今年のトレンド「発酵鍋」ってどんな鍋? なぜ人気なの?
2019年からブーム到来中の「発酵鍋」。
「発酵鍋」とは、具材や付けダレに、味噌やキムチ、ヨーグルトや甘酒などの発酵食品を使った鍋のこと。
もともと、腸内環境の改善や美容への嬉しい効果が期待されると人気急上昇中の発酵食品だが、うまみたっぷりの発酵食品を鍋に加えることで、スープの味わいに深みが加わり、仕上がりがワンランクアップすると評判だ。
全国の飲食店でもさまざまなメニューが考案され、意外な発酵食品を使った「発酵鍋」が続々登場し全国的にトレンドとなっている。
メイン食材は3つだけ! 家庭で簡単「発酵鍋」レシピ
発酵食品や、発酵鍋用の調味料があれば、家庭でも簡単に「発酵鍋」を作ることができる。ここでは、スーパーでも買える身近な商品だけを使い、メイン食材3つのお手軽レシピを紹介していこう!
【1】ヨーグルトの爽やかな酸味がアクセント! 鶏肉もジューシーに仕上がる「バターチキンカレー鍋」
まず紹介するのが、鶏肉、白菜、しめじで作る、食べごたえ抜群のバターチキンカレー鍋。
ベースとなるトマト缶スープに具材を入れて煮込んだら、カレールウとヨーグルト、バターを入れてさっと煮るだけ。トッピングにヨーグルトをかけると、ほどよい酸味が加わって好バランス。〆はうどんを入れてカレーうどん風にするのがおすすめだ。
▼材料(2人分)
<具材>
・白菜 … 1/4株
・しめじ … 1株
・鶏モモ肉 … 300g
<調味料>
・「明治ブルガリアヨーグルトLB81 プレーン」 … 30g
・カレールウ … 2かけ
・[A]水 … 400ml
・[A]トマト水煮缶 …1/2缶(200g)
・[A]めんつゆ(3倍濃縮) … 大さじ1と1/2
・[A]おろしニンニク … 小さじ1/2
・無塩バター … 30g
<仕上げ用>
・「明治ブルガリアヨーグルトLB81 プレーン」(仕上げ用) … 適量
・粗挽き黒コショウ … 適量
▼材料選びのポイント
・「明治ブルガリアヨーグルトLB81 プレーン」は風味がよく、酸味もほどよいので、カレー鍋と合わせるとバランスのよい味わいになる。
・よりスパイシーにしたい場合は、カレー粉やチリペッパーを入れるのもおすすめ。
▼作り方(調理時間:20分)
① 白菜はざく切り、しめじは石づきを切り落として食べやすい大きさにほぐす。鶏モモ肉はひと口サイズに切る。カレールウは細かく刻む。
② 鍋に[A]を入れて強火で熱し、煮立ったら強めの中火にして白菜、しめじ、鶏モモ肉を加えて7分ほど煮て火を通す。
③ カレールウを加え、さらに3分煮たら火を止め、バター、「明治ブルガリアヨーグルトLB81 プレーン」30gを加える。味見をし、お好みで醤油(分量外、適量)を足して味を調える。
④ 「明治ブルガリアヨーグルトLB81 プレーン」(仕上げ用)を適量かけ、粗挽き黒コショウをふる。
【2】〆のうどんが絶品!ニラ味噌だれで野菜がたっぷり食べられる「豚バラ白菜うどん鍋」
豚バラ、白菜、ニラで作るこの鍋は、とにかくスープが絶品! 野菜をたっぷり摂れるうえ、〆に冷凍「さぬきうどん」を加えて煮れば、うまみが染み出たスープが絡んで最後までおいしくいただける。味噌やゴマ油を混ぜたニラダレを溶かしながら食べると、味わいに変化が出るのでおすすめ。
うどんを煮るときは卵でとじるとまろやかさが加わって◎。
▼材料(2人分)
<具材>
・白菜 … 1/4株
・ニラ … 1/2束
