ぶらりと気軽に楽しみたい極上の旨辛火鍋
東京の“今”を代表する名店が勢ぞろいし、横丁スタイルで食事が楽しめると評判の「虎ノ門横丁」。
個性豊かな店がそろう中で、堂々と存在感を放つのが、四川料理のカリスマ、菰田欣也(こもだきんや)シェフオリジナルの火鍋が人気の『ファイヤーホール4000(よんせん)』だ。
「虎ノ門横丁」の入口のすぐそば、シンボルの巨大な提灯とは反対側に店がある。カウンターメインの店が多い中、同店はテーブル席でじっくり鍋を味わうスタイルだ。
こちらの『ファイヤーホール4000』虎ノ門店は、五反田店、麻布十番店に続く3店舗目の火鍋料理専門店。横丁というカジュアルな空間にふさわしく、通路側に面した側は、すべて開け放たれ、どこからでも、ふらっと店に入ることができる。
テーブルや椅子も、屋台をイメージしたカジュアルのものばかり。知らない人同士でも、いつの間にか会話が弾むような雰囲気を味わってもらおうと、数人で囲めるテーブル席もある。
四川料理のカリスマが作った火鍋料理専門店
日本の四川料理界を代表するシェフの一人として、メディアやイベントに引っ張りだこの菰田欣也シェフ(写真下)。
専門学校で料理を学んでいた時、講師として招かれた“中華料理の鉄人”陳建一氏の技にすっかり魅了され、『赤坂四川飯店』に入社。同氏の下で研鑽を積み、『スーツァンレストラン 陳 渋谷店』の料理長、その後、四川飯店グループの総料理長へと着実にキャリアを重ね、同氏の右腕として活躍した。
第5回「中国料理世界大会」では日本人初の金賞に輝くなど、日本の中国料理界を代表する名シェフとなった菰田シェフ。そのシェフが独立して、オープンしたのが『ファイヤーホール4000』なのだ。
食べ進めるほど、おいしさが増す“飲める”絶品スープ
『ファイヤーホール4000』の火鍋の一番の魅力は、“飲めるスープ”にある。菰田シェフが本場中国で火鍋に出逢ったとき、日本人がおいしく食べられる火鍋が作れないかと考えた。
中国では、具材を鍋のスープで火を通した後、好みに調合したつけダレで食べるスタイルが主流。シェフは、このスープを飲んで楽しめるように油脂や塩分を少なくするなど工夫しスープを開発。「あまりのおいしさにゴクゴク飲みたくなる」と評判の絶品スープを完成させた。
スープは「麻辣(マーラー)豆板醤スープ」(写真上)と「肉骨茶(バクテー)スープ」の2種類。「麻辣豆板醤スープ」の味の決め手は、自家製の豆板醤。完全発酵させた豆板醤は香りが高く、塩分は控えめ。鶏ガラや豚骨でだしをとった、うまみの濃いスープに豆板醤を加えると、辛味だけでなく、発酵食品ならではの深いコクを持つスープが生み出される。
半透明なスープは「肉骨茶(バクテー)スープ」(写真上)。バクテーとは、シンガポールの漢方スープで豚のスペアリブを煮込む料理。菰田シェフは、このスープに和だしを加えて、漢方特有の風味を控えめにし、まろやかで、うまみの奥行きが深いスープを作り上げた。営養薬膳師の資格も持つ菰田シェフ。4~5種類の生薬を独自に厳選して配合し、こちらのスープをさらに身体に優しい、滋味豊かなものとしている。
口の中でとろけるおいしさ!「くちどけ加藤ポーク」にうっとり
『ファイヤーホール4000』虎ノ門店では、火鍋を気軽に味わってもらおうと3つのコースを用意。さらに、横丁めぐりの合間にサクッと火鍋を楽しめるように、単品メニューもある。この中から、肉と海鮮両方がいただける、一番人気メニュー「関羽コース」を紹介しよう。
同店の火鍋を味わった人が、スープの次に驚くのが豚肉のおいしさだ。豚肉は、群馬県産「くちどけ加藤ポーク」を使用。取材日は、ウデ肉とバラ肉の2種類が用意されている。
餌や水にもこだわって飼育されたブランド豚「くちどけ加藤ポーク」は、脂身が体温でとろけるため、口当たりがなめらかで、ジュワッと広がる甘いうまみに思わず顔がほころぶ。
麻辣スープでスパイシーに、バクテースープでうまみマシマシに、どちらのスープとも好相性だ。
「くちどけ加藤ポーク」は、出荷されてから一度も冷凍されることなく届けられる。このため、肉の鮮度が抜群。タンやハツといった豚ホルモンも臭みがいっさいなく食べやすい。鮮度が良いため、火も3分ぐらい通せばいただける。部位は、その日の状態を確かめ、一番おいしくいただけるものが供される。
ビタミン野菜たっぷりで元気をチャージ!
