東京でフランス郷土の味を! 本場の雰囲気たっぷりにフランス田舎料理が味わえるフレンチ・ビストロ8選
華やかな宮廷料理のイメージが強いフランス料理だが、意外にも、首都パリで人々が日常食べているものは素朴でシンプル。中でもフランス各地の郷土料理は暮らしの中で愛されている料理だ。最近では日本でも、バスク料理やアルザス料理など、フランスの地方料理をコンセプトに据えたフレンチやビストロも登場しはじめ、フランス郷土料理に注目が集まりつつある。
読者の皆様も、「カスレ」や「ガレット」、「ラタトゥイユ」「ブイヤベース」といったフランス料理をご存知の方も多いはず。それらはフランスの地方から生まれた料理でもある。
本稿では、それぞれの地域の気候や地形で育まれた郷土料理に焦点を当てて「特集」としてフランス地方の料理を深堀り。より本場に近い「フランス田舎料理」をもっとおいしく味わうために、フランス郷土料理が食べられる東京の「フレンチ・ビストロ」を厳選して8店ピックアップした。本場さながらの雰囲気あふれる店内でいただくレシピはどれも必食の味わいだ。
目次
1.『ローブリュー』(表参道)バスク料理
2.『ビストロ コティディアン』(麻布十番)ラングドッグ料理
3.『代官山ラブレー』(代官山)プロヴァンス料理
4.『ジョンティ』(浅草橋)アルザス料理
5.『ル ブルターニュ バー ア シードル レストラン』(神楽坂)ブルターニュ料理
6.『ル・レモア』(丸の内) シャンパーニュ料理
7.『ラ・メール・プラール』(丸の内)ノルマンディー料理
8.『メゾン・ド・ラ・ブルゴーニュ』(神楽坂)ブルゴーニュ料理
1.【表参道】美食の街バスクの現地の味そのまま!『ローブリュー』
コンビニスイーツとしても話題の「バスクチーズケーキ」。その「バスク地方」の料理に惚れこみ、現地で修業を重ねたシェフが振るふるうお店が、表参道から少し歩いた路地裏にある隠れ家ビストロ『ローブリュー』。
インテリアにもバスク地方伝統の小物や布を使うなど、在日フランス人にも人気というのも納得な、現地の雰囲気あふれる店内も魅力のひとつ。
こちらでおすすめしたいのが、「ピペラード」(写真上)。グラタン皿に焼いたピーマン入りのトマト煮をしき、カリッと焼いたヴァントレッシュ(自家製の豚肉加工品)を添え、揚げ卵をのせた食べごたえのある料理だ。
また「ガルビュール」(写真上)はバスク地方の母の味。生ハムでスープをとり、そこに鴨の脂を加え、根菜や豆類、じゃがいもなどを加えてやわらかくなるまでじっくり火入れ。塩こしょうとバスク地方の唐辛子(エスプレット)のパウダーを振ったスープは、日本人でもどこか懐かしくなるような味わい。
「フランス在住時、毎日食べても飽きなかったのはバスク地方の田舎料理」とシェフが言うように、フランス田舎料理は初めてという方にもおすすめ。バスク地方のレシピで作るデザートも人気だそう。
※営業時間などの情報につきましては店舗にご確認ください。
ローブリュー
- 電話番号
- 050-5487-6613
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- 月~金
18:00~23:00
(L.O.20:30)
土
18:00~22:00
(L.O.20:00)
- 定休日
- 日曜日
第1月曜日、第3月曜日
その他(2023年2月25日)
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
2.【麻布十番】名物「カスレ」は必食! ラングドッグ料理『ビストロ コティディアン』
そんなカスレを食べるなら、と、その名をあげる人も多い人気のビストロがこちらの『ビストロ コティディアン』。麻布十番から少し歩いた、静かなエリアにある大人のビストロだ。
こちらがその名物「カスレ」(写真上)。大きな骨付きの鴨肉のコンフィがのっていて見えないが、その下には野菜や肉類、ソーセージ、豆など具だくさん!