・豚バラ薄切り肉 … 200g
<調味料>
・[A]水 … 600ml
・[A]鶏ガラスープの素 … 小さじ1
・[B]みそ … 大さじ1
・[B]めんつゆ(3倍濃縮) … 大さじ1
・[B]ゴマ油 … 大さじ1
・[B]白ゴマ … 大さじ1
・コショウ … 適量
<仕上げ用>
・テーブルマーク 冷凍「さぬきうどん」 … 1玉(180g)
・卵 … 1個
▼材料選びのポイント
・モチモチでなめらかな食感のテーブルマーク 冷凍「さぬきうどん」を入れて煮ると、スープにとろみがついて味が絡みやすい。
・味変を楽しみたい場合は、ラー油やおろしニンニクを入れるのもおすすめ。
▼作り方(調理時間:20分)
① 白菜はざく切り、豚バラ薄切り肉は5cm幅に切る。ニラは5mm幅に切って[B]と混ぜておく。
② 鍋に[A]を入れて強火で熱し、煮立ったら強めの中火にして白菜、豚バラ薄切り肉を加えて7分ほど煮て火を通し、合わせておいた[B]をかければ鍋は完成。
③ 食べ進めてスープが1/3量になったら強火で熱し、冷凍「さぬきうどん」を凍ったまま加えて煮る。味見をし、お好みで醤油(分量外、適量)を足して味を調える
④ 最後に卵でとじてたっぷりのコショウをふる(冷凍「さぬきうどん」はレンジで加熱してから入れてもOK)。
【3】砂糖代わりの発酵甘味料「糀甘酒」をプラス! まろやかな辛みで温まる「白菜麻婆鍋」
鶏肉、豆腐、豚ひき肉で作る、麻婆豆腐のような中華風鍋。ゴマ油の風味が食欲を引き立てる。
辛いのが苦手な人でも食べやすいのは、糀甘酒(こうじあまざけ)によって穏やかな甘みが加わるから。もっと刺激がほしい場合は、豆板醤の量で調整しよう。〆にはラーメンがおすすめ!
▼材料(2人分)
<具材>
・白菜 … 1/4株
・豆腐 … 1丁(300g)
・豚挽き肉 … 100g
<調味料>
・マルコメ「プラス糀 糀甘酒 LL」 … 100ml
・豆板醤 … 小さじ1
・[A]水 …600ml
・[A]鶏ガラスープの素 … 小さじ1
・[A]醤油 … 大さじ1/2
・[A]おろしニンニク … 小さじ1/2
・味噌 … 大さじ1
・ゴマ油 … 大さじ1
<仕上げ用>
・春菊(あれば) … 1/4束(50g)
▼材料選びのポイント
・砂糖の代わりにマルコメ「プラス糀 糀甘酒 LL」を使うと優しい甘さが加わりまろやかな味わいになる。
・具沢山にしたい場合は、長ネギやシイタケを入れるのもおすすめ。
▼作り方(調理時間:20分)
① 白菜はざく切り、豆腐は大きめのひと口サイズにし、(あれば)春菊はざく切りにする。
② 鍋に半量のゴマ油、豆板醤を入れて中火で炒めたら豚挽き肉を加えて色が変わるまで炒め、[A]を加えて強めの中火にして煮立ったら白菜、豆腐を加えて7分ほど煮る。
③ 火を止め、味噌を溶いてゴマ油を混ぜる。味見をし、お好みで醤油(分量外、適量)を足して味を調える。(あれば)春菊をトッピングする。
【4】とろ~りチーズで食べごたえも抜群! プチッと鍋で作れる「豚とアボカドの濃厚キムチーズ鍋」
忙しい日の味方、エバラ食品「プチッと鍋 キムチ鍋」には、定番の豚バラ&白菜に、濃厚なアボカドをプラス。それぞれに異なる食感が楽しく、栄養バランスも◎。
仕上げにピザ用チーズをトッピングすれば、チーズのまろやかなコクとスープの辛さが絶妙にマッチ。加熱したアボカドとの相性も抜群だ。〆は雑炊がおすすめ。
▼材料(2人分)
<具材>
・白菜 … 1/4株