「鍋に入れる順番は、皆様のお好みでどうぞ。野菜は、肉をシャブシャブした後に入れるのがおすすめですね。肉の甘みでさらに野菜がおいしくいただけます」と語るのは、虎ノ門店料理長の伊藤龍二さん。
カラフルな彩りの野菜は、赤かぶや紅くるり大根、ビタミン大根、パープル白菜、フリルアイスなど珍しいものがズラリ。これらは、石川県能登半島にある契約農園か直送されたものだ。
鍋いっぱいに野菜を入れると、一気に彩りが華やかに。ケールのような味が強い野菜は麻辣スープ、キノコ類はバクテースープがおすすめだそう。脂分が控えめなスープは、野菜にもぴったりで、盛りだくさんの野菜もペロリといただける。
厳選具材でもう箸が止まらない!
テレビ番組でも紹介され、この具材お目当てで来店する人もいるという「肉団子」(写真左中央)。「くちどけ加藤ポーク」の粗挽き挽肉を、ほぼ肉と同量の水分でしっかり練ることで、しっとりした食感になる。味のアクセントになっているのが、刻んだクワイとスパイスのクミン。エスニックなスパイスが香る肉団子は、鍋を食べる楽しさを増してくれる。
このほか、串に刺した鶏ムネ肉や、エビ、ホタテの魚介類も用意。肉や魚介、野菜などの多彩な具材からうまみがスープに溶け出し、どちらのスープも味わいの深さが増していく。このスープと共に具材を食べれば、おいしすぎて箸が止まらなくなる!
コースには、お通しやデザートのほか、〆の中華麺もセットされている。中華麺は、製麺所に特注した中太麺。おいしさが最大限に増したスープを麺と共に飲み干したい。
いただけるのは虎ノ門店だけ! 菰田シェフ特製の麻婆豆腐
『ファイヤーホール4000』のアラカルトメニューで、一番人気なのが菰田欣也シェフ特製「麻婆豆腐」(写真上)だ。菰田シェフの麻婆豆腐が食べたいというリクエストは多いが、『ファイヤーホール4000』全3店舗のうち、麻婆豆腐が食べられるのは虎ノ門店だけ。この味を目指して訪れる人も多いという。
土鍋でグツグツと音を立てながら登場する麻婆豆腐。火鍋でも使われている麻辣豆板醤スープに、うまみのある炸醬(サージャン)や香り高い花椒油(ホアジャオユ)を加え、辛いだけじゃない、香りとうまみが楽しめる一品になっている。
「くちどけ加藤ポーク」の挽肉もたっぷり入っており、ジュワッとうまみが口いっぱいに広がった後、唐辛子の辛さや山椒のシビレがジンワリとやってくる。ファンが多いのも納得のやみつきになるおいしさだ。
四川のスパイシーおつまみで一杯! 横丁ならではの楽しみも満喫
横丁といえば、軒を連ねる色々な店をはしごして、おいしいお酒とおつまみを楽しむのが醍醐味。そんな“横丁”使いもできるメニューも『ファイヤーホール4000』虎ノ門店には
そろっている。
そのひとつが、「くちどけ加藤ポーク」のホルモンを使った「焼き串5本盛り合わせ」(写真上)。カシラ、ハツ、軟骨、タン、シロ5種類の肉をシンプルに串焼きにし、ピリ辛パウダーをたっぷりまぶしたメニューだ。
四川省でよく見かける羊や山羊の串焼きを豚ホルモンでアレンジ。数種類の唐辛子やクミンなどのスパイスをブレンドしたパウダーは、一見、激辛に見えるが甘さがあり、ザクザクと香ばしく、肉のおいしさを引き立てている。
お酒は、ビールやハイボール、レモンサワーといったお馴染みのドリンクのほか、紹興酒(しょうこうしゅ)のカクテル、ドラゴンハイボールといった中国料理店ならではのメニューもある。立ち飲みでうまい四川料理と一杯を楽しめるのも、虎ノ門店ならではの魅力だ。
辛さとうまさのバランスが絶妙な“飲めるスープ”の火鍋はリピーター続出のおいしさ。虎ノ門横丁の賑わいの中で、『ファイヤーホール4000』虎ノ門店ならではの逸品を味わってみてはいかがだろう。
【メニュー】
火鍋皇帝 劉備コース 5,980円/1名
火鍋将軍 関羽コース 4,480円/1名
火鍋軍師 張飛コース 2,980円/1名
麻婆豆腐 1,000円
焼き串5本盛り合わせ 980円
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。また価格はすべて税抜です
撮影:佐々木雅久
※お昼のご予約はお電話にて承ります
TEL:050-5488-4615
ファイヤーホール4000 虎ノ門店
- 電話番号
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(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
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(L.O.14:00、ドリンクL.O.14:00)
ディナー 17:00~22:00
(L.O.21:00、ドリンクL.O.21:30)
※アラカルトのLO.21:30
※火鍋のLO.21:00
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※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
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