銀座エリアのおいしい「テイクアウト」まとめ
銀座エリアの飲食店といえば「お高い」というイメージがつきもの。確かに、超高級店や一流料亭も軒を連ねていますが、路地にひっそり佇む隠れた名店、シェフの個性が光るツウ好みの小さなお店もとても多いのが、銀座エリアの特色です。
そんな“知る人ぞ知る名店”がひしめく銀座エリアでも、テイクアウトが続々スタート。
自宅や職場での食事を楽しむために、大好きな飲食店を応援するために、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
▼紹介店舗(2020年4月23日現在)
【1】せろ CERO(銀座)
【2】日本焼肉 はせ川(銀座)
【3】和食鉄板 銀座 朔月(銀座)
【4】ナイル レストラン(東銀座)
【5】ビストロ・シンバ(新富町)
【6】新富町 湯浅(新富町)
【7】フレンチ割烹 Kamenote(新富町)
【8】プレニチュード(新富町)
【1】せろ CERO(銀座)
コリドー街の路地裏にある、隠れ家和食店『せろ』。
シェフの伊藤憲二さんは、麻布十番の和食店『可不可 KAFUKA TOKYO』のオープニングシェフを務めた後、オーストラリアへ。モダンオーストラリア料理店で5年間シェフを務めたという、異色の経歴の持ち主。
世界各国の料理人と働いて「料理はこんなに自由でいいんだ!」と覚醒したという伊藤シェフの作る料理は、本格和食なのに驚きに満ちていて、いつ訪れても和食の新しい可能性を見せてくれる。
テイクアウトメニューのおすすめは、「おつまみ」のイメージを超えた本格和食がぎっしり詰まった「おつまみ詰め合わせセット」(写真上・手前、5,000円)。
内容は日変わりで、上の写真は一例。「この内容でこの価格は、何かの間違いでは!?」と驚くこと請け合いだ。
また見逃せないのが「土鍋で炊いた桜海老ご飯」(写真上・左奥)。土鍋ご飯の内容は、旬やその日の入荷状況によって変わるため、お店のSNSをこまめにチェックしよう。
■店舗基本情報
店名:『せろ』
住所:東京都中央区銀座7-2-20 銀座第1金井ビル2F
電話番号:03-3572-5520
■テイクアウトの営業時間
お渡し時間15:00~20:00(不定休)
■メニューの内容(一例)
「おつまみ詰め合わせセット」(5,000円)
「土鍋で炊いた桜海老ご飯」(1,500円)
「蟹クリームコロッケ」(500円)
「海老カレー」(1,200円)
「尾崎牛のハヤシライス」(1,500円)
※その他、日替わりで数種類ご用意
※価格はすべて税込です。内容に変更が入る場合もございます
■購入方法
Facebookのメッセージか電話で予約の上、店頭で受け取り
※支払いは現金のみです
【2】焼肉×和食 日本焼肉 はせ川(銀座)
元は韓国料理である焼肉の常識を打ち破り、“和スタイルの焼肉”を追求しているのが『日本焼肉 はせ川』。最高級の焼肉と本格和食の醍醐味を一度に味わうことができる人気店だ。
もたれない、におわない、体に優しい焼肉は、女性にも大人気。陶芸アーティスト・内田鋼一氏、伝説的な左官職人・久住有生氏らの手による器や空間の美しさにも注目だ。
テイクアウトメニューの「松坂牛サーロインちらし」(写真上・左)は、日本三大和牛の最高峰・松坂牛の中から、肉の王様と称される最高級部位サーロインを贅沢に使用。そこに、日本料理の職人が一枚一枚手焼きした牛しぐれ、北海道産イクラ、北海道産生ウニ、キャビア、旬の野菜をふんだんにのせた、まさに“美食の玉手箱”のような逸品だ。
牛タン好きには、やわらかい牛タンを自家製の味噌だれに漬けて焼いた押し寿司スタイルの「和牛黒タン箱飯」(写真上・右)も人気。
■店舗基本情報
店名:『焼肉×和食 日本焼肉 はせ川』
住所:東京都中央区銀座6-4-6 646ビル2F
電話番号:050-3463-2284
