料理も雰囲気も大満足の神楽坂の和食店! もちろん歴史ある名店だけではない。「お店を開くなら神楽坂」と所望する料理人も数多くいるのだから、年々、個性あふれる和食店は増え続けている。
その中から今回は、雰囲気のよさにも定評がある和食店を8店ピックアップ。テートにぴったりな1軒から、家族みんなで訪れたい1軒までさまざまにそろえたので、ぜひチェックしてみて!
【1】看板のない隠れ家で炭火焼を楽しめる『kemuri』
神楽坂にひっそりと佇む、看板のない和食店『kemuri(けむり)』は、お客が囲うテーブルの中央に囲炉裏が設けられている炭火焼きのお店。
同店を訪れたら食べるべき食材は、“幻の豚”と呼ばれる「梅山豚(めいしゃんとん)」。日本にわずか100頭しかいないこの豚は、なかなか手に入れることができないため、“最高級の豚”と位置付けられている豚である。
脂身の多い「豚トロ」(写真上)のほか、「ヒレ」や「ロース」などさまざまな部位がそろっているので食べ比べも楽しい。「ヒレ」は焼きすぎずしっとりと仕上げ、「ロース」は表面がカリカリになるまで焼いて食べるのが美味しいのだとか。
また、長崎県産『サンエスファーム』の肉厚シイタケをはじめとする野菜は、いずれもたくましく育った一品ぞろい。
肉も野菜も美味しい素材がそろっているので、格別なBBQ体験として何度でも味わいたくなること必至だ。
江戸前炭火焼 kemuri 神楽坂
- 電話番号
- 03-5228-1661
- 営業時間
- 17:00~22:00
(L.O.21:00、ドリンクL.O.21:30)
最終入店20:30
- 定休日
- 不定休日あり
年末年始(12/31-1/3)は毎年休業
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【2】「鴨しゃぶ」がウマすぎて箸がとまらない、鴨料理専門店『神楽坂 鴨匠』
全国から直送される新鮮な「鴨肉」を使ったさまざまな鴨料理が楽しめる神楽坂の『鴨匠』。店内はカウンター席、個室、座敷席などを設置しており、デートや少人数利用のほか、鴨の美容・健康効果に期待を寄せる女性同士のお客にも大人気だ。
料理は焼き物から揚げ物、鍋までさまざまな鴨メニューを考案。鴨は京都のほか、北海道、青森、埼玉などからも取り寄せ、メニューごとに最適な肉質やサイズの鴨をチョイスしている。
絶対に食べたいのが同店名物の「鴨しゃぶ」(写真上)。生でも食べられるほど新鮮な鴨肉と鴨のつくね、ネギのみで構成されるしゃぶしゃぶは、シンプルであるがゆえに素材のうまみを堪能できるのが醍醐味だ。
カツオ、昆布、煮干し、ガラなしの鴨をうまくミックスさせた繊細なだしが沸騰したら、まずは店員が丁寧につくねを丸めて投入してくれる。火が通ったつくねが浮かびあがってきたら、その後は自由にしゃぶしゃぶを楽しもう。おすすめは大量のネギを投入した後、鍋にさっとくぐらせた鴨肉とネギを一緒にいただくスタイルだ。
3枚ほどまとめてしゃぶしゃぶして、豪快に頬張るのもまたいい。食べ進めるほどにだしのうまみが増していくので、最後はラーメンやうどん、雑炊で〆るのもおすすめだ。
じんわりと身体があたたまるしゃぶしゃぶを楽しめる食事は、気持ちまであたたかくなること間違いなし。家族や友だちなど大切な人と一緒に楽しめば、一層絆が深まるはず。
神楽坂 鴨匠
- 電話番号
- 050-5486-5322
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- 月~土・祝日
ランチ 11:30~14:00
(L.O.13:30)
月~土・祝前日・祝日
ディナー 17:30~23:00
(ドリンクL.O.22:30)
【最終入店20:30】コース料理のみの承りとなっております。
※営業中忙しい時間帯は電話に出れない場合がございます。ご理解の程、宜しくお願い致します。
- 定休日
- 日曜日
【年末年始】
12/31~1/4は店休日でございます。
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【3】都会の喧騒を離れてゆったりとした時の流れを満喫できる『懐石 小室』