現地のレシピをベースに、盛り付けなどはモダンにブラッシュアップしたというこちらのカスレ。食べると身体の芯まで温まり、フランス山間部の食の知恵を感じるおいしさだ。
他にもラングドッグ地方を中心に、さまざまなフランス田舎料理やフランスワインが楽しめる『ビストロ コティディアン』。ぜひ訪れたい一店だ。
※営業時間などの情報につきましては店舗にご確認ください。
Bistrot Quotidien(ビストロ コティディアン)
- 電話番号
- 050-3374-6462
- 営業時間
- ランチ:12:00~15:00(L.O.13:30) 火~土 18:00~22:30(L.O.21:30) 日 18:00~22:00(L.O.21:00)
- 定休日
- 毎週月曜日 第1火曜日 第3火曜日
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
3.【代官山】華やかなプロヴァンスの雰囲気を味わう一軒家風フレンチ『代官山 ラブレー』
華やかな雰囲気も魅力だが、実は食材にもこだわりが。魚介類は豊洲市場でオーナー自ら仕入れるなど、日本らしいエッセンスも加えている。
新鮮なハマグリなどの貝類とプロヴァンス田舎料理の「ラタトゥイユ」(写真上)を合わせた一品はグラスに盛り付けて目でもおいしい。
また、プロヴァンス地方の特徴的な調理法のひとつである「パイ包み焼き」(写真上)も。フォアグラと羊肉の濃厚なうまみはごちそう感たっぷりだ。
代官山駅・恵比寿駅からも近く、幅広い年代に愛される老舗フレンチでプロヴァンス料理を味わってみてはいかがだろう?
※営業時間などの情報につきましては店舗にご確認ください。
代官山 ラブレー
- 電話番号
- 050-3490-6980
- 営業時間
- ランチ:12:00~15:00(L.O.14:30)、ディナー:18:00~22:00(L.O.22:00)
- 定休日
- 毎週水曜日
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
4.【浅草橋】本場アルザスのコース料理が4,000円以下で味わえる『ジョンティ』
アルザス地方の料理は隣接するドイツからの影響を受けており、素朴で食材そのものの味を生かした料理が多い。こちらの「ビブレスカス」(写真上)は蒸したじゃがいもをチーズのディップで食べる。このディップは現地では「農夫のチーズ」と呼ばれ、香味野菜のアクセントがおいしい。
他にも、保存性の高い食材を使った代表的な郷土料理「シュークルート」(写真上)も人気。ソーセージに塩漬け保存した豚肉、発酵キャベツなどをじっくり煮込んだ味は肉じゃがのような温かみがある。
アルザス地方の料理だけで毎日40種類は取り揃えているという『ジョンティ』。フランスの田舎料理はあまり知らないという方でも、黒板に書かれた多くのメニューから必ずひとつはお気に入りの料理を見つけることができるはず。
※営業時間などの情報につきましては店舗にご確認ください。
ジョンティ
- 電話番号
- 050-5488-0778
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- 月・火・木・金
ランチ 11:30~14:00
ディナー 18:00~22:30
(L.O.21:30)
土・日・祝前日
ディナー 18:00~21:00
(L.O.21:00)
ランチ 12:00~14:30
(L.O.14:30)
- 定休日
- 水曜日
第3火曜日
年末年始(2019年12月31日~2020年1月5日)
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
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5.【神楽坂】プチ・パリで味わうガレットとブルターニュ料理『ル ブルターニュ バー ア シードル レストラン』
ブルターニュ産の“オマールブルー”と呼ばれる高級オマール海老を使った「ブルターニュ産オマール海老のロースト、オードヴィーフランベ有機野菜添え、アメリケーヌソース」(写真上・左)や、ワインと並んだ特産品であるそばの実を使った「そばの実の温かいスープ 帆立のポワレ」(同・右)など、ブルゴーニュ地方の恵みを味わうことができる。
そして女性に人気というのが、そばの実を挽いた粉を使った本場レシピの「ガレット」(写真上)。上にはブルターニュ特産の塩やバターを使った塩バターキャラメルソースがかけられている。
これらの料理に合わせたいのは、なんと常時30種類以上が揃うという、ブルターニュ料理に欠かせない「シードル」。古き良き日本の雰囲気と本格的なブルターニュ料理が味わえる『ル ブルターニュ バー ア シードル レストラン』。グループでの訪問はもちろん、女子会やデートにも打ってつけだ。
※営業時間などの情報につきましては店舗にご確認ください。
ルブルターニュ バー ア シードルレストラン
- 電話番号
- 050-5485-4531
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- 水~金
17:30~23:00
(L.O.23:00)
土
11:30~23:00
(L.O.23:00)
日
11:30~22:00
(L.O.22:00)
- 定休日
- 月曜日・火曜日
ただし祝日の場合は11:30~22:00(L.O.)