■テイクアウトの営業時間
月~金17:00~24:00、土日祝11:30~24:00
※不定休あり。SNSで要確認
■メニューの内容(一例)
「松坂牛サーロインちらし」(7,500円)
「黒毛和牛焼肉弁当」(5,000円)
「和牛黒タン箱飯」(3,500円)
「和牛しぐれの太巻き」(3,000円)
※価格はすべて税込です。内容に変更が入る場合もございます
■購入方法
<テイクアウト>
Facebookのメッセージか電話で予約の上、店頭で受け取り
<デリバリー>
複数ご注文いただければ、都内近隣に配達いたします
【3】和食鉄板 銀座 朔月(銀座)
和食一筋30年のキャリアを持つ料理長・大網幸治(おおあみこうじ)さんによる、和食スタイルの鉄板料理店『銀座 朔月(さくつき)』。
名物は、山形牛の中でも脂のしつこくないものをセレクトし、専用冷蔵庫で1カ月ウェット熟成させ、熟練の技で焼き上げた「熟成山形牛ステーキ」。また大網さんが「東京で一番軽いお好み焼き」と自信をもって供する「オリジナル 朔月焼き」のような庶民的なメニューも人気だ。
店舗は2020年5月6日(水)まで休業しているが、オンラインストアで「山形牛のレトルトカレー」、「旨味たっぷり山形牛のローストビーフ」、「山形牛の肉味噌とピリ辛山椒昆布詰め合わせ」が通信販売で購入可能。
「山形牛のレトルトカレー」は、東日本大震災時、帰宅困難に陥っていた他テナントのスタッフや常連客に、まかない用の切り落し山形牛のカレーをふるまったところ、その味が評判を呼んだのが誕生のきっかけ。何度も試行錯誤をくりかえして研究したため、今では「店で食べるよりおいしい」との声もあるほどだ。
ほかにも、厳選された最高級の山形牛のモモ肉を使った「旨味たっぷり山形牛のローストビーフ」もおすすめ。職人が一つひとつ丁寧に作っているので、じっくりと噛みしめながら味わいたい。
■店舗基本情報
店名:『和食鉄板 銀座 朔月(さくつき)』
住所:東京都中央区銀座3-3-14 銀座グランディア2 9F
電話番号:050-3490-0240
■通販メニューの内容
「山形牛のレトルトカレー」2食入り(カレー2食、つや姫のレトルトご飯2食)3,240円
「山形牛のレトルトカレー」1食入り(カレー1食、つや姫のレトルトご飯1食)1,620円
「山形牛のレトルトカレー」カレールーのみ2食 2,400円
「旨味たっぷり山形牛のローストビーフ(※冷凍)」400g入り(200g×2)9,720円
「旨味たっぷり山形牛のローストビーフ(※冷凍)」300g入り(300g×1)6,500円
「山形牛の肉味噌とピリ辛山椒昆布詰め合わせ」1,620円
※価格はすべて税込です。内容に変更が入る場合もございます
※数に限りがございます。売り切れの場合は次回製造をお待ちください
■購入方法
朔月オンラインショップ(https://www.sakutsuki.net/onlineshop/)より購入。
【4】ナイル レストラン(東銀座)
創業1949年、日本最古のインド料理店として知られる『ナイルレストラン』。
イートインの人気No.1は、地鶏の骨付きもも肉を7時間煮込んだスパイシーなカレールウ、岩手県産のイエローライス、キャベツの温野菜、マッシュポテト、グリーンピースがのった「ムルギーランチ」。
創業者のA.M.ナイル氏が、別々で食べているものをワンプレートにした、ここでしか食べられないオリジナルメニューだ。
テイクアウトは以前から提供していたが、緊急事態宣言期間中の限定メニューとして、日替わりの「ナイル弁当」(写真上・左)の販売もスタート。日替わりカレー2種類、ライス、副菜、ピクルス付のセットで、毎日違うカレーと副菜が食べられる。
