新しい中華料理が急増中! 都内屈指の「新・中華料理店」まとめ
いま中華料理がおもしろい! ここへきて中華のスタイルが進化を遂げ、お洒落な空間やワインとのマリアージュを楽しめる店が増えているのだ。また正統派の中華料理はもちろん、香港キュイジーヌ、マニアックな郷土料理、スタイリッシュ中華などジャンルもバラエティーに富んできている。
本稿ではそんな新しい中華料理の中でも「中華×ワイン」が楽しめる都内屈指の人気店を厳選。おしゃれなディナーや仲間との飲み会におすすめの中華料理4店を紹介しよう。
【1】スタイリッシュな店内で楽しめる進化系中華『farm studio #203』
2019年5月、学芸大学にオープンした『farm studio #203(ファームスタジオ 203)』はカウンター8席のみ。町中華が進化した「ネオ中華」の魅力を放つ。
店主は『銀座アスター』で本格中華料理を習得した後、オーベルジュ形態のリゾートホテルなどで10年間、接客サービスや経営の経験を積みつつ、ソムリエの資格も取得。中華でありながら野菜がたっぷり味わえる料理を提供し人気を博している。
たとえば、「detox salada(デトックスサラダ)」(写真下)はトッピングだけでもナッツ類、カカオニブ、大麦、フライドオニオン、グリーンレーズン、クコの実やカボチャのタネ、松の実などの種子、きのこ、キウイ、イチジク、カブのピクルス、トマト、ブロッコリー、白キクラゲと十数種類が入る。目の前で作る過程を眺めるのも楽しい。
看板メニューは「麻婆豆腐」(写真上)。豆腐は絹ごしと木綿を半々で用い、徳島名産の「阿波牛」のほか、鱈の白子や秋鮭の白子も入る。2種をブレンドした豆板醤、自家製ラー油をたっぷりと使った麻婆豆腐は山椒がきき、ガツンとくる辛みとうまみがクセになる。
ワインはジョージア(グルジア)産のナチュラルワインを中心にラインナップ。個性的な料理とともに味わいたい。
なお、土日は18時のオープン直後の時間帯が予約でほぼ満席なので、予約して訪れたい。
※詳細については店舗にご確認ください
farm studio ♯203
- 電話番号
- 050-5488-3261
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- 月・金~日
ランチ 12:00~14:30
(L.O.14:00、ドリンクL.O.14:00)
※予約不可
月~土
ディナー 18:00~23:00
(L.O.22:00、ドリンクL.O.22:00)
※予約可
日
ディナー 18:00~22:00
(L.O.21:00、ドリンクL.O.21:00)
※予約可
- 定休日
- 不定休日あり
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【2】「香港キュイジーヌ」に無我夢中!『SOUTH LAB南方』
これまで香港料理専門店といえば、屋台料理を中心にしたカジュアルな料理を提供する店が多かったが、最近注目されているのが、香港料理を洗練させた“香港キュイジーヌ”だ。
その代表的なお店が、2019年6月4日、錦糸町にオープンした『SOUTH LAB 南方(サウスラボ みなかた)』だ。同店は中国料理店とは思えないモダンな作り。プロデュースしたのは著名フォトグラファーの菊地和男さん。彼とタッグを組むのは一流中国料理店で腕をふるってきた「トミーさん」ことCHAM CHI KWONGさんだ。
メニューはコース料理が中心で6,500円、8,000円、10,000円の3種類を用意。またアラカルトメニューは20種前後も提供する。香港料理の代表ともいえるクリスピーチキン「脆皮炸子鶏」(写真上)は6,500円のコースの一部だ。なおこちらの料理は3日前から予約が必要。半羽から注文できるが、できれば大人数で一羽を注文したい。龍崗鶏という種類の鶏を用いることで生まれるしっとりとやわらかな肉は食べ進むほど、うまみがほとばしる。
「鹹魚肉餅(ハムユイヨッペン)」(写真上)は発酵させた干し魚「鹹魚(ハムユイ)」を乗せた蒸しハンバーグ。同店のハムユイは中国から独自のルートで取り寄せた特別なもの。ハムユイをくずして蒸し汁ごと食べると、甘い発酵香がふんわりと広がる。
お酒はワインとビールのみ。ワインはナチュールを中心に取り揃えており、どうしても紹興酒が欲しい人向けには「ドメーヌ・ド・モンブルジョ」(写真上・左端)のように、紹興酒のようなコクのあるワインも用意している。
一度食べたらやみつきになる香港キュイジーヌをぜひ!
