おいしいものを知っている大人たちに愛されてきた隠れ家『ビストロ コンフル』
都心のすぐそばにありながら、緑豊かで閑静な住宅地が広がる世田谷区。常に、住みたい街ランキングの上位にあるこの街には、舌の肥えた地元住民が太鼓判を押す、極上ランチが楽しめる店が数多く存在する。
その一軒が、東急田園都市線・駒沢大学駅近くの『bistro-confl.(ビストロ・コンフル、以下コンフル)』。おうち時間を華やかに彩るテイクアウトとともに、時短営業中の期間限定で楽しめるランチメニューは必食だ!
駒沢大学駅を出て、住宅が立ち並ぶ細い路地を歩いて行くと、ひょっこりと『コンフル』が現れる。駅近でありながら、知らなければたどり着けそうもない隠れ家ビストロは、2008年オープン以来、毎日、リーズナブルに楽しめる上質なワインと料理を求めてグルマンたちが訪れるのだとか。
小さなドアを開くとその向こうには、広い空間が広がる。手前は、シェフとの会話が楽しめるカウンター席。テーブルの幅が広めで、料理の皿も余裕をもって並べられる造りとなっている。
奥には、席間もゆったりとしたテーブル席や、少人数向けの個室も用意。感染対策は万全で、日常を少しだけ離れて、くつろげるひとときが過ごせそうだ。
期間限定でノスタルジックな洋食メニューが登場
2021年1月7日の緊急事態宣言を受けて、『コンフル』では、ランチメニューを普段のビストロ料理から、“洋食屋さんメニュー”へと変更した。
「フランス料理だと、どうしても長い時間ゆっくり楽しむというイメージがあります。けれども、時短で営業しなければいけない中、短い時間でもしっかりとおいしいものを食べて過ごしていただければと考え、洋食屋さんのメニューはどうだろうとなりました。緊急事態宣言中の限定メニューですが、訪れたお客さまに少しでも明るく、楽しい気持ちになってもらえればいいですね」と、オーナーシェフの倉田俊輔さんは語る。
フランス料理の技術でワンランクアップした洋食を楽しむ
『コンフル』の洋食は、ノスタルジックな洋食に同店ならではのフランス料理の技術をプラスしたもの。どこか懐かしい、けれどもこれまでにないおいしさに顔がほころぶ一皿に仕上がっている。
今回、紹介するのは、数量限定! 大人気メニューの「海老マカロニグラタン」(写真上)。カップスープとサラダ、パンまたはライス、デザート、コーヒーまたは紅茶がセットになっている。
目の前に運ばれてきたグラタンはグツグツと音を立て、こんがり焼かれたチーズの香ばしい香りがフワッと立ちのぼり、たまらなく食欲をそそる。
マカロニ以外の具材がゴロゴロと大きく、たっぷり入っていることに驚く。エビは赤海老を油でコンフィ(=油に浸して、じっくり煮ること)してから使用しているので、しっとりとした味わいが小気味いい。
ブロッコリなどの野菜もそれぞれ調理してから、ベシャメルソースやチーズをかけてオーブンで焼く。そのため、火の通りが均一となり、全体がしっとりと仕上がる。
大ぶりで食べごたえ抜群のエビは、うまみたっぷり。クリーミーなソースはマカロニにトロ~リと絡みつく。アッツアツのグラタンをハフハフとほおばれば、身も心も温まり、しみじみと幸せな気分になる。
サイドディッシュも抜かりなし! ていねいなおいしさを堪能
気軽な雰囲気でありながら、おいしいものを食べ慣れた大人も大満足の料理を提供することがコンセプトの『コンフル』。
セットになったスープやサラダにも、そのこだわりが垣間見える。「本日のカップスープ」(写真上)はサツマイモのポタージュ。ほのかに甘さを感じるバランスが絶妙だ。
パリパリのフレッシュな野菜がこんもり盛られた「自家製ツナのサラダ」は、しっとりした自家製のツナのうまみでいくらでも野菜を食べられそう。
最後まで楽しめるスイートな本格デザート
ランチの締めくくりのデザート「クルミとキャラメルのパウンドケーキ、塩ミルクアイス」(写真上)も本格的。
塩ミルクアイスは、ミルキーでさっぱりと優しい甘さ。キャラメルとクルミのケーキは、キャラメルのコクのある甘さにクルミの香ばしさがぴったり合う。しっかり味のメインの後に、ホッと心和むデザートだ。
いつもの食卓がグッと華やかになる鍋キットをテイクアウト
ステイホームがグッと楽しくなる『コンフル』のテイクアウトも大人気。テーマは「とにかく楽しむ!」。2020年から惣菜を中心としたテイクアウトを行ってきたが、今回は、家庭の食卓がいつもよりちょっと贅沢に、ちょっと楽しくなるようなメニューとして、普段、手に入らないような極上の食材を使った鍋セット「コンフル鍋キット」を提案。