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
6.【丸の内】シャンパンと料理の組み合わせをカジュアルに楽しむ『ル・レモア』
シャンパーニュ地方の特産品といえば、やはり「シャンパーニュ(シャンパン)」! こちらでは有名メゾンのものから手頃なものまで豊富にそろう。
そしてシャンパンとマリアージュさせるならやはり、シャンパンを使った料理がおすすめ。現地でもよく食べられるという「鶏肉のシャンパーニュ煮込み」(写真上)は骨付きの鶏肉を使い、シャンパンでじっくり煮込んだもの。煮込み料理の添え物として出されるバターライスと一緒にいただくと、ほのかな酸味とコクのあるシャンパンのソースと絶妙なバランス!
他にもシャンパーニュ料理のエッセンスを生かした料理が味わえる『ル・レモア』。丸の内でのランチやディナーにおすすめだ。
※営業時間などの情報につきましては店舗にご確認ください。
ル・レモア ~新丸ビル~
- 電話番号
- 03-5224-8771
- 営業時間
- 月~金 ランチ:11:00~16:00(L.O.14:30)、ティー:14:30~16:00(L.O.15:30) 土・日・祝 11:00~15:00(L.O.15:00)、15:00~17:30(L.O.17:30) 月~土 ディナー:17:30~23:00(L.O.21:30) 日・祝日 17:30~22:00(L.O.21:00)
- 定休日
- 無
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
7.【丸の内】1000年の歴史を味わうノルマンディー料理『ラ・メール・プラール』
レシピも本店から伝授された本格的なものばかり。中でも一番人気はランチタイムでも味わえる「スフレオムレツ」(写真上)。創業者マダムプラール氏が考案したこちらは、同店のアイコンともいえるメニューであろう。
他にも酪農が盛んなノルマンディー地方の現地の味を生かした、クリーム仕立ての「チキンとフォアグラのノルマンディー風」(写真上)など、肉料理もおすすめ。豊かな土地の恵みを存分に生かしたさまざまな「ノルマンディー料理」を東京駅近くで楽しめるのも魅力だ。
※営業時間などの情報につきましては店舗にご確認ください。
ラ・メール・プラール
- 電話番号
- 03-5252-7171
- 営業時間
- 11:30~22:00(21:00L.O.)※レストラン・カフェ共/平日ランチは、11:30~14:30(L.O.)
- 定休日
- 無
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※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
8.【神楽坂】テラス席もあるおしゃれなお店でブルゴーニュ料理を!『メゾン・ド・ラ・ブルゴーニュ』
いただける料理は現地でも人気の「エスカルゴのブルゴーニュ風」(写真上)や、ブルゴーニュワインを贅沢に使って牛肉を煮込んだ「ブッフ・ブルギニヨン」など。
食卓に必ずワインが並ぶ、ブルゴーニュ地方の味を感じることができる『メゾン・ド・ラ・ブルゴーニュ』。ランチでもフランス田舎料理とブルゴーニュワインが味わえるので、ぜひ訪れたい。
※営業時間などの情報につきましては店舗にご確認ください。
MAiSON DE LA BOURGOGNE
- 電話番号
- 03-3260-7280
- 営業時間
- 月~金 ランチ:11:30~14:30(L.O.14:30)、ティー:14:00~17:00 土・日・祝 ランチ:11:30~15:00(L.O.15:00)、ティー:15:00~17:00 月~土 ディナー:18:00~22:00(L.O.22:00) 日・祝日 ディナー:18:00~21:30(L.O.21:30)
- 定休日
- 無
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