海鮮好き必見! 新鮮な魚介を堪能できる、都内の「イタリアン」3選
海の幸が豊富な日本では、寿司屋や居酒屋など、さまざまな店で海鮮料理が楽しめる。そんななか、海鮮好きの方におすすめしたいのが、イタリア料理だ。地中海やアドリア海に面したイタリア沿岸部では、その地域の特性を活かしたさまざまな魚料理が親しまれている。お馴染みのカルパッチョやアクアパッツァは、その良例だ。
今回は、都内でおすすめの「海鮮がおいしいイタリアン」をご紹介。ウニ尽くしコースが人気の店や、魚に惚れ込んだシェフによる隠れ家店など、海鮮好きにはたまらない店揃いだ。
【恵比寿】10種以上の魚介類を使ったコース料理が圧巻、『S(エッセ)』
2018年7月恵比寿にオープンした、カウンターイタリアン『S(エッセ)』。清水明完(はるさだ)シェフが大切にしている「STAGIONE(スタジオーネ/季節感)」、「SERVIZIO(セルビジオ/おもてなし)」、「SPECIALE(スペシャーレ/特別)」、「SPAZIO(スパッツィオ/空間)」の頭文字”S”が、店名の由来だ。
魚に魅了された清水シェフは、自身のお店を開店するにあたり、種類も調理法もさまざまな魚料理をコースで届けることを決意。コースには常時10種類以上の魚が登場し、メインはもちろん、アミューズやパスタでも海鮮を堪能できる。
その中から2品ご紹介しよう。
肉料理、魚料理の前に供されるのが「トルテッリ・イン・ブロード」(写真上)。詰め物パスタであるトルテッリの中身は、ミンチ状のサクラマスと燻製リコッタチーズ。
これを、トマトを使った透明なスープと、サクラマスのアラで取っただしをブレンドしたブロード(だし汁)とともにいただく。トマトの酸味と魚介のうまみが調和し、じんわりと身体に染みわたる。
メインの魚料理は、ハマグリとメバルを用いた「ズッパ・ディ・ペッシェ」(写真上)。
イタリア語で「魚のスープ」を意味するこの料理は、魚介のうまみがたっぷり染み出したスープと、タケノコやホワイトアスパラとともに2種の魚介の美味が楽しめる。
仕上げに加わったバターのリッチな風味もたまらない。甘みのある福岡産ハマグリ、身が締まってたんぱくなメバルのうまみも格別だ。
魚づくしのコースは、海鮮好きにはもちろん、新たな料理との出逢いを求める食好きにも魅力的だろう。海鮮イタリアンを楽しみたい時には、外せないお店である。
【メニュー】
Cena(ディナー)ショート 8,640円/スタンダード 10,800円
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。また、価格はすべて税込です
S
- 電話番号
- 050-3313-9371
- 営業時間
- ランチ:11:30~14:30(L.O.13:00)(Pranzo A 3,800円(税込み)、Pranzo B 5,300円(税込み)の2コースをご用意しております。)、ディナー:18:00~23:00(L.O.21:00)(旬の食材をふんだんに使った魚介中心のおまかせコースをお楽しみいただきます。 お苦手な食材等ございましたら、ご予約時にお申し付けください。)
- 定休日
- 毎週水・日曜日
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【銀座】ウニ好きにはたまらない「ウニづくし」イタリアン、『海栗とワイン TSUKIHI(つきひ)』
「銀座交詢ビル」の4階に位置する『海栗とワイン TSUKIHI(つきひ)』は、イタリア料理に魅了された女性シェフによる、ウニとワインに特化したイタリア料理店だ。
「自分の家に招く」というコンセプトを表現した店内は、シックな内装や温かみのある照明、レコードで流す音楽が、居心地の良さをつくる。
同店では、ありとあらゆる調理法でウニを堪能できるコースが用意されている。ウニはその時期に獲れる最高の品質を求め、北海道から沖縄まで全国から5~7種類がラインナップ。
おすすめは、アラカルトでもオーダーできる「季節の生雲丹の食べ比べ」(写真上)。この日のウニは、北海道利尻と函館のバフンウニ、岩手県洋野と宮城県女川町のムラサキウニ、そして淡路島由良の赤ウニ。
