間違いなく人気になる新店!中目黒駅すぐ近く、上質なシンプルを味わうイタリアン『AUDACE』の魅力

2020年02月24日
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間違いなく人気になる新店!中目黒駅すぐ近く、上質なシンプルを味わうイタリアン『AUDACE』の魅力
Summary
1.参宮橋『レガーロ』出身のシェフとソムリエによるイタリアンが中目黒にオープン
2.イタリア産のオリーブオイルやパスタを使用した、シンプルで上質なイタリアン
3.一枚の大テーブルを囲むスタイルで、お客同士の会話も生まれる場を目指す

アットホームであり実力派。人気店になること必至なイタリアンが中目黒に誕生!

中目黒駅から徒歩3分ほど。路地を少し入った場所に、2019年12月、イタリアン『AUDACE(アウダチェ)』がオープンした。

このお店を切り盛りするのは、『ミシュランガイド東京』で一つ星を獲得し続けている、参宮橋のイタリアン『レガーロ』出身シェフの吉田優斗さんとソムリエの宮部拓也さんの二人。『レガーロ』の小倉知巳シェフに見込まれ、新たな店舗のメインシェフとソムリエに抜擢されたのだ。

▲シェフの吉田優斗さん(左)とソムリエの宮部拓也さん(右)

吉田シェフは『レガーロ』で6年間経験を積んだのち、イタリア・ブレシア近くにあるレストランで修業した人物。料理の世界に入る前は税理士事務所に勤務していたという、異色の経歴の持ち主だ。

ソムリエの宮部さんは、以前小倉シェフが務めていた幡ヶ谷のイタリアン『DIRITTO(ディリット)』(現在は神楽坂に移転)にて、小倉シェフのサービスと腕前に惚れ込み、サービスマン、ソムリエとして経歴をスタート。その後『レガーロ』に勤め、この度オープンした『AUDACE』の運営、サービス全般を任されることになった。

「母体である『レガーロ』ではおまかせのコース料理を提供し、レストランとしての表現を深めていきたいというフェーズにあります。その中で、よりカジュアルなプリフィクス(選択式のコース)やアラカルトという提案ができる場も作りたいという小倉(シェフ)の考えもあり、2号店の話が持ち上がりました」(宮部さん)

2号店はちょっとしたターミナル駅で、おもしろい付加価値がつくような街が良いと考え、巡り合ったのがこの場所・中目黒だった。

店の中央に、広々とした長テーブルがひとつ

店内でまず目を引くのは、14人がけの大テーブルだ。

「この間取り図を見たときに、お店のシンメトリーのニュアンスが頭に浮かんで。真ん中にテーブルがあってそのテーブルを囲んでお客さんがワイワイ料理と会話を楽しんでいて、その奥で吉田くんがお客さんに見える手元で料理を作る。そのイメージを膨らませていきながら、今のかたちを作りました」(宮部さん)

実際オープンしてみると、お客さん同士自然と会話が生まれる空間となり、宮部さんの持つイメージは現実のものとなった。

コース料理は全7品で5,000円、パスタは1,400円〜

同店では、「お客さんの反応を見ながらメニューを決めていきたい」という考えからメニューはあまり固定していない。アラカルトが中心で、前菜8種類、パスタ8種類、メインディッシュ5種類とシンプルだ。

コースは5,000円のコースが一つ用意されており、季節の一皿、冷菜、温菜、パスタが乾麺と手打ちと1つずつ、メイン、デザート、食後の飲み物と全7品つく。

「若い人たちにも気軽に楽しんでもらいたい」、その想いからコストパフォーマンスの高いコース内容に仕上げた。

「ヴィチドーミニ」のパスタ、「セドリック・カサノヴァ」のオリーブオイルを使用

「イタリアの香りや温度をそのまま届けたい」と考え、使用する食材や調味料もイタリア産にこだわる。

例えばコースでも提供される「スパゲッティー アッラビアータ」(写真上)は南イタリア、カンパーニャ州を代表する老舗パスタメーカー「ヴィチドーミニ」の1.9mmのパスタを使用。

アラビアータは『レガーロ』の小倉シェフも得意とするメニュー。『レガーロ』では細麺を使用し、食感もかためでシャープな味わいに仕上げているが、同店では太麺を使用してモチモチとした食感や粉の香り、甘みを感じられるようにした。