※詳細については店舗にご確認ください
SOUTH LAB 南方
- 電話番号
- 03-6658-5299
- 営業時間
- 火~金曜18:00~22:00(L.O.)、土曜12:00~22:00(L.O.)、日曜12:00~21:00(L.O.)
- 定休日
- 月曜
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【3】たっぷり上質なフカヒレを低価格で!新進気鋭の『O2』
2018年3月に東京・清澄白河にオープンした『O2(オーツー)』。オーナーシェフは『トゥーランドット 臥龍居 (Turandot 臥龍居 )』で修業し、中華料理の腕を磨いてきた実力派だ。
ポップな内装のお店はここが中華料理店であることを忘れそうになるほどオシャレ。料理は旬の食材を贅沢に使ったおまかせコースのみと潔い。
こちらは「チャーシュー」(写真上)。豚肉を五香粉(ウーシャンフェン。シナモン、八角などの粉末を混ぜた調味料)や醤油、砂糖などを合わせた漬けダレに1週間じっくりと漬けこみ、火を入れている。甘みと塩気のバランスが絶妙な味わいを生んでいる。
お店の看板メニューといえるのが「フカヒレ」(写真上)。皮付きのまま乾燥させたフカヒレ(原ビレ)から戻したヨシキリザメの尾びれは、1人分でたっぷり100g。熱々のとろりとした状態で提供されるが、一緒に運ばれてきた土鍋ご飯にフカヒレを煮込んだスープを絡めて、リゾットのようにいただくのも一興。濃厚スープとからませて楽しむモチモチした食感は、〆の一皿としてぴったりだ。
そんな料理に合わせたいのがワイン。同店ソムリエや友人のインポーターが厳選したナチュールをはじめとするワインもとりどりにそろっているので、メニューによって合わせるアルコールを変えていくのも粋である。
※詳細については店舗にご確認ください
O2
- 電話番号
- 03-6458-8988
- 営業時間
- 火~日 18:00~24:00(L.O.23:00)
- 定休日
- 毎週月曜日 ※不定休日あり
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【4】マニアック中華の湖南料理『香辣里』
辛いことで有名な湖南料理。その中でも、よりマニアックでディープな料理を楽しめる店が、『湖南菜 香辣里(コナンサイ シャンラーリー)』だ。
そのディープなメニューのひとつが「刀切羊肉(皮付きヤギ肉の冷菜~ミントとレモンのソース)」(写真上)。冷やしてスライスしたヤギ肉に、フレッシュミント・レモン・ラッキョウ(塩漬けしたもの)のみじん切りで作った薬味とタレをたっぷりかけて完成。野生的で力強い風味をもつヤギ肉にフレッシュなハーブの薬味が実に合う。
「香辣魚(臭魚~季節の白身魚の香辣蒸し)」(写真上)は白身魚を塩水の発酵液に1~2週間漬け込み、丸ごと素揚げしたあと、唐辛子や剁辣椒(ドゥオラージャオ)とともに蒸し煮にする、手間ひまのかかった料理だ。
アルコールは自然派ワインをリーズナブルに取り揃える。マニアック中華とワイン、個性的なもの同士の組み合わせを思う存分楽しみたい。
※詳細については店舗にご確認ください
湖南菜 香辣里
- 電話番号
- 050-5487-4576
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- 月~金
11:30~15:00
(L.O.14:30)
18:00~23:00
(L.O.22:00)
土・日・祝日
12:00~23:00
(L.O.22:00)
- 定休日
- 無
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。