食べ比べると、産地によって味わいが大きく異なることに驚く。例えば、利尻産はコクと甘みがあるがクセがなく食べやすい。淡路島由良産は、複雑なうまみが口の中に広がり、磯の香りも強い。ウニ好きはオーダー必須の一品だ。
「炊き込みご飯」(写真上)にも、もちろんウニが入っている。季節によって内容が変わり、この日は白米に桜海老と山椒を混ぜ、大分県産の干しオニテッポウエビのだしで炊きあげたもの。この上に駿河湾の釜揚げシラスと丹波黒枝豆、そして岩手県洋野の「塩水ムラサキウニ」をたっぷりのせる。
一杯目はウニを崩さずそのまま、二杯目はウニが溶け込むように混ぜ合わせていただこう。ウニと白米の甘みが互いの長所を引き出し、おかわりを所望したくなる。
どのお皿にも必ずウニが供される料理には、シャンパンやしっかりとした赤ワインが合う。ワインセラーにはフランスとカリフォルニアを軸に、シチリアのワインや日本酒も並んでいるので、ウニとお酒のマリアージュを楽しむのもおすすめだ。
【メニュー】
ディナーコース/8,000円、12,000円、18,000円、25,000円
※「季節の生雲丹の食べ比べ」は25,000円のコースのみ、アラカルトでは3種3,900円、5種5,900円
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。また、価格はすべて税別です
海栗とワインTSUKIHI
- 電話番号
- 03-6263-9420
- 営業時間
- ランチ:12:00~15:30(L.O.14:30)、17:30~23:00(L.O.21:00)
- 定休日
- 不定休日あり ※日曜はランチのみの営業となります。 ※不定休。また交詢ビルに準ずる。
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【銀座】魚介を豪快に味わえる本場さながらのサルデーニャ料理、『ラ・バイア』
イタリア半島の西に位置するサルデーニャ島は、カラスミ「ボッタルガ」をはじめとする豊富な海産物や、羊の乳で作るチーズ「ペコリーノ・サルド」が有名な地域。そのサルデーニャ料理を中心としたイタリアンが、銀座『La Baia(ラ・バイア)』だ。
本場のトラットリアを思わせる店内は、サルデーニャ島の伝統工芸品や絵画が飾られ、温かみのある雰囲気を作り出す。メニューはアンティパストからメインまで、魚介と野菜を使ったもののみという潔さだ。
魚介は市場で仕入れ、オリーブオイルやパスタはイタリアからの直送。サルデーニャの味わいを再現した料理を存分に堪能できる。
サルデーニャを代表するパスタ「カラスミのスパゲッティ」(写真上)は、トッピングする食材を、アサリ・イカ・牡蠣・エビの中から1種類選ぶ。別料金にはなるが贅沢に全部入れることも可能だ。
この日は北海道のアサリをチョイス。小麦のうまみが感じられるスパゲッティとあさりのだしが絡むだけでも十分おいしいが、別添えの熟成させたサルデーニャ産カラスミをたっぷりふりかけると、そのうまみが倍増する。カラスミ好きにはたまらない一品だ。
「アルゲーロ名物! オマール海老のカタナーラ」(写真上)は、サルデーニャ北西部の都市・アルゲーロ地方に伝わる海鮮料理。大皿にオマール海老と赤タマネギとトマトを盛り、味付けはオリーブオイルとレモン汁のみ。食材の新鮮さ、オマールの茹で加減が勝負だ。
オマール海老のミソを溶いて回しかけていることで、海老本来の甘みが際立っている。生け簀から取り出して調理した新鮮な海老の、プリッとした食感も楽しい。
同店は、銀座にありながらカジュアルな雰囲気が魅力。魚介を豪快に使った料理を味わいたい時に、気軽に訪れてはいかがだろう。
【メニュー】
カラスミのスパゲッティ(あさり)/2,100円
活オマール海老のカタナーラ(2人前)/4,800円
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。また、価格はすべて税別です
ラ・バイア
- 電話番号
- 050-3313-7028
- 営業時間
- 月~土 ランチ:11:30~15:00(L.O.13:30) 月~土 ディナー:18:00~23:00(L.O.21:30)
- 定休日
- 毎週日曜日 祝日
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。