そしてオリーブオイルもイタリア・シチリア産『セドリック・カサノヴァ』社のもの(写真上)を使用。

「このオリーブオイルがないと吉田シェフの料理は完成しない」というほど重要な役割を果たすオリーブオイルで、一般的なオリーブオイルと違い、青さや苦み、香りが強くなく、成熟したオリーブならではの芳醇な香りが魅力だ。

このオリーブオイルが食材のポテンシャルを上げ、他の食材との調和も促し、味のフォーカスを決めてくれるという。

人気の「ヴィチドーミニ“リングイネ”のバジルソース」(写真上)も、「ヴィチドーミニ」のリングイネを使用したメニュー。

香りが鮮烈で、エグミのない茨城県『アクト農園』の有機バジルをペーストにしたものを和え、上からフレッシュなバジルをトッピング。松の実も合わせることで食感にアクセントを加え、最後まで食べ飽きないように仕上げている。

食材はシンプルでいいものを使い、メイン食材を引き立てるように

乾麺だけではなく手打ちパスタも味わうことができる。

「自家製ラガーネ 和牛のラグー」(写真上)は、シンプルに小麦粉とセモリナ粉、オリーブオイル、水と塩だけで仕上げた自家製手打ちパスタを使用。たっぷりの和牛を赤ワインで仕込んだラグーは、食べ進めた際に飽きが来ないようにフキノトウを合わせている。

「全メニューを通して意識しているのは、メインの食材があって、それを引き立てる野菜を使うこと。あとは季節感を取り入れること」と吉田シェフが言うように、シャキシャキとしたフキノトウの食感やほろ苦さが春の息吹を感じさせ、メインとなる和牛のラグーにも深みを与えてくれている。

メインの肉料理のほか、ペアリングのグラスワインも1,000円〜

この日いただいた「本日の和牛の炭火焼」(写真上)は、十勝若牛のロース。

脂が少なく赤身が多い十勝若牛は、パサつかないように一気に火入れし、中に水分を残している。味付けはシンプルに塩と胡椒のみ。炭火焼の芳ばしい香りに、しっとりとやわらかい食感、赤身のうまみが引き立っている。

店内には専用のワインセラーもあり、約100種類のワインが揃う。

お客さんの要望に応えられるように、ナチュールやイタリア産などとジャンルにこだわらず、いろんな種類のワインを取り揃えたという。コースとアラカルト、どちらもグラスワインのペアリングが可能で1杯1,000円〜楽しむことができる。

▲個性豊かな自家製パンも、毎日4種類ほど用意

あたたかなコミュニケーションが生まれる場所を提供したい

「個人的に、おいしい料理もおいしいワインもいいサービスも、レストランの一つの要素でしかないと思っています。僕らが目指したいのは、お客さん同士の会話で違った関係が出来上がるような、コミュニケーションの場所を提供すること。この場所を使って何か新しいことを提供できたらいいですね」と宮部さん。

たしかに、シェフこだわりの料理を提供するだけでは、一方通行のコミュニケーションになりかねない。今後はお客さんの要望に合わせ、料理教室や他の料理人も招いたコラボイベントなども開催していきたいという。

吉田シェフの心地よい調理音をBGMに、テーブルに座ったお客同士でおいしい料理に舌鼓を打ちながら、会話に花を咲かせる。予期せぬ出逢いや、そこから生まれる新たな関係性や出来事を『AUDACE』はこれからたくさん見守っていくのだろう。


【メニュー】
▼コース
5,000円(別途コベルト料500円)

▼アラカルト
スパゲッティー アッラビアータ 1,400円
ヴィチドーミニ“リングイネ”のバジルソース 1,600円
自家製ラガーネ 和牛のラグー 1,800円
本日の和牛の炭火焼 4,000円

▼ドリンク
グラスワイン1,000円〜
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。また、価格はすべて税別です

AUDACE (アウダチェ)

住所
東京都目黒区上目黒3-8-1 coco 中目黒 1F
電話番号
03 6451 2146
営業時間
17:00~1:00
定休日
公式サイト
https://AUDACE.jp/

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。