・アボカド … 1個
・豚バラ薄切り肉 … 200g
<調味料>
・エバラ食品「プチッと鍋 キムチ鍋」 … 2個
・水 … 400ml
<仕上げ用>
・ピザ用チーズ … 60g
▼材料選びのポイント
・エバラ食品「プチッと鍋 キムチ鍋」は魚介の旨みとニンニクのコクが効いているので、鍋つゆなどの調味料を用意する必要がなく、時短&簡単においしい鍋が作れる。
・食べごたえをアップさせたい場合は、えのきたけや油揚げを入れるのもおすすめ。
▼作り方(調理時間:20分)
① 白菜はざく切り、アボカドは縦半分に切ってひと口大に切る。豚バラ薄切り肉は5cm幅に切る。
② 鍋に「プチッと鍋 キムチ鍋」と水を入れて強火で熱し、煮立ったら強めの中火にして白菜、アボカド、豚バラ薄切り肉を加えて蓋をして7分ほど煮る。
③ ピザ用チーズを加えて溶けたら火を止める。
【5】発酵だし鍋つゆを使えばさらに簡単!風味豊かなあごだしが絶品「鶏のみぞれ鍋」
すり下ろした大根のみずみずしさに、あごだしのうまみがじんわりと広がるみぞれ鍋。
キッコーマン「発酵だし あごだし鍋つゆ」は、豊かなだしの風味と、塩気がまろやかな味わいが特徴。そこに鶏肉や野菜が合わされば、うまみの相乗効果でしみじみおいしいスープの完成。
大根おろしを入れるタイミングは、他の具材が煮えたあと。火を通しすぎないようにすることで、ほどよく辛みを残して味にメリハリを出すためだ。もし辛みが苦手な場合は、煮る時間を長めにしよう。
▼材料(2人分)
<具材>
・白菜 … 1/4株
・大根 … 1/4本
・鶏モモ肉 … 300g
<調味料>
・キッコーマン「発酵だし あごだし鍋つゆ」 … 170g(1袋)
・水 … 250ml
<仕上げ用>
・青ネギ(あれば) … 1/2本
▼材料選びのポイント
・一からあごだしをとるのは時間がかかるが、キッコーマン「発酵だし あごだし鍋つゆ」を使えば手間いらず。上品な味わいが手軽に作れる。
・おもてなしなどで華やかにしたい場合は、ミニトマトや半熟茹で玉子を入れるのもおすすめ。
▼作り方(調理時間:20分)
① 白菜はざく切り、大根は皮をむいてすりおろし、(あれば)青ネギは斜め切りにする。鶏モモ肉はひと口サイズに切る。
② 鍋に「発酵だし あごだし鍋つゆ」と水を入れて強火で熱し、煮立ったら強めの中火にして白菜、鶏モモ肉を加え、蓋をして7分ほど煮る。
③ 具材が煮えたら大根おろしを加え、ひと煮立ちさせる。火を止め、(あれば)青ネギをのせる。
簡単でヘルシーな「発酵鍋」は、年末年始の献立にぴったり!
話題の「発酵鍋」の作り方を紹介した。今回紹介した5品は、メイン食材3つで簡単に作れるので、年末年始、パパッと調理を済ませたい時にこそおすすめのレシピ。ヘルシーさも魅力なので、ついつい食べすぎてしまう忘新年会シーズンにもぴったりだ。
プロのレシピが大集結!「発酵鍋グランプリ」開催中
「発酵鍋」はおうちごはんだけでなく、全国の飲食店でもメニューに続々登場! その勢いは日ごとに増していて、「発酵鍋」はこの冬の一大トレンドとなっている。
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【提供】
株式会社 明治
テーブルマーク株式会社
マルコメ株式会社
エバラ食品工業株式会社
キッコーマン株式会社
【レシピ制作協力】
フードクリエイティブファクトリー 五十嵐ゆかり(管理栄養士・料理研究家)