具材と鍋スープがセットされているため、手軽に楽しめるのも魅力的。魚介と肉の2種類のセットがあるが、本稿では「シャラン鴨の鴨鍋」を紹介したい。
世界最高峰の鴨肉、シャラン鴨で味わう鴨鍋
メインの具材は、250gとしっかりボリュームがある「ビュルゴー家のシャラン鴨」。「ビュルゴー家のシャラン鴨」とは、4世代にわたり守られてきた伝統的な方法で飼育され、独自の技術で処理された鴨肉で、その味わいは世界最高峰と言われている。
セットにされた野菜も、北海道『竹中ファーム』で育ったポロネギや、同じく北海道『福田農園』の、肉厚で風味豊かな「王様しいたけ」など有名レストランご用達の食材がズラリ。
おいしさの決め手の鍋スープは、鴨と鶏のガラ、それぞれでとったダシを合わせたスープに醤油で味付け。透明で鴨のうまみたっぷりのスープは、そのまま飲んでもおいしい。
家庭で調理すれば、「せっかくのブランド鴨肉が硬くなるのでは?」と思うかもしれないが、心配ご無用。添付されている手順通り調理すれば、驚くほどやわらかい鴨肉に、家族から「おいしい!」の声が上がること間違いなしだ。
おすすめの〆はそば。肉や野菜のうまみが溶け込んだスープでいただくそばは絶品。最後まで、日常とはちょっと違う“ごちそう”を満喫できる。
ていねいで上質な料理を届けることが大切
『コンフル』は、長年、フレンチレストランでサービスマンとして活躍してきた倉田さん(写真上・左)が独立してオープン。質の良い食材を作る生産者、おいしいものを食べるのが好きな人、そして料理を作る人が集まる場所という意味を込めて、フランス語の“接続点”を意味するコンフルを店名にした。
「質の良い、おいしい食材をていねいに調理して、こんなにおいしい食材を作っている人がいるんだ、ということを伝えていきたいですね」(倉田さん)
シェフを務める阿部兼二さん(同・右)は、高級フレンチレストランなどで活躍してきたが、「上質な素材を気軽に楽しむ」ことへの想いもあり『コンフル』へ。
「洋食の経験はありませんが、たとえば、豚肉を厚めにカットして、ゆっくり火入れし、しっとりと仕上げ、ジンジャーのソースを絡ませる、といったフレンチならではの工夫で自分らしい洋食を作るようにしています」と語る。
洋食メニューメインの2店舗目も準備中
短縮営業期間中、ディナータイムも、単品で洋食メニューが楽しめる。グラタンとグラスワイン一杯で、ほっこり幸せな気持ちで1日を締めくくるのもいいだろう。
じっくりとお気に入りの一杯を片手に、旬の食材を使った『コンフル』ならではのメニューが並ぶ黒板を見ながら、「さて、今日は何にしようか」と楽しむ。そんな日々を心待ちにしながら、限定メニューを楽しんでみてはいかがだろう。
今回、期間限定で登場した“フレンチの技術を生かした洋食メニュー”は、学芸大学にオープン予定の2店舗目でお披露目されるそう。そちらも心待ちに待ちたい。
【メニュー】
海老マカロニグラタン 1,800円
※ランチは、すべてのメニューにサラダ、カップスープ、パンまたはライス、デザートとコーヒーまたは紅茶が付く
※洋食メニューは、時短営業中の期間限定になります。
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。価格は税込み。
<テイクアウト>
コンフル鍋キット~シャラン鴨の鴨鍋 6,480円(2人前)/12,960円(4人前)
※価格は税込み
※電話か公式SNSより3日前までに要予約。詳細は店舗にご確認ください。
*店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。
ビストロコンフル(bistro‐confl.)
- 電話番号
- 050-5487-6956
(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
- 営業時間
- ランチ 11:30~15:00
(L.O.14:00)
ディナー 18:00~24:00
(L.O.22:00)
- 定休日
- 火曜日
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください。