駅近の店なら酔った帰りも楽々! ビストロ、イタリアン、和食、中華と幅広くラインナップ
学生から社会人まで幅広い年齢層が暮らす井の頭線沿線は、一人飲みに最適なイタリア料理店から、仲間と軽く立ち寄れるビストロ、そして家族で訪れたい中華料理店などさまざまなレストランが軒を連ねるエリア。
その中から今回は、とくにおすすめのレストラン10店をピックアップして紹介。おしゃれなエリアとあって、自由な発想でメニューを開発しているレストランも多彩にそろっているので、楽しい食体験を楽しみたい人はぜひ、一つずつ順番に制覇してみては?
季節の食材を堪能できるお店もたくさんあるので、気温や気候が変わるたびに、新たなメニューとの出逢いを楽しみに再訪するのもまたよし。何度も通いたくなるお店ぞろいだから、おさえておくとみんなにも自慢できるはず!
【1】自由な発想で創作された料理に心躍るビストロ『トネリコ』(池ノ上)
『ミシュランガイド東京2019』に二つ星で掲載された、フレンチ出身シェフが腕を振るうビストロ『トネリコ』。“街に溶け込むように”の想いを込め、街路樹や庭木としても植えられることが多い植物“トネリコ”から店名を拝借しているが、外観が街に馴染んでいるだけでなく、木を基調とした内観はお客の心をそっと包み込んでくれるぬくもりでいっぱいだ。
料理はアラカルトがメイン。フレンチをベースに、地中海料理や和食の要素を取り入れたメニューをとりどりに楽しみたいなら、「タパスちょこちょこ盛り合わせ」(写真上)はいかが? 「牡蠣のオイル漬け」や「脂ののったイワシのマリネ」などの魚介から「トネリコの蒸し鶏」「柿と生ハムのリコッタチーズ」まで、ビールともワインとも相性のいい一品ぞろいだ。
看板メニューの「トネリコ名物のフルーツトマトのパイ」(写真上)は、多くのお客が最初にオーダーする一品。薄くスライスした、約1個分のフルーツトマトと自家製パイは別々にオーブンで焼き、提供する直前に組み合わせ。食感のコントラストを楽しんでもらいたいと、“賞味期限1分”を謳ったフィンガーフードだ。
そんな自由な発想で創作される料理の数々は、ご覧の通り見た目の愛らしさも格別。価格もカジュアルなので、五感を満たしたいディナーに、ぜひ訪れてみてはいかがだろうか。
トネリコ
- 電話番号
- 050-5487-8275
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- 火~日・祝前日・祝日
18:00~23:00
- 定休日
- 月曜日
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【2】野菜のおいしさを再発見できるビストロ『ルミエルネ』(下北沢)
下北沢の閑静な住宅地になじむビストロ『ルミエルネ』は、近隣住民にとっても憩いの場。旬の素材をたっぷり使った料理が豊富にそろっているうえ、2,000本を超えるワインがオンリストされているのだから、飽きずに何度でも足を運びたくなる。
北海道・洞爺のフレンチ『ミシェル・ブラス トーヤ・ジャポン』野菜部門の元シェフが手掛ける料理は、野菜のおいしさを再発見させてくれるものばかり。シグニチャーである「30種の季節の温野菜 生ハムの香りをまとわせて」(写真上)はその代表格。調理法も味わいも異なるさまざまな野菜を楽しめば、「野菜ってこんなにおいしかったんだ」と気づかされるはず。
肉や魚が主役の料理ももちろん充実。「鱧ととかちマッシュのパートブリック 包み揚げ 杏のモスタルダ」(写真上・左)は、刻んだシャンピニオンとハモを、バジルとともに揚げたパートブリック(包み揚げ)。ホワイトコーンとズッキーニのソテー、杏をマスタード風味のシロップにつけた「モスタルダ」、北海道・帯広『鎌田きのこ』から仕入れたマッシュルームに彩られたプレートだ。
さらに、「ビュルゴー家シャラン鴨胸肉のロティ インカのめざめとパイナップルのロティ、五香粉バルサミコソース」(写真上・右)も、フルーツのアクセントが楽しい一品だ。
2,000本以上そろうワインはすべて自然派ワイン。フランス産を中心に、オーストラリア、ドイツ、日本と幅広くラインナップしているので、料理に合わせてぜひいろいろ試してみよう。
lumielune(ルミエルネ)
- 電話番号
- 050-5487-8512
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- 土・日・祝
15:00~24:00
(L.O.23:00)
火~金
18:00~24:00
(L.O.23:00)
- 定休日
- 月曜日
月曜定休(祝日の場合は翌日定休)
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
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【3】「豆」「野菜」「乾物」が主役の和食レストラン『七草』(駒場東大前)
築50年以上の骨董店をリノベーションした『七草』は、丁寧に作られた和食を堪能できるレストラン。豆、野菜、乾物を多用する料理はどれもほっこりとした味わいで、日本家屋のやさしい佇まいとしっくりくるものばかり。
料理は月替わりのコースのみで、一品目には必ず、身体想いの「すり流し」を用意。写真上の「新人参 新玉ねぎ パプリカのすり流し」は春のすり流しだが、季節によって使う食材が異なるだけでなく、温製と冷製もそのときどきの気候に合わせている。
スペシャリテは、開店当初から人気の「豚バラ肉と大豆の味噌炊き」(写真上)。『七草』では、豆、野菜、乾物をたっぷりと使い、これらの食材を主役にしている。写真上の八丁味噌で煮込んだ豚バラ肉と大豆は、うまみが封じ込められて実に味わい深く、噛みしめるほどに幸せな気分が広がっていく。付け合わせの野菜とも相性がよく、一つひとつの素材のおいしさをゆっくりと楽しむことができる一品だ。
四季の移り変わりやわびさびまで宿した料理ゆえ、「日本に生まれてよかった」と心から感じること必至だろう。
七草
- 電話番号
- 050-5487-6817
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- 火~土
17:00~22:00
(L.O.20:00)
- 定休日
- 月曜日・日曜日
第2火曜日
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【4】ファミリーで訪れても気兼ねなく楽しめるイタリアン『OTTO』(池ノ上)
オーナーシェフの一戸竜太さんが、料理人仲間とともに内装塗装まで手掛けたというイタリアン『OTTO』は、アットホームで居心地抜群。イタリアンがベースでありながら、鴨肉のつくねを入れた居酒屋風の「鴨鍋」を作ったり、ハンバーグをこねてみたり……、遊び心満載の粋なレストランだ。
スペシャリテは、「玉ねぎのポタージュ」(写真上)。玉ネギを皮ごとオーブンに入れて120℃で6時間火入れしたら、中身をくり抜き、バターと生クリームを加えてポタージュに。器に見立てた玉ネギの皮に注いだら、最後にグラナ・パダーノをたっぷりと削りかけて完成だ。冬はアツアツ、夏は冷製で提供されるので、年中頼みたい。
インカのめざめを厚めにスライスしてじっくり揚げ、カラスミをまぶした「大人のポテトチップス」(写真上・左)は、ポテチ好きにはたまらない一品。サクッと軽い食感、カラスミのコク、ジャガイモのうまみのすべてがやみつきになって、2皿目を頼みたくなること間違いなしである。
分厚くスライスしたプロシュート・コットを豪快に揚げる「ハムカツ」(写真上・右)は、タルタルの量も豪快で食べごたえ満点。このタルタル、ツナと卵を使った「トンナートソース」というもので、通常のタルタルより卵が大きめでゴロゴロとしているのが特徴的。お腹も大満足の一品だ。
ワインは、ソムリエ厳選のものを豊富にそろえているが、「家族連れでも気軽に来てほしい」とスタッフ。「大人のポテトチップス」のカラスミを子ども向けにチーズに変更したり、パスタの量を食べられる量に合わせて調整したりもしてくれるので、一緒に行く人を選ばず、いろんなシーンで使えそうだ。
OTTO(オット)
- 電話番号
- 050-5488-4554
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- 月・水~日
17:00~24:00
(L.O.23:00)
- 定休日
- 火曜日
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【5】8~9品5,000円のコースが人気! 和食店『旬彩 あさ野』(浜田山)
イタリア・フィレンツェの和食店勤務経験のある浅野直樹さんが店主を務める和食店『旬彩 あさ野』。メニューは、前菜からお造り、焼き物、煮物まで毎日30品以上をそろえるが、お客のほとんどはオーダーする人気メニューが3,980円~のコース。またとりわけ人気が高いのが、8~9品からなる5,000円の献立である。
豊洲市場で仕入れる鮮魚の他、約10年の付き合いがある愛媛・八幡浜の業者から直送した海鮮も使うお造り(写真上・左)は、季節の味覚がいっぱい。『あさ野』が立地する浜田山の農家から購入する野菜を使った「煮もの」(写真上・右)にも、季節の素材が豊富に使われている。
コースを締めくくるご飯ものにも、季節の食材をふんだんに使用。ホタルイカや菜の花、竹の子といった春の味覚をたっぷり使った「炊き込みご飯」(写真上)は、見た目の美しさも格別だ。
埼玉県『佐藤酒造』の「越生梅林」をはじめ、希少な銘柄の日本酒も多彩にそろっているので、料理と合わせながらいろんなお酒を覚えるのも楽しそう。ぜひ予約して訪れてみて。いつでも旬の素材と出逢えるはず。
旬彩 あさ野
- 電話番号
- 050-5492-9398
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- 月・火・木・金
ディナー 18:00~23:00
(L.O.22:00)
食材の仕入れ状況等により閉店時間が早まる可能性があります。
土・日
ディナー 18:00~23:00
(L.O.22:00)
火・金~日
ランチ 11:30~14:00
- 定休日
- 水曜日
その他(2024年7月9日~2024年7月9日)
夏季休暇(2024年7月19日~2024年7月22日)
その他(2024年7月25日~2024年7月25日)
夏季休暇(2024年8月20日~2024年8月22日)
夏季休暇(2024年8月20日~2024年8月23日)
その他(2024年9月3日~2024年9月3日)
その他(2024年10月24日~2024年10月24日)
その他(2024年11月21日~2024年11月21日)
その他(2024年12月16日~2024年12月16日)
年末年始(2024年12月25日~2024年12月31日)
※月に一度連休を頂いております。詳細は店舗までお問い合わせください。
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【6】約30種類のイタリア郷土料理を満喫できる『ヴィッラ・マニョーリア』(吉祥寺)
イタリア全土の郷土料理が楽しめるイタリアンレストラン『ヴィッラ・マニョーリア』。イタリア最南端の島・サルデーニャ島をはじめ、北から南までのイタリア全土で修業しつつ食べ歩いた経験を持つシェフが学んだイタリア郷土料理は、なんと約30種類。「イタリア料理」とひとくちにいっても、いろんな料理があることを目の当たりにできる店なのだ。しかも、季節ごとに、提供する料理のエリアを変えているところもユニークだ。
イタリア中部から北部にかけては、昔から軟質の小麦がよく獲れるため、乾燥パスタより手打ちパスタが食べられている。とりわけ、イタリア半島の付け根に位置するエミリア・ロマーニャ州は“手打ちパスタの聖地”とも呼ばれる場所だが、このエリアでよく食べられている「タリオリーニ」を使ったのが、写真上の「タリオリーニ~イタリア産カルチョーフィのソース~」だ。「カルチョーフィ」とはアーティチョークのこと。やわらかく甘みの強い芯の部分をソテーして、茹でたてのタリオリーニに加えれば完成だ。
こちらは、ウンブリア州の郷土料理「ウンブリチェッリ~マッシュルームのラグーソース~」(写真上)。ホワイトマッシュルームをミキサーで細かく刻み、4~5時間かけて弱火で炒め続けたソースは、モチモチした食感の麺によく絡み、口いっぱいにうまみを広げてくれる。
アドリア海に面したヴェネト州の郷土料理「茹で魚のヴェネト風」(写真上・左)は、白身魚を塩とレモン、白ワイン入りのお湯で茹でて、スパイス入りのヴェネト風ソースをかけたシンプルな料理。古くからシナモンやナツメグといったスパイスが使われていたエリアならではの料理だ。
ローマの郷土料理「コーダ・アッラ・ヴァチナーラ(牛テールの煮込み)」(写真上・右)は、モモやフィレなどがメインの宮廷料理に対して、安い部位をいかにおいしく食べるかを研究した末に生まれた家庭料理。牛骨から溶け出すうまみに香味野菜の甘みが加わり、なんとも奥深い味に仕上がっている。
季節によってメニューを変えているのに合わせて、ワインも料理に合ったものに随時変更。グラスワインは11種類から選ぶことができるほか、4種類のワインと料理をペアリングしてくれる「ソムリエお任せコース」も楽しい。イタリアンとワインが大好きなら、ぜひ一度は行ってみてほしい。
ヴィッラ マニョーリア(VILLA MAGNOLIA)
- 電話番号
- 050-5488-1329
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- 月~金
ディナー 18:00~22:00
(L.O.21:00、ドリンクL.O.21:00)
土・日・祝
ディナー 17:30~22:00
(L.O.21:00、ドリンクL.O.21:00)
ランチ 11:30~15:00
(L.O.14:00)
- 定休日
- 月曜日・火曜日
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【7】地元・武蔵野や三鷹の野菜を使った本格中華を堪能できる『中国菜四川 雲蓉(ユンロン)』(吉祥寺)
中国野菜など一部を除き、ほとんどすべての野菜を、店がある武蔵野や三鷹で購入しているという、『中国菜四川 雲蓉(ユンロン)』。その理由は、新鮮であることに重きを置いているためだ。また、辣油やネギ油、山椒油、豆板醤、甜面醤にいたるまで、手作りできるものは可能な限り手作りしているのも大きな特徴である。
こちらは、四川料理界の重鎮を訪れて本場・四川に足を運んだ際、豚の脳みそが入った麻婆豆腐のおいしさに感動したことから、帰国後、脳みその代わりに白子を使って再現したことで誕生した「北海道産鱈白子入り本場四川の麻婆豆腐」(写真上)。大ぶりの鱈の白子、福島県産「川俣シャモ」の鶏ガラと鶏の足からとったスープでボイルした豆腐が、ピリリとした山椒と豆板醤の辛みをまとい、口の中いっぱいにうまみを広げてくれる。
豚足を軽くボイルした後に表面を焼き、酢を入れたお湯でボイル。さらに自ら6時間ボイルした後、豚足を取り出したスープで大福豆を炊き、8時間かけて完成させている「豚足と大福豆の煮物」(写真上)は、6,000円のコースに含まれる一品。豆板醤とパクチーをのせていただけば、滋味が細胞にまで染みわたるようだ。
要予約のコース利用もいいが、チリソース煮をはじめ一品料理の用意もあるので、おいしい中華が食べたいと急に思い立ったときにも重宝する店であることは間違いなしである。
中國菜 四川 雲蓉
- 電話番号
- 0422-27-5988
- 営業時間
- 11:30~14:30(L.O.14:00)、18:00~22:00(L.O.21:00)
- 定休日
- 毎週火・水曜日 ※木曜日ランチ
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【8】熟成肉のステーキとヴァンナチュールの専門店『ムーグルモン』(西永福)
井の頭線・西永福駅徒歩3分の路地裏に立地する『ムーグルモン』は、12席のみのステーキ店。「この店が好きなお客を大切にしたい」との想いから、あえて店先にはメニューなどを出していない。
肉を焼いているのは、オーナーシェフの中森隆司さん。神楽坂の人気肉イタリアン『カルネヤ』で肉の魅力に取り憑かれ、六本木にあるステーキの名店『祥瑞(しょんずい)』でシェフとして活躍してきたという経歴の持ち主だ。
同店のメニューは、シャルキュトリー(肉の惣菜)、サラダ、ステーキ、パスタで構成。まず、お客に肉の塊を見せて、どのくらい肉を食べられるかを教えてもらったら、その後、肉以外のメニューを決定する。これはずばり、「肉をおいしく食べてもらうため」の工程だ。肉は、一流店からも定評のある希少熟成肉専門卸・北海道の『エレゾ』、滋賀県の『サカエヤ』などから、ステーキにちょうどよい30日前後の熟成具合のものを取り寄せている。
『サカエヤ』のあか牛サーロインを使った「ステーク&フリット」(写真上)は、300gの塊肉に丁寧に火入れした職人技のステーキ。多めの油で一面ずつ焼いた肉に、最後に油をまわしかけて完成させて焼き上げるため、表面は香ばしく、中はしっとりとした焼き上がりだ。
この肉を食べにわざわざ訪れる価値ありの『ムーグルモン』。肉好きなら絶対に行くべき一軒である。