都会の喧騒を離れて、ゆったりとした時間の流れに身を任せたいときにうってつけの料理屋『懐石 小室』。打ち水された石畳へと歩みを進めると、笹が揺れる静謐な空間の中、徐々に期待が高まっていくことを実感できる。
幅広いL字カウンターから奥にある厨房の様子までうかがえる1階、テーブル席が配された3部屋をつなげて18名でも利用できる2階と、シーンによって使い分けできるのも魅力。特別な時間を思い思いに過ごすことができるだろう。
お任せコースの内容は月ごとに変化。ある月のコースに登場する椀物「あいなめの葛たたき」(写真上・左)は、葛のとろみをまとっただしが魚のうまみを封じ込めてくれる、やさしい味わいの一品。ふきの心地よい苦み、木の芽の香りには夢見心地にさせられる。
花びらが開いたかのような美しい見た目の「穴子の炙り」(写真上・右)は、皮目だけを炭火で炙って、塩をひと振りして柑橘を搾ったもの。やわらかさと弾力を兼ね備えた身は、噛むほどに口の中にうまみを広げていく。
竹の子をさっと煮て、その煮汁で牛肉をしゃぶしゃぶした後、煮汁にくぐらせた花山椒をたっぷりとのせた「竹の子と牛肉の花山椒鍋」(写真上)は、竹の子のうまみをまとった牛肉のくちどけにうっとり。
神楽坂でホンモノの日本料理を味わうなら、『懐石 小室』をおすすめしたい。
懐石 小室
- 電話番号
- 050-5487-3109
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- 12:00~13:00
17:00~20:00
〜2月7日
- 定休日
- 日曜日
祝日
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【4】自慢の魚料理と日本酒のペアリングに酔いしれる、隠れ家和食『あさだ』
「日本酒アンバサダー」が全国から集めたレアな日本酒が楽しめる『あさだ』。繊細で美しい見た目の料理はどれも日本酒との相性ばっちりで、少しずつ、いろんなお酒を楽しみたくなること間違いなしの和食店だ。
夜のおまかせコースに含まれる「酒肴揃え」(写真上・左/2人前)は、常時7~8品ほどで構成されるが、たとえば3人で来店した場合、3人それぞれに異なる器と盛りつけ方で供されることもあるという。
北海道・根室漁港より直送されたキンキは、備長炭で焼き上げて「きんき炭火焼き」(写真上・右)に。皮はパリッ、身はふっくらのキンキは、炭ならではの香ばしさをまとって五感を喜ばせてくれる。
もっちり食感の「ゆめぴりか」そのものの味を堪能してほしいと、酒と薄口しょうゆのみで味付けした「穴子といくらの土鍋ごはん」(写真上)は、心から幸せな気持ちにさせてくれる〆の一品。甘めに炊いた穴子、塩気のきいたイクラが加わることで、最後まで日本酒とのマリアージュを楽しみたくなるのも一興だ。ぜひ予約して訪れてみて。
あさだ
- 電話番号
- 03-3269-1120
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【5】ライブ感を満喫できる、新スタイルの鉄板割烹『いわ倉』
本格的な和食が楽しめる鉄板割烹『いわ倉』。「鉄板焼きだからこそ体感できるライブ感を楽しんでほしい」と、カウンターからもテーブル席からも広くカウンターの内側を見渡せる設計だ。
肉問屋から仕入れたA5級の肉は、サシが少ないものを選んで鉄板焼きに。付け合わせは、橙の香りが華やかなポン酢、かつおのうまみがきいた土佐醤油、柑橘のやわらかい酸味が広がる黄柚子胡椒などシンプルなものばかり。肉そのものの味が引き立ち、うまみがより濃厚に感じられる。
スペシャリテは、九州産の本わらび粉100%で作られたわらび餅。できたてならではの弾力ともっちり食感をめいっぱい楽しんでほしいから、「賞味期限は30分!」と断言する。出色の味に驚きを隠せず、食後の〆のつもりが「もう一皿!」とおかわりを頼んでしまうこと間違いなしだ。
いわ倉
- 電話番号
- 03-5946-8798