店の看板メニューの「ムルギーランチ」は、店内で食べる時はスタッフが華麗な手さばきで骨をはずしてほぐしてくれるのが名物だが、「ムルギーランチ弁当」(写真上・右)ではあらかじめ骨をはずして食べやすくしてくれている心遣いがうれしい。
■店舗基本情報
店名:『ナイルレストラン』
住所:東京都中央区銀座4-10-7
電話番号:03-3541-8246
■テイクアウトの営業時間
月・水~土11:30~21:00
日・祝日11:30~20:00
■メニューの内容(一例)
「ムルギーランチ弁当」(1,500円)
「ナイル弁当」(日替わり、900円)
※その他、店内のカレーメニューはすべてテイクアウト可能
※価格はすべて税込です。内容に変更が入る場合もございます
※緊急事態宣言中は臨時休業日もあるので、SNSで要確認
■購入方法
店頭で受け取り(予約不要)
【5】ビストロ・シンバ(新富町)
新富町の人気レストラン『ビストロ・シンバ』のオーナーシェフの菊地佑自さんは、約10年間に渡り、フランスの名だたる三ツ星レストランや、予約困難なビストロで修業を重ねたキャリアの持ち主。
満を持してオープンした同店では、全国の生産者との交流を通じて見つけた素晴らしい食材を使用し、クラシックなビストロ料理とガストロノミックなフランス料理のいいとこ取りの料理を提供。“香りが記憶に残る料理”と人気を集めている。
テイクアウトは大きく分けて「ご飯もの」「冷菜」「温菜」「お肉のロースト」の4ジャンル。
「あさりと春野菜のアンチョビベーコンご飯」(写真上・左)といったご飯ものはワインにも合いそう。大人気の肉のローストは、毎日、焼き上げてから急冷した状態でパッキング。「オーブン(80℃くらい)かフライパンでじっくりゆっくり温め直すと、おいしく召し上がって頂けますよ」と菊地シェフ。
「その日のお任せセット」(3,000円~)は、「お酒のアテ系で」「ご飯ものを入れてほしい」などの希望にも対応してもらえる。
■店舗基本情報
店名:『ビストロ・シンバ』
住所:東京都中央区銀座1-27-8 セントラルビル1F
電話番号:050-3373-0815
■テイクアウト・デリバリーの営業時間
火~日13:00~19:00
※時間外でも相談ください
■メニューの内容(一例)
「あさりと春野菜のアンチョビベーコンご飯」(1,000円)
「鶏レバー、ハツ、こごみのふきのとうオイルマリネ」(800円)
「豚肩肉ローストレンズ豆の煮込みマスタードソース」(1,500円)
「千葉 美笑牛のロースト ロースト野菜のセット」(4,000円)
「その日のお任せセット」3,000円 5,000円 10,000円
※価格はすべて税込みです。内容に変更が入る場合もございます
■購入方法
<テイクアウト>
店頭受け取り(もしよろしければ、エコバック、保冷バッグお持ちください)
<デリバリー>
中央区、港区(台場、港南、青山地区を除く)
※テイクアウト、デリバリーともに、メール(info@bistrosimba.jp)もしくは電話での予約をお願いいたします
※エリア外、時間外でもご相談ください
※エントランスでの受渡しにご協力をお願いいたします
【6】新富町 湯浅(新富町)
2019年2月のオープン直後から話題を集める中国料理店『新富町 湯浅』。
シェフを務める湯浅大輔さんは、中国料理の名店として知られる『御田町 桃の木』で修業後、フカヒレ料理に定評のある『筑紫樓 銀座店』で副料理長を勤めた若き実力派。
伝統の技法を踏襲しつつ、日本の食材の良さを引き出す新しい調理法を研究し続ける湯浅シェフの中国料理は、五感を刺激する繊細でクリアな味わいが評判。中華料理の奥深さを再認識させてくれる。
1日10個限定のテイクアウトメニュー「フカヒレ弁当」(写真上・左、2,400円)は、前日の予約だけで完売してしまうほどの人気ぶり。『筑紫樓 銀座店』仕込みの本格的なフカヒレの煮込みが、この価格で食べられるのはまさに奇跡!