meuglement(ムーグルモン)
- 電話番号
- 080-2117-5863
- 営業時間
- 18:00~L.O.23:00
- 定休日
- 火曜+不定休
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
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【9】仕出し専門店からスタートした創業100余年の老舗定食屋『菱田屋』(駒場東大前)
駒場東大前駅から徒歩数分の定食店『菱田屋』。閑静な住宅街という立地ながら行列ができる同店の人気の秘密は、おいしさに加え、リーズナブルなのにとことんお腹を満たしてくれるボリューム感にある。
創業は明治時代。東京大学の教授向けに仕出し弁当屋として営業を開始したが、次第に、おでんやあんみつ、ラーメンや甘酒なども販売するようになる。現在、店主を務める菱田アキラさんは5代目。義父で4代目の憲昭さんとともに同店を成長させ続けてきた。そして刺身の種類が増え、お酒に合うメニューも増加。現在では、昼は10種類以上の定食、夜は単品で35品程度の料理を提供している。
魚介メニューが多いのは、アキラさんが寿司店で修業していたころのツテが関係している。豊洲市場から仕入れ、ブリやマグロは、店で熟成させてから提供しているという。
ボリューミーかつハイクオリティな素材を楽しめる定食はどれも人気。「刺身3点盛定食」(写真上・左)、「特大あなごフライ定食」(写真上・右)など、インスタ映えも必死なものばかり。
煮魚はその日に煮るし、かす漬けは味噌を合わせるところから手づくりするなど、徹底的に自家製にこだわっているのも『菱田屋』の魅力。ぬか漬けに至っては、なんと100年以上受け継がれたぬか床で漬けているのだとか。
「こんな店が近所にあれば……」と思わせる代表格のような『菱田屋』。昼も夜も魅力いっぱいで、通い慣れると、こんな店の近くで暮らしたいと引っ越しまで考慮してしまうかも!?
菱田屋
- 電話番号
- 03-3466-8371
- 営業時間
- 月~金11:30~14:00(L.O.13:50)、18:00~23:00(L.O.22:00)/土18:00~23:00(L.O.22:00)
- 定休日
- 日・祝
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
【10】ひとりでふらっと立ち寄れるパスタ専門店『TOKYO PASTA WORKS』(駒場東大前)
駒場東大前駅徒歩2分という好立地の『TOKYO PASTA WORKS(トウキョウ パスタ ワークス)』。「どこにでもある蕎麦屋のような街のパスタ屋さんを目指した」との店主の言葉通り、小さな店ながらアットホームな雰囲気で、昔からこの場所にあるかのように街になじんでいる。手打ちパスタはすべて自家製。オーダーを受けてから製麺する、“打ち立て・茹で立て”にこだわったスタイルだ。
リピーター率NO.1の「からすみ タリオリーニ」(写真上・左)は、アサリのだしとバター、ニンニク、赤唐辛子を使ったソースと、パスタが隠れるほどたっぷりのカラスミを堪能できる名品。コシが強くもっちりとした麺は、プリッとした弾力と軽快な歯切れがクセになりそうだ。
信州産のヒラタケとニンニクをオリーブオイルで炒めてパルミジャーノ・レッジャーノを加えたソースを満喫できる「信州ヒラタケのタリアテッレ」(写真上)は、平打ち麺のタリアテッレとソースの相性が抜群である。
店名は『TOKYO PASTA WORKS』だが、パスタ以外の一品料理も充実。10~12種類の旬の野菜を盛り付けた「温野菜」などは突き出しの一品としてもぴったり。またワインのアテとして「レバーパテ」を堪能した後、〆にパスタを頼むショートコースもまたオツである。
カウンター6席、テーブル4席の小ぢんまりとした店ゆえ、さくっと一人飲みしてリフレッシュをはかりたい夜にも最適だ。
TOKYO PASTA WORKS
- 営業時間
- ランチ11:30~14:00、ディナー17:30~23:00頃
- 定休日
- 日曜、月曜
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
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