひ訪れていただきたい。
湖南菜 香辣里
- 電話番号
- 050-5487-4576
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- 月~金
11:30~15:00
(L.O.14:30)
18:00~23:00
(L.O.22:00)
土・日・祝日
12:00~23:00
(L.O.22:00)
- 定休日
- 無
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【浅草】見た目と味に驚きがあるモダンチャイニーズ、『龍圓(リュウエン)』
モダンチャイニーズの先駆者である、浅草『龍圓(リュウエン)』。1993年のオープン当初は上海料理のお店だったが、さまざまな出逢いに影響を受けながら、現在のスタイルに行きついた。
中国料理とはいえ、食材はすべて日本産。そのこだわりから生まれる料理の数々は、見た目の驚きと舌が喜ぶ味わいだ。
美しいカクテルグラスでいただく「ピータン豆腐」(写真上)は、同店の定番の座を守り抜いている一品。気になる中身は、刻んだピータンを塩とネギ油で和えたものに、豆乳エスプーマを乗せたもの。
複雑な味わいのピータンと滑らかな豆乳の食感が愉しい。一般的には、豆腐の上にピータンをのせるが、あえて逆の発想からこの形を生み出したという。
具材ナシという究極のシンプルさを追求した「焼きそば」(写真上)も、看板料理の1つ。
オイスターソースと昆布だしをベースに、鶏肉と豚肉を煮込んで作られる自家製スープ、紹興酒などを混ぜ合わせたソースで麺を和えて作られる。一度食べると、麺自体の味わいと食感、絡んだソースのうまみにハマってしまうだろう。
モダンチャイニーズらしい、目を楽しませるビジュアルと確かな味わいを求めて訪れたいお店だ。
龍圓
- 電話番号
- 050-5486-7883
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- 火~日・祝前日・祝日
ランチ 12:00~13:30
※ラスト入店が13:30です。
火~日・祝前日
ディナー 18:00~20:30
※ラスト入店が20:30です。
- 定休日
- 月曜日
第1火曜日
※月曜日が祝日の場合は営業
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【西亀有】絵画に囲まれた空間で洗練された料理を、『西亀有 ギャラリー』
西亀有の住宅地にオープンしたORIENTAL CUISINE『西亀有 ギャラリー』は「マンダリン オリエンタル 東京」の広東料理店『センス』の料理長をつとめたシェフ鄧徳勝(とう とくかつ)氏のお店。
「ギャラリー」の名は、鄧シェフの好きな画家・松井純夫さんの絵を店内に多く飾っていることに由来。アートも楽しみながらゆっくり過ごしてほしい、というおもてなしだ。
メニューには中国料理をはじめ、アジア料理も並ぶ。
「シンガポール ラクサヌードル」(写真上)は、ココナッツミルクを使ったシンガポールの定番ヌードル。
現地のように、たまご麺と米麺を約半々の割合で用いる。ココナッツミルクの甘みとコク、スパイシーなスープが溶け合い、クセになる味わいだ。
高級食材のフカヒレを手軽に味わえる「宮城県気仙沼産ふかひれ煮込み 宮廷コラーゲンブラウンソース」(写真上)は、吉切鮫や青鮫の尾びれと背びれを使用する同店のスペシャリテ。
お客の目の前でスープがかけられ、熱々の土鍋で具材が沸騰する様子も楽しめる。濃厚な飴色のスープ、フカヒレ特有のコリコリ・トロトロ食感は格別だ。
また、お客の要望に合わせて作る特別なコースも用意しているので、記念日や特別なディナーにも利用したい。
西亀有 ギャラリー
- 電話番号
- 050-5487-8234
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- ランチ 11:30~14:30
(L.O.14:00)
ディナー 17:30~21:30
(L.O.21:00)
食材の仕入状況により、早めに閉店する場合があります。
- 定休日
- 火曜日
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。