湯煎することで出来立てが食べられる「フカヒレの姿煮込み(毛鹿尾鰭200g)」(写真上・右)は、地方発送も可能。パック入りのアラカルト料理は2人で取り分けて食べてちょうどいい量。そのほか、「アカムツと豆腐の蒸し物」、「海老と新じゃがのチリソース」など、日替わりで多彩な料理が登場するので、SNSをこまめにチェックするのがおすすめ。
予算に合わせた詰め合わせも、8,000円程からオーダー可能(要前日予約)なので、気になる方はお店に相談を。
■店舗基本情報
店名:『新富町 湯浅』
住所:東京都中央区新富2-7-4 growth ginza east1F
電話番号:050-3468-3950
■テイクアウトの営業時間
月~金17:30~20:00(水曜定休)
土日祝12:00~15:00、17:30~20:00
※当日予約分のお渡しは17時から承ります
■メニューの内容(一例)
「フカヒレ弁当」(2,400円)※1日10個限定。前日までに要予約
「よだれ鶏」(1,000円)
「叉焼」(1,000円)
「本日の炒飯」(1,300円~)
「アカムツと豆腐の蒸し物」(1,800円)
「海老と新じゃがのチリソース」(1,800円)
「フカヒレの姿煮込み(毛鹿尾鰭200g)」(13,000円、前日までに要予約)
※その他、日替わりでパック入りのアラカルト料理あり
※価格はすべて税別です。内容に変更が入る場合もございます
■購入方法
店頭での受け取り。
※「フカヒレ弁当」、「フカヒレの姿煮込み」は前日までに要予約
【7】フレンチ割烹 Kamenote(新富町)
「鮮魚店で働いていたせいか、魚の品質に妥協できない」と語る亀野シェフだけに、テイクアウトの「海鮮ちらし寿司」(日替わり)も鮨専門店レベルのクオリティ。
日によってメニューが変わる「ランチボックス」(写真上・左)も、採算が心配になるほどにボリュームたっぷり。さらには、15時から始まるディナーメニューに「オードブル盛り合わせ」(写真上・右)があったら迷わず購入するべき。亀野シェフのフレンチの技が、リーズナブルな価格で堪能できるチャンスだ。
■店舗基本情報
店名:フレンチ割烹 Kamenote
住所:東京都中央区湊3-13-1鈴木ビル1F
電話番号:03-6280-3582
■テイクアウト・デリバリーの営業時間
火~土
ランチタイム12:00~15:00
ディナータイム15:00~
■メニューの内容
※日替わりなので、以下は一例
「ランチ海鮮ちらし&おかずBOX」(1,000円)
「うなぎ棒鮨と桜ますの西京焼き」(1,300円)
「海鮮ちらし寿司&ミニうなぎ寿司」(1,500円)
「天然本まぐろ・生うに・いくらちらし寿司」(3,000円)
■購入方法
<テイクアウト>
店頭での受け取り
※電話、メール、SNSからのメッセージで予約いただければお待たせせずにお渡しできます
※基本的には、現金のみでお願いいたします
<デリバリー>
対応可能な場合もあるので、ご相談ください
【8】プレニチュード(新富町)
凛とした佇まいが目を引くフランス料理店『プレニチュード』。
美食の街・フランスのリヨンの一つ星レストランで修業を積み、『ミシュランガイド 東京 2017』掲載店の料理長を長年務めた今田一之シェフが、オーガニックの食材とリヨン料理を融合させた料理を提供。定番メニューである「スペシャリテ」をあえて決めず、旬の食材が紡ぎ出すストーリーを大事にしている。
同店のテイクアウトはお弁当ではなく、単品で持ち帰り、自宅でお皿に盛って仕上げるスタイル。
能登島の「NOTO高農園」の野菜を使った「春野菜のキッシュ」(写真上・左手前)、両面をこんがりフライパンで焼いて食べる「豚耳の入ったパンケーキ」など、本格フレンチが家庭で手軽に味わえるのが嬉しい。
よりリーズナブルに提供するために、例えば「無農薬サラダ」(写真上・右下)はビニール袋入りという徹底した簡易包装だが、中身には妥協のないこだわりが詰まっている。添加物や既製品を使わない、今田シェフの技術と愛情たっぷりのフレンチをぜひ堪能してほしい。
■店舗基本情報
店名:『プレニチュード』
住所:東京都中央区新富1-6-11 ロイヤルプラザ新富1F
電話番号:03-6280-5753
■テイクアウトの営業時間
11:00~19:00(不定休)
■メニューの内容(一例)
「パテ・ドカンパーニュ」(800円)
「鴨のコンフィ(大きめのもも肉1本)」(2,000円)
「ラタトゥイユ」(600円)
「無農薬野菜のサラダ」(500円)
「チョコレートのテリーヌ」(400円)
※価格はすべて税込です。内容に変更が入る場合もございます
※現金のみでお願いします
■購入方法
お電話、または直接来店にてご注文ください。直接来店でのご注文の場合、15分ほどお時間をいただきます
いかがでしたか? テイクアウトとは思えないクオリティの高さに、驚かれたのではないでしょうか。
「自宅でのご飯に飽きた…」「久々に、うんとおいしいものを食べたい!」「気分転換に、ちょっぴり贅沢してみたい」。そんな気分が高まった時こそ、料理人のこだわりが詰まったテイクアウト&デリバリーがおすすめ。食べたらきっと、モリモリ元気が湧いてきますよ!
取材執筆協力:桑原恵美子