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【6】漁師や漁港から直送の“泣くほどうまい魚”が食べられる『なきざかな』
『なきざかな』の店名の由来は、“泣くほどうまい魚が食べられる”から。「今朝獲れ」「船上神経締め」の旬の魚は、特に刺身と寿司がうまいと評判だ。
「鮮魚の盛り合わせ」(写真上)は、甘みが強くねっとりとした口当たりの車海老をはじめ、金華鰯、スズキ、ムロ鯵、真鯛、歯カツオ、金目鯛、イクラなど、福井や陸前髙田など全国から届いた鮮魚によって構成(季節による)。
11日熟成の金目鯛をはじめとする寿司は、何貫でもおかわりしたくなるおいしさだ。
これだけ魅力いっぱいの魚をおなかいっぱい食べて、お酒も飲んで5,000円程度。普段使いにもぴったりの一軒である。
なきざかな ‐鳴魚‐
- 電話番号
- 03-5225-2662
- 営業時間
- 月~金 17:00~24:00(L.O.23:00) 土・祝前日 16:00~24:00(L.O.23:00) 日・祝日 16:00~23:00(L.O.22:00)
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
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【7】だしのおいしさを追求することで唯一無二の味を確立した『おの寺』
お店を立ち上げた年、お客さんから「だしが細いね」と言われたことが悔しく、だしのおいしさを探求し続けたという小野寺和幸さんが腕を振るう『おの寺』。試行錯誤の末、完成しただしは同店の味の礎となっている。
冬が旬の根菜を使った「れんこんもちの揚げ出し」(写真上・左)も、もちから染み出す揚げ油と一番だしが見事に調和。れんこんもちの香ばしさとも相まって、食欲が大いに刺激される。
旬の魚を一尾使った「鯵の炊き込みご飯」(写真上・右)には、宮城県産の「ひとめぼれ」を使用。言うまでもなく、この〆のご飯を昇華させているのも、店自慢のだしだ。
細胞にまで染みるだしの味わいに、心も身体も存分に癒されるはず。
神楽坂 和食 おの寺
- 電話番号
- 050-3313-2409
- 営業時間
- 18:00~23:00(L.O.21:00)
- 定休日
- 毎週日曜日 ※※不定休あり
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【8】『ミシュランガイド東京』の常連店で修業を重ねた料理人が握る鮨と日本料理を同時に楽しむ『波濤(はとう)』
『石かわ』『虎白』『蓮』『天本』といった『ミシュランガイド東京』の常連店で修業を重ねてきた熊切大地さんが店主を務める『波濤(はとう)』は、2020年2月にオープンした鮨割烹だ。
豊洲市場にある仲卸『株式会社亀本商店』から仕入れた旬の魚介を使った焼き物や揚げ物、そして自慢の鮨で構成されるコースをゆったりとした空間で堪能できる。
江戸前寿司の真骨頂を堪能できる「小肌」(写真上・左)は、佐賀県産のネタを使用。米は、固く炊き上がる「硬質米」とやわらかめに炊き上がる「軟質米」を使い、合わせ酢は赤酢と米酢を魚ごとにベストなバランスでブレンドしている。コース後半に口直しとして供される「木の芽の握り」(写真上・右)は、スッとした清涼感を感じて口の中がリセットされる。
〆の一品は、なんと鍋(写真上)。しかも、季節によっては、秋田県産のツキノワグマとセリが主役のユニークな一品が登場することも。お腹に余裕がある人は、にゅう麺仕立てのおかわりまでめいっぱい楽しんで。
波濤(はとう)
- 住所
- 東京都新宿区神楽坂5-7
- 電話番号
- 050-3138-5225
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- ディナー 17:30~24:00
- 定休日
- 日曜日
祝日
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。